第38話 「思い出小噺❸」😀
子供の頃、だいたい小学生〜大人の一定の時期まで、僕はだいたいいつも人を笑わせたいなと思いながら会話をしているようなタイプだった。面白いかは知らん。
そんなものだから、子供の時の失敗談とか、面白い話は、絶対に忘れないようにしたいって気持ちが強く働いているんじゃないかなあ。だからこんな詰まらないような昔の話も覚えているのかもしれない。
多分、中学2年だ。英語の授業の前の休み時間からそれは始まったのだ。
英語の授業はいつも予習が必要だ。決められた一定の長さの英文のページを訳しておかなければならない。
今の日本の英語授業は、そういうのするかわからないが、順番に指名されて、一同の前で、ワンセンテンスずつ訳文を読むわけ。
そんな時「すみません。予習してきませんでした」。これは赤っ恥になってしまうし、あまりそういう生徒も居なかったと思う。田舎の真面目な学校である。
ま、最低限、訳さないまでも、知らない英単語は、調べておかないといけないだろな。
僕は、その日、何故か忘れたが、ギリギリまで全く予習をしていなかった。
それで、どうしたかというと、友達が調べた単語の意味の書いてあるノートを写させてもらうというズルっこい裏技を思いつく。
しかし、多分しょっちゅうそんな事をしていたと思う。
写させてもらった生徒の名前は忘れた。
問題は、Ambassadorって単語なのだ。
アンバサダーは、後からわかったが、「
だが、果たして、彼のノートには、なんと書いてあったのかというと「
俺もそれを書き写してるとき、「そんな変な単語が出てくるストーリーがあるのか?汚い話だな…」とは思ったよ。でも自分はサボってる分際で疑う余裕なんてないのだ。
そして、授業が始まると、早々に、俺のいる列があたった。先生は多分、アイザワ先生だ。
1人があたると、何番目に当たるかわかる。センテンスごとだから、俺は5行目だなとかわかるわけだ。
俺は先回りして訳文を考えた。俺の文の中にアンバサダー(Ambassador)が入っていたのである。
……全くわからん。僕は中学までは英語はできた。何回読んでもわからない。大便が出てくる下りにならん。だいたい大便が主語になり得ないのだ。パニックになる。
僕の順番がきた。
「えー、えー、あー、あー、
「Ambassador?
「はっ…うっ? タイシ?! ( えええ〜〜〜〜〜!!!◯◯く〜ん〜〜〜!!!漢字間違えてる〜!!!笑笑笑笑 )」
( )はもちろん心の声だ。
今、思い出しても笑える。だいたい、大便が出でくる文章を、義務教育で教えるかよ。大便って、ハテ?英語で、なんていうんだろ?
興味がある方はお調べください。
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