第2章 長編2を書く
15 何を書こう?
カクヨムコンテスト10の大賞が発表されましたね。結果を見てから、私は少し不安に感じていることがあります。
カットされたダイヤモンドから好みのカットを選ぶ大会だったのかな、と。
ダイヤモンドの原石を探す大会だと勘違いしていたのではないかと思い始めました。そんなハイレベルな大会だと知らず、石ころを投げてしまった気分でした。いや、石ころウェルカムな雰囲気ありましたよ……ね?
もし次に投げることがあれば、せめて玉砂利ぐらいまで成長してからにしよう。
と、反省しつつ、そろそろ長編2の個人的な締め切りがやって来ます(今、読み直し前に1週間寝かせている最中です)。エッセイの第2章では、長編2の執筆中に学んだことやチャレンジしたことを話題にしていくつもりです。
作品の内容にはほとんど触れませんが、書きながら学んでいたため進捗と合わせた形式になります。下手の横好き、永遠の初心者による長編執筆挑戦エッセイを、少しでも楽しんでいただけたら幸いです!
最初の話題は「次に何を書くか」です。
こちら、悩みますよね。一時期トップページでも注目の作品として、この話題を目にした記憶があります。
プロやランキングの上位など、沢山の方に読んでもらう事を目標とするなら選択肢が一気に狭まりそうですが、私みたいに書きたいだけの人は悩みますよね。
私がカクヨムで読み漁った創作論(創作論風エッセイ)の中で、参考になりそうと思った作品をご紹介します(作者の方、無断ですみません!)。
『ネット作家の火村君が「売る文章術」をコピーライターに教わるようです』(風倉/作)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886716627
こちら長編1をエタりかけた時、読者想定を学んだ作品です。自作の売りが見つかれば完成できるかなと思い、読んでみました。
『第14話 書きたいものを書く?ウケそうなものを書く?どちらも間違いだ!』では「何を書くか」を話題にしています。自己満足の作品と、人に受け入れてもらえる商品を分けて考え「良い商品の作り方」が書かれています。
この「商品」という考え方、納得感がありました。自作に商品的な価値を見出せなければ、売りたいとも思えないですもんね。
今年(2025年)の1月、まだカクヨムコン10が開催中の頃です。私は次に何を書くか迷っていました。選択肢のひとつに、長編1の続編もありました。
当時連載中だった長編1のプレビュー数を眺めていた時のことです。読了してくれる方が3人いたら続きを書こうかな、という考えが頭に浮かびました。
嫌だな、と思いました。それはもう強烈に。
たとえ読了してくださる方がいなくても「続きを書きたい!」と思いました。
私の場合は、まだ作品を書き上げることに不安を持っています。エタるのもトラウマといってよいでしょう。これだけ強く「書きたい!」と思える作品なら、次も書き上げられるだろうと思えました。それに「人に読んでもらう」を目的としなければ、書きたいものを書くのが一番です。決断を人任せにするのも性に合いません。
問題は、長編1が「悪いのは分かっているのだけれど、どこが悪くてどう直せばいいか分からない」という状態なことです。
続編を書くにしても、長編1を立て直してからではないと難しいでしょう。残念ながら長編1を立て直すだけの実力は、まだありません。
……折衷案で番外編を書くことにしました。
長編1を読まなくても通じるように番外編を書けばいいかな、という安易な理由です。続編の場合、長編1でこんがらがっている設定を持ち越す必要がありますが、番外編なら切り離せそうじゃないですか?
先にお伝えしておきましょう。こう書いておきながら、自分で自分の首をしめることとなりました。
利点はあります。
まず「設定を新たに考えなくて済む」ことです。
こう書くとなんだかナマケモノみたいに思えますが、一から作品を考えるよりも早く書き上げられそう、というのは大きな利点です。長編1の執筆には7か月ほどかかりました。設定を作る必要がなければ、半年ほどで番外編(長編2)も書けるのではないか、と考えました。そうしたら残りの半年で別のことに挑戦できます。
次に「比較できる」ことです。
長編1の反省をふまえ、長編2ではプロットを書くことにしました。設定は同じですから、自分の成長や課題が分かりやすいのではないかと考えました。
結論から申しましょう。課題は見えたけれど、成長は分かりません!
書くものは決まりました。
長編1で余っていた設定を拾い集め、話のアウトライン(大筋)を書きました。
問題が生じました。
早速「悪いのは分かっているのだけれど、どこが悪くてどう直せばいいか分からない」の発動です。
この現象は「執筆あるある」なのでしょうか? 今まで2回ほど、これに近い文言を見かけたことがあります。名前と解決方法が知りたいです。
次回に続きます。
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