第11話 作業員
真昼の太陽の下
工場の壁で出来た影
何人かの作業服の男たちが
大きな水筒を横に置いて
段ボールの箱で作った床の上
風が通る森の中
ぽつんとある作業現場に
談笑する日に焼けた顔が見える
大きなトラックのタイヤにもたれて座るのは
これから遠くへ配送に向かう運転手なのか
ただ地面を見つめて煙草の煙を吐いている
若い男が初老の男を
楽しそうな笑顔で指差して話しかけている
初老の男も大声で抗っているのか
大きな口を開けて話している
ズボンの裾を上げながら
何やら細いテープを膝に巻こうと
サポーターをはめた肘が動いている
大義そうに持ち上げた腰には
短い作業服の下
薄汚れた厚いコルセットが見えた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます