第15話

火星時空警察本部基地で新婚生活!?


火星の衛星ステーションでの手続きが一通り終わり、MILLENNIAとIRISはいよいよ火星に降り立つ日を迎えた。メディカルチェックから始まり、火星滞在許可審査、入国審査、永久居住審査、亡命許可審査、さらには火星市民権審査と、数多くの手続きが慎重に行われ、ついに彼女たちは火星の地に足を踏み入れることができた。


「これが火星…」MILLENNIAは感慨深く呟いた。赤い大地と広大な空間が広がる風景に、彼女の目は輝いていた。


「ようやく、ここに来たわね。」IRISもまた、安堵の表情を浮かべていた。


しかし、二人が火星時空警察本部基地に到着すると、予想外の要求が待っていた。受付で待っていた職員が、彼女たちに婚姻証書の提出を求めたのだ。


「婚姻証書?」MILLENNIAは驚きの表情を浮かべた。


「はい、火星の社会システムでは、正式に結婚していることが必要です。」職員は説明した。「これは、市民権を得るための条件でもあります。」


IRISは一瞬困惑した表情を見せたが、すぐに落ち着きを取り戻し、MILLENNIAに視線を向けた。「これが最後の手続きみたいね。」


「そうだね。」MILLENNIAは少し緊張しながらも、微笑んで言った。「新婚生活が待っていると思うと、ちょっと楽しみだね。」


二人は急いで手持ちの書類を確認し、事前に用意していた婚姻証書を提出した。書類が確認されると、手続きが無事に完了し、二人は火星時空警察本部基地での新たな生活を始めることができることになった。


「これからどうする?」IRISは落ち着いた声で尋ねた。


「まずは基地内を見て回ろう。」MILLENNIAは元気よく答えた。「新しい環境を知るのが一番だよ。」


二人は火星時空警察本部基地の内部を探索し、新しい生活に必要な設備や施設を確認した。基地の中は近未来的なデザインが施され、快適な生活ができるように整備されていた。


「ここでの生活がどうなるか楽しみだね。」MILLENNIAは期待に満ちた声で言った。


「そうね、これからどんな日々が待っているのか、わくわくするわ。」IRISもまた、未来への期待を込めて答えた。


こうして、二人は火星の新しい生活を始めることになり、過去の困難を乗り越えた先に待つ新たな未来に向けて、一歩を踏み出したのだった。

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