第11話 英雄達が食事をしています
【探索で以下のアイテムを持ち帰りました】
アストの実 × 60
くたびれた皮 × 4
【ステータスの更新があります】
—————————————————————
• レア度: ★☆☆☆☆
• キャラ名: アレックス
• 職業: なし
ステータス
• レベル: 3 → 4
• 筋力: 9 → 11
• 体力: 10 → 12
• 敏捷: 9 → 11
• 知能: 9
• HP: 98 → 120
• MP: なし
スキル
• エルフの剣術(初級) - レベル 2 → 3
• 探索 (初級) - レベル 3
• 体力強化 (初級) - レベル 3
• 観察眼(初級) - レベル 2
固有スキル
• なし
—————————————————————
クソ神がやってきたという知らせが表示される。
だが、今は飯を食べいる最中だから出撃は勘弁して欲しい。
「うま、うん、まびつまい」
「食べながら喋らないの」
猪肉が想像を絶するほどにうまい。
ただ焼いただけなのに。
森で見かけた時は筋肉質で硬いかと思ったが存外に柔らかく、ネズミより遥かにいい。
みんながネズミを食べない理由がよくわかってしまうくらいだ。
「ハンナは
「これでも猟師なので。アレックス、手伝ってくれてありがとね」
「へんぜんくにするな」
血抜き、皮剥ぎ、内臓除去。
やってる事はネズミにやるのと変わらない。
ただ、大きくなっただけだ。
「でも、塩も何もないから長くは保存できないぞ?」
せいぜい三日ほど。
雨季なら一日でダメになる場合もある。
見た目は良くても食ったら吐く。
焼こうが煮ろうが変わらない。
ネズミ台の話だから猪肌のサイズなら表面を捨てて内側ならもしかしたらいけるかもしれないが。
「塩ね。海に行ければ手に入るけど」
「海がある空間にはいけないんですかね?」
「今のところはってとこかしらね」
戦いを続けていけばその内、海につながる場所に行けるかもしれない。
もしかしたら、元いた場所にも。
「まあ、食べられる物が増えるってのは戦う理由の一つにはなるわな」
「ふふ、そうですね」
「んで、お前ら喋ってると肉がなくなるぞ」
「ダリウスさん早すぎですよ!」
次々と肉を掴み、胃に入れていく。
エルフは細身で少食と聞いていたがダリウスはそれを覆すほどに食べるしデカい。
俺たちが食ってる倍の肉を既に胃に運んだところだ。
「食わんと力が出んからな。特に肉は力の源だ。野菜よりよっぽど力が出る。健康も意識するなら野菜も食わないといかんがな」
そういい、アストの実も一緒にして口の中に入れる。
「これは意外とうまし」
ダリウスの真似して俺も猪肉とアストの実を同時に入れると肉の旨みとアストの実の微妙な甘さが以外と合う。
「たしかに」
しかし、女性二人はやろうとしない。
若干冷ややかな目で俺たちを見ていた。
「二人はやらんのか?」
「デザートは後派なので」
「私もです」
勿体無いと思いつつも遠慮なく手を止めずにアストの実と猪肉を口に放り込んだ。
「戦っていけばもっと上手い飯が食えるようになるかな」
「じゃないとクソ神を殺す」
どうやって目に見えず、どこにいるかもわからないクソ神を殺すのか気になるが確かにそうでないと殺したくなる。
「もう、お腹いっぱいね」
気づけば焼いた猪肉全てがなくなっていた。
パンだけ食ってた反動か、これまで戦い続けた影響だろう。
それに珍しくここまでクソ神から指示はない。
空気を読んだのかそれとも……。
「そろそろ寝る時間だけどクソ神は何をしてるのかしらね」
今、この拠点に確かにいる。
だが、何もしないのは逆に俺たちの不安を掻き立てていく。
食事中消していた文字列を表示させた。
【ノーマル召喚を5回実行しました】
初めて見る文字列。
それと同時に地響きと共に俺たちが出てきた建物の扉がひかり輝くのと共にその口を開けていく。
「また、誰かが呼び出されたんだ」
*
*
*
【補助スキルを持つ者のみをクローズアップします】
—————————————————————
レア度: ★☆☆☆☆
• キャラ名: リック
• 種族: 人間
—————————————————————
レア度: ★☆☆☆☆
• キャラ名: ミア
• 種族: エルフ
• 職業: 農家
• 性別: 女性
• 年齢: 24歳
ステータス:
• 筋力: 5
• 体力: 6
• 敏捷: 6
• 知能: 7
• HP: 55
• MP: 3
スキル:
• 農業知識(初級)- レベル1
• 料理術(初級)- レベル1
固有スキル:
• なし
—————————————————————
レア度: ★☆☆☆☆
• キャラ名: ダン
• 種族: 人間
—————————————————————
レア度: ★★☆☆☆
• キャラ名: リサ
• 種族: ハーフエルフ
• 職業: 大工
• 性別: 女性
• 年齢: 29歳
ステータス:
• 筋力: 7
• 体力: 6
• 敏捷: 5
• 知能: 7
• HP: 62
• MP: 5
スキル:
• 大工技術(初級)- レベル1
固有スキル:
• なし
—————————————————————
レア度: ★☆☆☆☆(1つ星)
• キャラ名: ジェイク
• 種族: 人間
—————————————————————
*
*
*
五人の名前が並べられた。
俺たちはすぐにあの建物へと向かうとそこには男が三人と女が二人。
「どこだよここは!?」
エルフ?
いや、純潔のエルフは全員が金髪だ。
髪の色が薄青いからなにかしらとの混血、ハーフエルフ。
「これまた、厳ついエルフだこと」
「アンタと比べたら遥かにか弱く見えるよ」
だが、どういう要件かここに集まるエルフはどこかしら騒がしい。
森の中でひっそりと暮らしているなんて嘘だろと思うほどだ。
【ゴールドが足りないため、ノーマル召喚が実行できません】
どうやら、これ以上人が呼び出されることは内容だがゴールドを使って召喚していたという情報が手に入った。
つまり、俺たちが戦えば戦うほどにここに多くの人が連れてこられるということだ。
逆に必要な人材が欲しいならば戦うしかない。
【……ログアウト】
どういうわけかクソ神は五人を呼び出して何もせずにいなくなってしまった。
「あんたらはここの住人か?」
「いえ、違うわ。でも、必要な情報は持ってるから一度あっちで話しましょう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます