第29話

「時間が勿体無いでしょ。休憩は終わってからにして。」


「は、はい。」


乳を揉めないので、腋側の乳を指で押さえた。


「しっかり揉んで。もっと真ん中。」


(えっ、これは乳揉めって事でいいんだよな。)


「こうですか?」


豊満な胸を鷲掴みして揉む。


「ああんっ。そうよ。それでいいのよ。」


胸を揉んでいるうちに、お山の上にある豆が主張しだした。


「ここも凝ってますね。解さないとダメですね。」


乳首を摘んで捻った。


「いや~んっ、イっちゃう!ダメ、だめー!」


小刻みに身体が動いた。


「もしかして、イキました?」


「久しぶりだったからね。」


「彼氏さん、いないんですか?」


「はぁ?私は結婚してるわよ。」


「結婚してるのに、久しぶりなんですね。」


「だって、すれ違いだったり、休みが合わなかったりだもの。」


「旦那さんも大変ですね。」


「夫は、同じ会社で運転手してるわよ。」


「そうなんですね。さっきの運転手さんも口説いていたみたいですが。」


「だから、夫も怪しいのよね。」


「なぜ?」


「私も口説かれたから。」


「なるほどですね。それはそうと、なぜ下着を着けてないんですか?」


「当たり前だよ。温泉だよ。身体を拭かずに、そのまま浴衣着るでしょ!」


「気持ち悪くないですか?」


「それが気持ちいいのよ。」


「なるほどですね。陰毛が無いのは、どうしてですか?」


「・・・・・。夫の趣味嗜好。」


「そうなんですね。すみませんでした。」


「いいわよ。夫も剃っているから。お互いが剃っているのが気持ちいいみたいよ。」


「みたい?女性は気持ちよくないんですか?」


「夫ではイケないのよ。だから久しぶりなの。」


「久しぶりって、旦那さん以外にも居るんですか?」


「いるわよ。バイブにローターにディルド君。」


「あぁ、そっちですか?」


「そうよ。ガイドで週に半分は家に居ないんだもん。しょうがないでしょ。おもちゃ持って来るわけにもいかないしね。」



「だったら運転手さんでもいいんじゃないですか?」


「おじさんは、勘弁してよ。」


「手が止まってましたよね。足をほぐしましょうか?」


「お願い。」


浴衣を直そうとしない。


脚を膝から折り、お腹につける。


ストレッチだな。


プロじゃないから、こんな事しか思いつかないんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る