第1章完結

 人を信じられなくなったのはいつからだったか。

 サンタクロースがおじさんではないとわかった時か、マラソン大会の時に一緒に走ろうと誘って来た人間が何故か高い順位を取っていた時か。はたまた友人だと思っていたやつに彼女を寝取られた時か。

 こいつなら信じてもいいかもと思った人間ほどすぐいなくなる。そいつらは口を揃えてこう言うんだ。

「私はみんなとは違う」

 その発言もまた、みんなと同じで平凡な人間の1人でしかないのだ。非凡になりたい、才能が欲しい、有名になりたい、地位も名誉も欲しい。そんな感情をみんなが抱いている。しかし、才能がないから人間は、みな承認欲求だけが高くなり、自分を必要としてくれる人を探して生活している。



 だから僕は人を信じることをやめた。

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終わりのない恋(仮) 湊 笑歌(みなとしょうか) @milksoda01

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