超技術を積み上げた塔の頂のラプンツェルは、恐怖と哀、自由と甘味を知った

はるか未来、管理都市にそびえたつ管制塔のなかに住まう姫。
その名に反して、飛びたつことなど夢にも知らず、ただ母たる管理AIの愛だけを求めていた無垢な彼女は、その果てに恐怖と絶望を知り。
その刹那に、王子様というにはすこしジャンクな男は、髪をよじ登るのではなく、塔をぶち壊して侵入してきた。

管理AIとクローンだけが残った都市、登場人物たちが生き生きと動く未来のファンタジーです。