第40話 Day20 Meat Mallet Tenderizer(肉叩き用ハンマー)

Day20 朝5時半 ちょいすぎ 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


まず Donahue の仕留めた山猫の首の噛みついた場所をナイフで広げる

そして足と手の腱に切り込みを入れる

次に熱湯を浴びせさせられた山猫の首と腱に切り込みを入れる

そして Donahueと共に一番最初に木から落とした山猫の元へ

見事に眉間に弾が当たっているが頭蓋骨を通り抜けて無く右側から弾がそれている

が 木から落ちた時に首に骨を折ったのであろう

死んではいる

首と腱にナイフで切り込みを入れ 血抜きを始める


2匹のコヨーテが戻ってくる

こっちは戦利品無し

木の上を登れる山猫では分が悪いであろう

とはいえ お前らの母親は木に登っていたのだが


本来なら起きて魚を釣ってから帰る予定だったが

予定変更

ある程度 血を抜いた獲物3匹をソリに乗せ家路へ

途中でキノコとショウガをいくつか拾い

家路へ


家に着きガレージのドアを開けるとシロ蛇がお出迎え


まずは3匹の山猫の内臓を出す

これは他の動物とまったく同じ手順

ただ

唯一の違いが内臓の色が深紅であること

毒など変な色はしていない。。。が黒い袋から爪に向かって管が

それだけは丁寧に取り除く


1匹目の内臓はシロ蛇に好きなだけ食べさせる

蛇はニョロっと何処かへ

その後にコヨーテに


2匹目の内臓は3等分してコヨーテに


3匹目の内臓は 


男   :「Donahue It's yours (ドナヒュー これはお前のだ)

      You decide share it or just for yourself(分けるかはどうかは任せる)」


最初は1匹で食べていたDonahue

ただ物欲しそうにしていたUbuとScarに根負けして3匹で分けるように


次に毛皮

1匹は熱湯で多少よれっているが問題なし

毛皮の取り方で草食動物と3つ程違うのは


1つ目はつっかえ棒を口の中に入れる事

ガイコツの重みだけでも手を挟めたら凄く痛い為


2つめが尻尾

これは のこぎり で骨の部分を切断する必要がある


3つ目が肉球

これは真ん中まで切り込みを入れる必要がある

そのあとねじり回すようにするとスポッと中の骨が取れる


それ以外は鹿とほぼ同じ

この作業を3回してから

それぞれ から 頭の中の、脳、下、目玉などを取り出す

そして毛皮に残った油をそぎ落とし 

塩を振って完了


男   :「。。。。。。。」


場所が足りない

ガレージのテーブルには山猫1匹と鱗の生物の皮

仕方がないので地下室から折畳みテーブルを持ってガレージ前に置く

そしてTVディナー用のテーブル2つも置く

そこになんとか残りの2匹分の毛皮を置く


そして本番はここからだ!

山猫の肉はめちゃくちゃうまい!

鹿のしなやがさと熊の豊潤ほうじゅんさを合わせたような肉だ

約1時間かけて3頭分を切り分けていく


そして まずは1匹目

とにかくMeat Mallet Tenderizerで叩く叩く叩く


”ばんばんばんばんばんばん”

”ばんばんばんばんばんばん”


全ての表面に凸凹の穴が出来た状態で

瓶詰めを作る

出来るだけ多めに

ショウガと醤油と肉、肉、肉

それをガンガン作っていく

そして5瓶 作ったらプレッシャーキャナーへ

相当数の瓶があるとはいえ、今日で約半分使ってしまう羽目に

でも問題ない

なぜなら うまい肉だから

1パッチ目を圧力かけている間 どんどん瓶詰をつくっていく

そして瓶を5バッチ分つくったら

次に肉に味付けをしていく

そして ぐつぐつ 圧力がかかっている間

ひたすら残りの肉を引き伸ばした後 いろいろな味付けをして

スモーキングシャックに持っていきスモーク開始

そしてグリルをだしてチャーコールの量を調節し

弱火になるよにして火をつける

そこに山猫のリブを2つ乗っける

そしてBBQソースを ふんだん に使う

BBQソースはこれで終わり でも問題ない


長椅子をだして地下からビールの缶

冷凍庫から凍ったグラスを出し

そこにビールを注ぐ


男   :「In the name of Jesus, Able, Noah, Samson

      (イエス アベル ノア サムソンの名において)

      I survived and I thank you(生き残った事に感謝を)」


ヴェ二ソン鹿さんジャーキーを取り出しハムハムし始める

ビールを掲げごくごくし始める

ジップロックに入った干し肉をハムハムしていると

コヨーテ達がねだりだす


オイスターソースでうま味がました干し肉

コヨーテ達はすごく美味しそうに食べている

それを満足そうに男は眺める


1匹は丸々1体分スモーキング

1匹はリブ以外は全て瓶詰

1匹目はDonahueが仕留めたのだから

男は全てコヨーテにあげるつもりだ


そんなこんなでChiling outまったりして時間を過ごす


日が沈んでいく

夜の帳が下がる前に男はDonahueを呼ぶ

そして彼の前に丸々1匹の切り刻んでいる肉を差し出す

堂々と威厳を保ちながら最初の 一口を頬張る

そのあと直ぐにScarとUbuにも食べていいよと 首をクイッとする

暫く3匹が生肉を頬張っていると

男がBBQグリルの蓋を開ける


夜になり始め家の周りに美味しそうな香りが充満する

そして男が熱がりながらもリブを美味しそうに頬張る

それを見たコヨーテ達が生肉から目をそらし主にねだり始める


そのままだと舌を火傷してしまうだろう 少し冷ますか


骨の付いたリブを取り分け 皿に乗せ冷凍庫へ


***1分後***

それをコヨーテ達に差し出す


主の手を加えたリブ

それは とても柔らかくて濃厚な味付け

美味しそうに 本当に美味しそうにコヨーテ達が頬張る

肉を食べ終わった後もリブの骨をこれでもか! とういようにしゃぶりつくす

そしてDonahueが生肉をみて主の方を見て生肉をみて主の方を見て


男   :「。。。。。。。。。。。。」

男   :「Do you want me to cook it for You?(調理して欲しいのか?)」


”わん わんわんわん”


男は電気コンロで生肉を焼き始め そしてグリルで生肉のリブを焼き始める


”きぃしゅーーん じゅーーーーーー”


少し肉が焦がした後、フライパンを冷凍庫へ


***1分後***

焼いた肉をコヨーテ達へ


***20分後***

そこそこ調理されたリブも冷ました後 コヨーテ達に与える


それにしても偶然とはいえ今朝 本当によく起きれたな

トイレ行く為に起きて、お湯沸かして

あの2つがなければ死んでいただろう

本当に運が良かった


この時 男はまだ大いなる意志を感じるには心が幼過ぎていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る