ステージ選択


ステージ〈熱し不朽の砂地ホットプレートデザート〉。

周囲一帯が砂漠となっており、頭上には全長2.5倍となった太陽に照らされている。

常に脚部と頭部が熱で灼けていき、脱水症状を引き起こす〈脱水〉のデバフを受ける事になる。

〈脱水〉はステージ3まで存在し、〈脱水〉になると、眩暈や視界がぼやけるバッドステータス状態になる、水源へ移動すると〈脱水〉が回復する。

〈枯渇〉になるとライフパーセンテージに影響を及ぼす、最大で30%のライフゲージが削られる仕様であり、〈蒼界種族〉のアヴァターだと、この時点で死亡となる。

そして〈風化〉、この状態になった時点でアヴァターのライフパーセンテージは削り切られて消滅してしまう。


このステージの概要は、即ち〈蒼界種族〉のキャラクターは不適切、つまりはめっぽう不利なステージと言えるだろう。



遠崎識人の使用するアヴァターは〈オクトコンパス〉。

触手スキル〈滄溟の触手フィーラ・パス〉。

オクトコンパスの片手は二本の触手である。

スキルランクを上昇する事で触手を生やす事が出来る。

軟体生物であるオクトコンパスは殴打系の攻撃に対する耐性を持つ。

普段は船長の様な分厚いコートに身を包んだ海賊なのだが、レジェンドスキンに変更した為に全身が黒色をしたアヴァターとなっている。



〈スプリンガルド〉を選択した鞭野瑪瑙。

機械種族のアヴァターであり、〈熱し不朽の砂地ホットプレートデザート〉対策の為に選んだアヴァターだ。

機械種族には人界種族由来の状態異常を兆さない為、地形に対する対策である。

彼女のアヴァタースキンは女性バージョンの専用スキンであり、見た目は華奢なお嬢様を模した鋼鉄の肉体をしたアヴァター。

その頭部から生えるのは、〈発条の怪物スプリンガルド〉の象徴であるバネであり、さながらコミックで見かけるロール髪ツインテールのお嬢様の様であった。



白宮桃花が選択したのは〈クロスエッジ〉。

人界種族のアヴァターであり、装備・〈一対の剣ダブルソード〉を所持。

此方は〈オクトコンパス〉が切断系のダメージが苦手である為に、このアヴァターを選択したらしい。


二人は遠崎識人を確実に倒す為に選択したアヴァター構成だった。

ステージ構築が行われ、そのステージの上に彼女らの意識が乗ったアヴァターが出現する。

この時点で、まだゲームは開始されていない。

先ずは、スキルを選択する事から始まった。


一回戦毎に、アヴァターを強化する為の強化画面が開かれる。

そこでスキルポイントが配布され、そのスキルポイントを振り分ける事で様々なスキルを選択する事が出来るのだ。

基本的に一体のアヴァターにつき、スキルは三十以上ある。

なので自由にカスタムを行い、状況と環境に応じたスキル構築が可能となるのだ。

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