第8話 もう1人の最強な陸
どうやったらもう1人の人格が出るのか分からないけど、とりあえず前見た時と同じように腹部に攻撃を仕掛けた。すると...
「...お前ごときが俺と戦いたいだなんてよく言えたな」
...きた。もう1人の人格。さっきまでの陸くんの雰囲気とは程遠く、やばいオーラが滲み出ていた。
「私だって結構強いんだから...!とにかく貴方と戦ってみたいの!」
「しょうがねぇな、そこまで言うなら。俺は手加減しねぇよ?」
私は反撃に向いているため、その発言の後、いつ来るのかと身構えていた。すると...
「...やっぱり雑魚じゃねぇか」
「は、背後?!」
あんだけ気を張りめぐらせていたのに、速攻で後ろにまわられてしまった。何とか回避しようとするが、もう遅くて...
「...ッア゙!!!!!」
特段重い蹴りを喰らってしまった。本当に、人生で一度も喰らったことの無いほど重い蹴り。私は地面に転がり倒れ、うずくまって動けなくなってしまった。
「さっき言ったからな?俺は手加減しねぇって。」
彼はそう言うと、私の腹部をさっきよりも強く蹴った...
そうして僕は目を覚ます。確かさっきは、紫苑に腹を撃たれて...
きっと僕は紫苑と戦っていたんだろうけど、辺り一面を見渡しても倒れている紫苑の姿は見えなかった。もしかすると僕が負けた...?いや、紫苑は自分Aランクだと言っていたし、それだったら負けることは無いだろう。だったらどこだろう。
正直探すのは面倒臭いが、一応自分のやった事であるため捜索した。
しばらく捜索していると、何か妙な物を見つけた。
「これは...何かのボタンか?」
見た感じ確実に何かのスイッチだろうが、そんな道端に落ちているスイッチを押すほど危険なことは無い。押したら何が起こるか分からない。しかし、押したはどうなるのかという好奇心で僕の脳内は支配されそうになった。まぁ、あと一歩のところで僕の危機感が働いてくれた。とりあえず、ボタンは押さずに家に持って帰ることにした。
そして家に帰っている途中、あるものが目に止まった。
「あれは...何を運んでいるんだ?」
一人の人間が、その人の身長より大きいダンボールを抱えて歩いていた。一瞬死体なのかと思ったが、流石に車も無しに死体を担ぐとは思えないので、流石に違うだろう。
良くないことだと分かってはいるが、どうしても気になってしまったため、後をつけることにした。そうしてバレないよう追いかけている途中「あ、紫苑...」となったが、速攻で切り替え目の前の人物に集中し直した。
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