概要
あなたの言っていること、セリフにしか聞こえない。
(はげしかりしもの)
雪太は役者だ。だが、恋人はそれをやめろと言う。命懸けで。その結果、雪太は演じることが出来なくなってしまった。
雪太は役者だ。だが、恋人はそれをやめろと言う。命懸けで。その結果、雪太は演じることが出来なくなってしまった。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!天秤の上に乗っているものには、同等の価値があった。
主人公は役者を目指している男性だ。男性には愛おしい彼女がいた。彼女は主人公の夢を応援してくれる存在であるはずだった。しかしある日、彼女は欄干に体を預けて言った。主人公の言葉はセリフのようであり、本当の言葉ではない。そして、役者の夢を諦めて自分と付き合い続けるのか、自分が死んでも役者を続けるのか選ぶように言う。
彼女の命はもちろん大事だった。しかし役者を止めることは主人公にとって自死を意味した。どちらを選んでも、どちらかが死ぬ。
自分の命か、最愛の彼女の命か。
果たして、主人公の選択は?
主人公と彼女の関係性を中心としていながら、主人公の心の機微を丁寧に、そして丹念に描き切った素晴…続きを読む