エピローグ


「葵、おはよう」

朝、教室に入ると水上くんが私に声を掛けてくる。


「おはよ。あ、ねぇこの前一緒に行ったカフェの近くに本屋さんできたの知ってる?」


「えっ!?嘘、そうなの??」


「うん、だから今日ちょっと付き合ってよ。」


すると水上くんは…いや、あおいくんは嬉しそうに微笑んだ。


「もちろん。どこへでも付き合うよ。何時でもね。」




「え〜じゃあ、深夜の学校行きたいって言ったら来てくれるのかな?」


「えっ…それは…う、うん、もちろん…!」


そう言って彼は作り笑いをして強がった。


「無理するなって〜」


私は笑った。

彼もつられて笑う。







私は彼に生かされた。

水上あおいくんに、助けてもらった。



過去の私、

自分から死ぬことを望んでしまった私へ


君のことをずっと見ていてくれて、違う世界で助けてくれる人がこの世には存在するよ。

だから大丈夫だよ。

今の私は生きてるよ。

彼と一緒に生きていきたい

そう思えてるよ。



「なぁに〜星野。まぁた水上くんと話して〜」


宮口が後ろから私に声を掛けてきた。




「だって…あおいくんは私の救世主だからね!」



私は宮口に笑いかける。








死にたいと思っていた私に今会えるなら

私はその時の自分を抱きしめてあげたい

そしてこの言葉をかけたい。




この人のためなら生きたいなって思える人に出会える日が必ず来るよ。大丈夫。あなたは頑張ってる。それを見てくれてる人はいるからね


って。

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奇跡みたいな日常を君に がおがお @gaogao_05

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