第28話 ラブ&ノブー オフ会の約束をする


♠信一side & ♡愛side


『まず、メッセージの通り昨日彼女と別れたんだ』


『うん、私も彼氏と別れた』


『向こうにも好きになった人が居たみたいで、結構すんなり話が進んで円満に別れられたんだけど』


『うん、私もなんか拍子抜けする位あっさりとお別れ出来た』


『それで家族にも説明したんだけど、皆に驚かれて』


『うん・・・私も・・』


『で、学校でも親しい友人にだけ別れた事伝えたんだよ』


『あ、うん・・私も親友の子にだけ話した』


『まだ学校では広まって無いと思うけど、何て言うか・・・今まで気にもしてなかったのに興味本位の目で見られたり陰でコソコソ言われたりして、なんか嫌な気になったんだよ』


『あ、そうだよねぇ私も陰でコソコソ言われたよ』


『何て言うか・・・落ち着かないというか』


『・・・そうなんだ・・もしかしてノブ―彼女さんと別れた事後悔してる?』


『・・・・どうなんだろう・・今だけなのかも知れないしね、俺が慣れて無いだけなのかも知れないし』


『そっか―――、私は・・・その・・彼氏の友達に今日の帰りに告白されちゃった・・』


『え!?そ、それで・・・ラブはなんて?』


『うん・・告白なんてされたの何年振りかでドキドキしたけど、その場ではお断りしたの』


『そっか・・・』


『でも・・その人絶対に諦めないって・・』


『実は俺も・・今日中学の時に告白されてお断りした先輩にバッタリ会って・・・ラブみたいに告白とかでは無いけど、偶に二人で会う約束をしたんだ』


『そうなんだ・・・』


『ラブ・・・こんな事言ったら嫌われるかも知れないけど・・俺ラブの事諦めたくないんだ・・・だから何処かでオフ会しないか?』


『えっ・・・オフ会・・・』


※オフ会とはネットゲームやSNSで繋がってる人同士がリアルで顔を合わせの為に会う事を言う


『警戒するのも仕方ないよ・・・無理にとは言わない・・・少し考えてくれないか?』


『うん・・うん!分かった!オフ会しよう!私もノブ―と会いたい!』


『有難う、近々会う日にちを決めよう!』


『うん!そうだね♪、そうと決まったら楽しみだねぇ!!』


『それじゃ、私そろそろご飯だしログアウトするね♪』


『うん、俺も飯にするよ』


【ラブがログアウトしました】


「さて・・おれもログアウトするか・・・・」


【リサさんからパーティーを申請されました】「え?急になんだろ?」


俺は一応ラブにメッセージを入れておく

※これはゲーム内にパートナーが居る場合に誤解を招かない為の最低限のルールです


『ギルドから誘われたからちょっと覗いてからログアウトするね』


しかし既読にはならない・・ご飯にいったかな?


おれは申請を了承した


『おお、ようやく捕まったなノブ―』


『お久しぶりですリサさん、それとライトさん』


『ああ、ノブ―この間ライトをNPCで使ってくれたようだねありがとう』


『はぁぁぁ?ノブ―どういうことだ?浮気か?!』


『いや・・浮気って・・違いますよ、魔法系のNPCが使いたくてライトさんをお借りしました』


『ちっ・・まぁいい今日の用事はそこじゃない、運営からのお知らせみたか?』


『え?いえ・・すこしリアルが立て込んでまして・・・』


『それは大変だね。ゲームよりリアルを優先しなきゃだよ?』


『けっライトは相変わらず青臭いな!て、なんだ?まさか彼女と別れたかっ!』


『・・・・まぁそんな感じです』


『え?マジで・・・・』


『ちょっと・・リサ・・無神経すぎますよ・・・ノブ―すまない・・リサも悪気があったわけじゃ・・』


『ごごごっごごめんよ――――ノブ―ぅぅぅ』


『い、いえ・・リサさんが悪気無いのは知ってますし、それに喧嘩とか浮気とかじゃなくてお互い同意で別れましたので辛いとかは・・(無いよね?)』


『そ、そうか・・・・じゃぁこんな事を今言うのは・・でも!』


『リサ・・今言うんですか?』


『ああ、女は度胸だ!!』


『話が見えないのですが・・・』


『ノブ―単刀直入に言う!今度運営が出す課金アイテム・・・離縁の書・・つまりエターナルブライダルを解除するアイテムなんだけど・・・それを使ってラブと別れて私と夫婦になってくれないか!!』



・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・



ええええええええええ

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