第41話 終わり

 あれから1年が経った。僕は7歳になった。ガチャは相変わらず食料が出ている。内政は全てアベルがやってくれている。アベル様様だ。メロディたちも周囲の魔物を減らしたりしている。平和だ。何もやることがない。


「セシル、一緒に遊んで!」


 ミレーユは10歳になった。まだちびっこだ。


「よし、リバーシをやろう」

「わかった!」


 リバーシはガーター領から売りに出していて、かなり儲かっている。この世界には娯楽が無いようで、みんな飛びついてきた。


「やった!私の勝ち!」

「ははは、ミレーユは強いなぁ」


 少し手加減してミレーユに勝たせた。接待というやつだ。


「平和だね」

「そうだね」


 ミレーユは遠い目をして言った。


「戦争をしていたなんて嘘みたい。ずっと平和でいたいな」

「ああ」


 ミレーユは去っていった。晩飯まで少し時間がある。どうしようかな。ナターシャがやってきた。


「セシル様、クッキーを作ったんですが、食べませんか?」

「うん、少し貰おう」


 僕はクッキーを食べた。ほんのり甘い。好みの味だ。


「美味しい」

「良かった!セシル様好みの味になっていると思います」

「あんまり食べると晩飯が食べられなくなるからこれでもういいよ」

「そうですか、では失礼します」


 ナターシャは去っていった。こんな平和がいつまでも続くといいな。


 完

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ガチャで仲間が増えます あんこくじだい @ankoku_jidai

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