第48話 脅迫したらやっぱりダメだったんですか?

「お腹空いたでしょ?お腹?」


「お菓子大量にもらったんで別に………」


「そんな貴方に悲しいお知らせです。」


「はい?」


「私はテンション上がりすぎてお弁当作るの忘れました。」


「あ、そうなんすか。なら別に食わなくても………」


「けど成長期のりゅうたんに食べてもらわない訳にはいかない!」


「だからお菓子でお腹いっぱいなんですけど………」


「お菓子でお腹を満たしたら身体に悪い!」


「あ、聞いてた。」


聞いてたんだ。聞いてないかと思ってたわ。


「だから私は考えました。そして覚えていた番号に電話しました。」


ガチャ。閉じられた屋上の扉を開け黒子が2人やって来た。


「何?何?」


「鰻は好き?」


「まぁ、好きですよ?」


「毎週限定5食限定で鰻重が出るんだよ。ワンコインで。」


「500円で?安っ!」


「いや、100円。」


「いや、激安っ!ヤバくないですか?」


「それをうちの上の社長に頼んでもらってきたの。だから食べよ。」


黒子さん達は何も言わずサッサッと出ていってサッサッと扉を閉める。閉めなくてもいいんだけどな…………


「いや、社長に頼んでって………社長に何で頼める力があるんですか?」


「エリートだから。」


「いや、理由になってない………」


「ホントは社長浮気してるの。」


「え?」


「それを知ってから上手く利用してね。あ、悪いことしてエリートになった訳じゃないよ?歴代の彼氏のためにしか使ってないよ?この力は。浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?浮気ばらしてもいいんですか?って言ったら言いなりになっちゃったから。さっ、食べよ?」


「……………」


鬼か悪魔か?コイツは。

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