第5話 オタク差別の罰!推しを失ったバカの慟哭
読者諸君はこう思った事はないだろうか?
陰キャという存在はなぜこれ程までに気持ち悪いのかと。
今短所の改善さえできれば彼らを誰も陰キャとは言わない。
陰キャはいくら怒られても気持ち悪がられても改善しない。陰キャ扱いされたくない癖に脱却する為のおしゃれや自分磨きをまったくしないのである。
間違っても人権が与えられていい顔と精神性をしていないだろ。
だが陰キャの気持ち悪さにもグレードがある。
その中でも特に気持ち悪い陰キャ…
それが追放者である…
一応言っておくがこれはレアケースではない。
追放者のほとんどがこれ程の気持ち悪さを持ち合わせているのだ。
「ふひひ…今日もボ、ボクのお陰でボクだけのお陰でドラゴンを倒せたな!どいつもこいつもザコだからまともに戦えるようにバフをかけてやったんだ!いやー参っちゃうなー無能を仲間に持つとさー」
「さすがですイキョー様ー!あたしのヒーロー!」
「お前追放な?後隣でヨイショしてる女も」
ボクは最強付与術師なのになぜかSランクパーティ【神剣ソレイユ】の追放を言い渡された。
本当になんでだ!?
「えーーーーーーーーー!?!?」
「ボクは何にも悪い事をしてないしサポートも完璧にこなしてきたんだぞ!?このボクを追放していい理由なんてあるわけないだろ!?」
「本当にそうか?失敗してばかりじゃないか、記録にも残っているぞ」
「ち、違う!お前らがあまりにも不甲斐ないから尻拭いをしてやってるからだ!おまけに手柄も奪いやがって!このパーティの功績はぜーんぶボクのお陰で失敗は全部お前らのせいなんだ!嘘偽りない真実を聞いても尚ボクを責め続けるのか!?」
「記録は他にもある。お前が休んでいる時とそうでない時の成果を記録して比較した。お前がいなければ討伐数が十倍にも跳ね上がるんだよ。尻拭いをしているんじゃなかったのか?」
「は!?いやいやボクを陥れる為に手ぇ抜いてただけだろ?そうすればボクを無能扱いできるからな!まったくこれだからヤク中のバカと話をするのは嫌いなんだ…」
「今の言葉録音魔法で録ってるからな?それにヤク中なのはお前の方じゃないのか?」
バカは粉状の何かを摂取しており情緒不安定で言い訳を続ける。
「や、ややややってないぞボグはぁ!!!ばぁはぁはぁはぁ…♡ボクが嘘ついたことあるのか…♡警察を呼べば捕まるのはお前だぞぉ…♡」
「とにかくお前は追放だ!とっとと出ていけ馬鹿野郎が!」
「ぐえーーーーーーーーーー!!!!!!」
バカをギルドハウスから追い出した。
「ようやく切り出せましたね。まもなく追放者によって嫌がらせがされるはずです、注意してください」
隣の部屋から出てきた俺の名前はチェイス。
能力を隠蔽、偽装する事で追放を誘発させ、その後元所属パーティを破滅に追いやる頭のおかしい人間から人々を守る能力偽装対策委員会のメンバーだ。
追放者のバカげた嫌がらせによる犠牲をこれ以上増やさない為に活動している。
「バカに付けておいた発振器から聞こえてきましたよ」
「せっかく仲間になってやったっていうのになんてやつらだ!?お前もそう思うよなぁ!?」
「イキョーさまの力を理解できないなんてあいつら猿以下の知能なんですね!許せません!」
「悪口を言うなぁ!!!」
「きゃああああああああ!!!」
ヤクを摂取して女共々頭がおかしくなっていたバカは女を殴って気絶させた。
「俺は仲間だと思っていた吾輩を追放したあいつらはもうそちの仲間ではないでヤンス!ヤンス!!!!!!」
「仲間じゃないからよぉ…仲間じゃないってんならよぉ…」
バカはにちゃっとした笑顔を浮かべた。
「もうバフなんて必要じゃないよなぁ…バフ解除!ひひひ…もうどうなってもしらねぇぞぉ!これを解除すると劇毒に侵されるけどボクちん無実だも〜んw」
「うぅ…」
「おいっ!大丈夫か!?」
「ぐぅぅ…!普通の治療が効きません!このままじゃ皆…」
「この時の為に俺がきました。追放者は無能ですが嫌がらせの腕は一流なのですよ。ですから追放者対策のプロの俺にお任せください!今からこの毒に効く治療魔法の覚え方をお教えします!」
〜数分後〜
「やった!毒が治ったぞ!体が軽い!」
「ですが油断は厳禁です。追放者の嫌がらせはまだまだ続きます。バカがいなければ勝てなくなるように実力を偽装していましたので。ですが俺が鍛える事でバカが不要になるはずです!」
〜一ヶ月後〜
「俺はバフを自身に集中する事で最強になった…なったはずなのに…なんでボクの事誰も注目しないんだぁ!??」
「えっ?その程度のバフで!?この街の人間でこんなに弱い奴いるんだ…」
本来なら無実の元パーティを破滅させるはずのきもい追放者は無一文になっていた。
俺が皆を鍛えた事で下位互換のバカは活躍の機会を失ったのだ。
「おい!あいつが指名手配だ!捕まえろ!」
「え!?ボクを追放したあいつらじゃなくてボクが捕まる!?冤罪だ!警察やめちまえ!」
「婦女暴行、×薬の摂取、毒殺未遂までしたお前が冤罪なわけがないだろ!法律が変わったし拷問の末に死刑だ!覚悟しておけ!」
