高校生のひとり暮らしって意外に○○？

第44話 試験対策が進化か？

　僕は目前に迫る試験対策としてイズミちゃん達に勉強のサポートをしてもらってみてるんだけど、薫ちゃんの暴走？もあったりしたので、マンツーマンスタイルは問題があり過ぎってことをイズミちゃんに話してみた、まぁそのイズミちゃん自身もずっと家庭教師でもいいわなんて言ってたし・・・

＞フェルーナ裏

「う～ん、そうねぇ～、ユウト君としてはこのサポート体制はどんな感じなのかしら？」

「う～ん、さすがに現役大学生って思えるくらい分かり易くってスイスイ頭に入ってくるのはイイんだけど、そのあとが問題かな・・」

「ふ～ん、勉強の能率的にはプラスだけど、他が問題ってことね・・」

「うん、1対1ってスタイルだと気持ちが昂ぶっちゃうんじゃないかな・・」

「じゃあ、明日からユウト君対ふたり体制にするのはどうかしら？」

「ふたり体制？」

「そう！　そうすれば互いに監視してるみたいになるから、薫ちゃんみたいに暴走はないと思うわ」

　そこへ今夜の担当予定になってる梨絵ちゃんが来た。

「あら、怪しいふたりね、何話してるのよ～？」

「あぁ、梨絵ちゃん、いいところに来てくれたわ」

「いいところ？」

「えぇ、今夜の担当は梨絵ちゃんで、科目は理系よね？」

「あぁ、ユウト君の試験対策のことね、そうよ今夜はわたしの理系の番よ、それが何か？」

「うん、今夜から１対1じゃなくて、他にサポートをつけてみようと思うのよ」

「サポートって？」

「えぇ、昨日まで１対1でユウト君の勉強をみてたんだけど、今夜からもうひとり付けようと思うのよ、二人のほうがくまなく教えられるでしょ？　セカンドオピニオン的な立ち位置って感じかしら」

　さすがイズミちゃん、１対1じゃ妙なことになりかねないとは言わず、セカンドオピニオンとは上手いことを言ったもんだ・・・

「ふ～ん、まぁわたしはいいけど・・・もしかして薫あたりが何かやらかしたんじゃないの～？」

「えっ？！　いえいえ、そんなんじゃないわ、単純に効率アップのためよ」

「ホント～？」

　勘のいい梨絵ちゃんは『怪しいゾ～』って感じにイズミちゃんの顔を覗き込んだけど・・

「まぁ、いいわ、それで今夜わたしと一緒にユウト君に教えるのは誰か決まってるのかしら？」

「いいえ、急に決めたもんだから、今夜はわたしが梨絵ちゃんとユウト君の勉強を見ようと思うの、梨絵ちゃんは大丈夫かしら？」

「えぇ、わたしは大丈夫よ、イズミのほうは相手がわたしでいいの？」

「えぇ、問題無いわ」

　最後のふたりの会話は脇で聞いてる僕からは、微妙にけん制しあってるように見えたのは気のせいだったのかな・・・