この作品をライトノベルの範疇に入れて良いのだろうか?
- ★★★ Excellent!!!
世の中にはカクヨムといったネット小説を総称してライトノベル、略してラノベと呼んでいる。しかし、この作品はどうだろう?
この作品はヴェネツィアの商人にして政治家、老獪にして傑物の人物、エリンコ・ダンドロの後半生(既に老境だが)をドラマチックに叙述している。
歴史モノならでの宿命として、膨大な知識が登場する。イタリア地域に留まらず、キリスト教世界から中東のイスラム世界まで範囲は広大である。
さらに商人といえば、取引相手との苛烈な値引き交渉である。主人公が強欲な商人であるほどその描写は外せない。取引先は多種多様である。国が違えば宗教も違う、しかし理念という奴は古今東西にいって概ね共通している。
その理念とは何か?是非この作品を読んで考えて欲しい。
エリンコ・ダンドロは歴史的にも重大な事件を引き起こした中心人物である。故に彼の評価は賛否両論かもしれない。
彼の壮大な生涯を、船を運ぶ潮風と共に、堪能してみてはどうだろう。