「い、嫌だぁ!!!」
こうしてこの街から汚物の如き追放者は根絶されて平和が訪れた。
よーしこれからもがんばるぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ
「いい夢は見れたデス?」
話しかけてきたのはロリ巨乳の天使。
「あれ…?俺は陰キャから皆を守る活動をしていたはず…なんで血塗れで牢獄に閉じ込められてるんだ!?」
「拷問されるのが嫌で薬に逃げるなんて卑怯デス…もっとお仕置きが必要デス…」
薬によって幻覚を見ていたが治療されたのだ。
「オマエ、スポーツの〇〇(現実のファンの皆様への配慮として名称を伏せさせて頂きます)が好きデスよね?クレア調べたデス」
「そ、そうだ!オタク好みの都合の良い漫画やアニメとは違う!全人類を熱狂させる最高の競技だ!もっとも陰キャには分かんねぇだろうがな!」
「じゃあこれは?」
被されていた布が取り払われ露わになったのは大好きな〇〇選手達のボロボロの生首だった。
「う、うわあああああああああああああああああ!!!!!」
「バカゴミーズの犯罪院ヤル之助!?、こっちはハキダメズの女素部田ハメ太夫!?ムダジニーズのコロシック=タルフォードまで!?」
「おまえのオタク差別は目に余るデス。これくらいやって当然デス!」
「このバカガキがあああああああ!!!〇〇選手がどれだけの人間の救いになってると思ってるんだああああああああ!!!オタクしか見ねぇきめぇ漫画とは違う!俺はヤル之助に生きる力を貰ったのに…ただ俺への嫌がらせがしたいが為に殺すだと!?陰キャの分際で何してくれてんだぁ!!!!!!!」
「はぁ…言っても分からないデスか…いいものを見せてあげるデス」
クレアは大型テレビの電源を付けた。
【速報です〇〇の選手には犯罪者しかいない事が明らかになりました】
【試合は全て金と権力による八百長で家族を盾に脅された立場の弱い人間を蹂躙する事で対して強くないのに無双していたチームが複数あったとの事です】
【バカゴミーズとムダジニーズとハキダメズは特に酷く所属選手全員が薬物に暴行に強姦三昧との事でした。こ、これで家族は返してくれるんですよね!?そんなっ!話しがちがぎゃあああああああああ!】
アナウンサーを殺した男が画面外から現れた。
【クズに代わって真っ当な人間の僕が伝えるぞ。次は街灯インタビューの時間だ】
【〇〇好きな奴ってクズしかいませんし潰れてくれて清々しましたよ。だって全員言ってましたからね?オタクはキモいって】
【さすがにあんなバカの集まりでも今回の騒動で理解するでしょ?。〇〇好きには汚臭まみれの犯罪者しかいないってね、奴らに人を悪く言える要素ないからね?】
【現場からは以上です】
【なお〇〇選手の処遇に関してだけど家族を盾に脅されてた被害者以外全員拷問の末に死刑になる事が決まったらしいな。楽しみだよなー!こうなるように色々頑張ってくれたクレアには頭が上がらないよな〜、お礼に好物のアイス大量に買っておくよ。ストロストロベリーストロ味だよな?楽しみにしといてよ】
「なんだこのザマはあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「ベリーストロ…たくさん…」
「お前らは血の通った人間なのか!?陰キャと違って人の命がどれだけ尊いと思ってるんだ!?」
「あまあま…ごほん、オマエさっきから生意気デスまだ反省できないんデス?」
「反省!?この俺が!?お前らは人殺しだが俺達が何の罪を犯したって言うんだ!?さっきのもただの濡れ衣だろ!?じゃなきゃアナウンサー脅したりしないだろ!?」
「違うデス、隠蔽していたのは〇〇選手の方デス、これだけ言っても分からないならもう殺すしかないデスね…」
「クソっ!殺されてたまるかぁ!ここは一旦態勢を立て直す!逃げたんじゃないからな!今度あったらぶっ殺す!」
「わざと逃がしたって気づいてないデスね…」
「はぁ…はぁ…ここまでくりゃあ安心だろ…
つーかあの牢獄は〇〇用スタジアムの地下だったのか…というかスタジアムが血塗れだ…もう生存者はいないのか…?」
「君、無事か!」
「ハキダメズの盗見泥左衛門選手!?〇〇選手の中で一番好きな選手じゃないか!?無事だったんですか!?」
「無事じゃないよ。あそこまで多くの仲間を殺されたらな。何の権利があってこんな事!一応生存者は安全圏に避難させてある!あの隠し通路はバレてないからな!」
「それはよか…」
するとバカに付けられた宝石のようなものが輝き出し…
ドカーーーーーーーーン!!!!!!!!!
「ほげええええええええええ!!!!!」
「ぐわあああああああああああああ!!!!!」
街を覆う程の爆風でゴブリンだけが消し飛んだ。
真っ当な人間には効果が無く傷一つなかった。
バカは逃げたせいで最愛の推しを失ったのだ。
こうして〇〇を愛するゴブリン達は1人残らず死んだのであった。
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