幻燈幻想

早足で過ぎてく景色に 僕は少し目眩を覚える

付いて行けない速度で 君は僕を置き去りにするんだ


放課後 薄暗い部屋

壁に掛かったスライド 僕一人の幻燈会

白黒世界 スリー・ツー・ワンで飛び込もう


カラカラ回るフィルムが いつかの君を映し出す

少しだけ 君の手を握れる気がする そんな幻燈幻想

嘘でもいいんだ 君と一緒に笑いたい


残響だけ残していった 君の足音が遠ざかる

閉じたドアの向こうで 君は僕に笑いかけてくる


暗闇 広がる宇宙

風に揺れた長い髪 君の為の幻燈会

無限の星空 スリー・ツー・ワンで飛び込もう


光を灯すフィルムが いつかの笑顔を映し出す

少しだけ 君の隣に居られる気がする そんな幻燈幻想

嘘でもいいんだ 君に好きだと伝えたい


瞼を閉じると映る 君の残像

手を伸ばす度に消えてく

今度はちゃんと届くかな

君の笑顔 スリー・ツー・ワンで飛び込もう


カラカラ回るフィルムが いつかの君を映し出す

少しだけ 君の手を握れる気がする そんな幻燈幻想

嘘でもいいんだ 君と一緒に歩いて行こう

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