第4話 班
昼休み、俺は長谷部に話しかけた。「長谷部さん」
「穂高でいいよ。それで、なに?」と言った。俺は「今回の定期テスト、穂高と勝負だ。負けた方が勝った方になんでもする」といった。すると、穂高は「いいよ」と言い、どこかへ行った。
昼休みも終わり。5時間目の総合が始まった。6月にある校外学習の班決めだ。奥田先生が次々と発表していく。「3班はー、班長栗木で班員は髙宮、石原、前川、青田、長谷部」「え……」
穂高と一緒の班になった。まさか穂高と一緒になるとは思わなかった。クラスのみんなは新しい班にざわついている。「はい、静かにー」と奥元先生が言った。俺は後ろを向くと、穂高がにこっと笑った。
放課後になった。俺はすぐに帰ろうとしたが、鞄の中に入っていた教科書がないことに気づく。多分教室だろうと思い、教室に行った。すると、穂高がいた。
「あ、くりぼうだ」と言った。「いや、満でいいし」「じゃあ、満。どうしたの?」
「教科書忘れたから取りにきた」
「そうなの」
俺は教科書を手に取り、帰ろうとすると穂高に呼び止められた。そして穂高は「校外学習楽しみだね」と言った。俺も、「そうだな」
と答えた。「またね」と言って穂高は教室を出ていった。俺もすぐに鞄を持って教室を出た。
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