境界を引くのは心。幽霊が出る家の境目が静かに消えていくのを見る物語。

静かで美しい幽霊譚。

特に悪さをするでもなく先祖と思われる幽霊が出る家に住む友人が、家族を失くし心配で訪ねる時、ふと彼は友人の妹の言葉を浮かべる。

「刺せばいいのよ」

心が行き先を定めてしまった時は、こちら側の言葉を尽くしてみてもどうしようもない時がある。

死に関わった時のそういう心持ちがとても上手く表現されているな、と思った。

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