3つのルート

騒がしい来訪者

 あれからしばらく月日が経って…


 手がけたものはうまくいった。遥達は私が知っている以上の力を発揮して本番を終えてくれた。


 私はまたひたすら曲作りをする日々がやってくるのだと思っていたのだけど……


 私の家の呼び鈴が鳴った。普段宅配業者くらいしか使わないそれが鳴った……。遥がアポなし訪問するわけないしあの2人のどちらかか……


 予想は当たった。


「やぁ、逢花!久しぶり〜」

「な、鹿音!またなぜここに……」

「来ちゃった」

「来ちゃったじゃないよ……」

「ん〜、かわいい従姉妹に会いに行くのに理由がいる?」

「このくだりまえもしたよね?」

「え〜、まあまぁせっかく来たわけだしおじゃましまーす!」

「ちょっと、鹿音〜!」


 急にやって来たのは従姉妹の鹿音。また勧誘?そうじゃないなら一体何しに来たのよ……




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