第12話

「えっと。。。」


カタログと睨めっこして、把握しているのだろう。


「画素数とズーム機能が向上しております。特に、ナイトモードが鮮明になってますね。」


「ナイトモードは確認できないですね。」


「そうですね。ここ明るいですしね。」


ナイトモードにして「暗いところがありましたので、撮影してもいいですか?」


「撮影はかまいませんが、盗難防止対策してあるので無理だと思いますよ。」


「それはいいんです。もう少し近くに来て貰えますか?」


「はい。」


素早くスカートの中を撮影した。


瞬時に気付いて避けたが遅い。


再生すると、ハッキリ映ってた。


「白いパンツに少しだけ割れ目に食い込んでいますね。


暗いところでもバッチリですね。


おまけに、毛がはみ出てますよ。」


「・・・・・。」


俺からビデオカメラを取り上げて、データーを消去した。


「こんなことするためにビデオカメラを買うの?」


「いいえ、そんなつもりではありませんでした。ごめんなさい。」


俺は逃げた。その場から早く離れたかった。


(そうか!この手があったか!)


携帯用メモリーカード64GBを、そのお姉さんから購入した。


普段から、無駄使いはいていないので、毎月、金欠になることはない。


携帯に初めてSDカードを挿入した。


今までは、本体容量だけあれば十分だったんだ。


それがどうした。


でも、これからは、頻繁に使うだろうな。


そして、男物売場をスルーして、3階のスポーツ店の階におりた。


まだ、水着が売ってある。


在庫処分セール。


50%OFF。


それで、水着を買う人が多いのか!


ブランド水着は高いけど、半額なら買えるんだろうなぁ。


俺もブランド水着を手に取って、試着室に入る。


普段は着られないブーメラン。


ほとんど隠れてないじゃないか!


試着して鏡を見ていると、試着室のカーテンが開いた。


「えっ( ̄◇ ̄;)」


「早くしてよー。これから、彼氏とプールに行くんだから。時間ないのー!」


試着室に入ってきた。


「まだ、使用してるんですけど。」


「時間ないから、着替えたら出ていってね。」


そう言いながら、服を脱いでいく。


紺色の上下の下着。


その下着さえも脱ぎだした。


その様子を息を呑みこんで見ていた。

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