TURNER

見えるものを数百、描いて


見えないものは数千、描いて


その海景の中にどれほどの暗闇があって


その街並みの中にどれほどの愛があって


ともかくそれらが好きで


それ以外に興味を持てずに


零した涙の数々


震えるほどの陽光や


虚脱する夕陽のリアリティ


夢には限りがある


全ては連れて行けない


だからえがくのは常にわたしで


目の前にあるわたしで


拒絶気味の閉口に至るまったく新しい世界で


揺れて 揺れていたいと


数万回思ってから始めて

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