第26話 『026 マンゴーが増える』
『026 マンゴーが増える』
ベッドが増えて6人の女に囲まれて朝をむかえるという、いきなり日本では考えられない生活になった。
オガーナもエルフ族のエルらも、拒絶はしない。
普通に考えて、可愛い女の子が嫌がらないのは不思議だが、これもユニークスキルのおかげだろうな。
ユニークスキルを俺はもっと有効に使うべきなのかと。
例えば危険な魔物を討伐したり、魔王がいるなら、勇者みたいになって冒険して、魔王討伐みたいなこともするべきなのか。
このユニークスキルならば、使い方によっては魔王にも対抗できるかもしれない。
しかし俺にはそんな気持ちはさらさらないのが、俺の困ったところか。
冒険よりも牧場の拡大をしたいな。
ハウスイーターの家から外に出て、牧場の様子を見るのも日課になった。
まずはイノシシは特に変化はないかな。
昨日はいきなり子供のが増えたらのは驚いた。
そしてマンゴーランドの牧場に行くと、
「ええ! 小さなマンゴーランドがいるぞ!」
「ユウタのドライフードが効果が出たのです。イノシシと同じく」
「子供が出来たのかな」
「小さなマンゴーランドがいるから数は増えた。これでマンゴーの収穫は増えます。私は肉がいいですが」
「オガーナが食べないなら、エルフ族で食べます!」
「食べてもいいよ、甘いだろ」
「マンゴーは甘い!」
エルらにマンゴーを収穫して食べてもらった。
甘くて美味しいそうだ。
日本でもマンゴーは高価な果物だったから、増やせるなら増やしたい。
子供のマンゴーランドは、まだ大木ではなくて、小さな木だった。
木の周りにドライフードを置いておくのも忘れない。
「食べて大きく大木に育ってくれ」
マンゴーランドの子供は嬉しい。
牧場を見ていて、エルから報告が来る。
困惑している風だった。
山猫のシロがいる方に行くと、
「あれ、山猫も増えているな?」
「うん、シロとシルクの2匹から朝になったら増えている。子供ではない」
「仲間を連れてきたっぽいな。シロ、仲間なのかい?」
シロに聞くと、尻尾を振って答えたから、仲間だろう。
山猫の数は2匹から10匹に増加した。
増えるのは歓迎だが、まだドライフードを食べていないためか、凶悪さはある。
直ぐにドライフードをあげたら、食べてくれた。
山猫は10匹にあり、色はというとシロと同じく白い毛並みだった。
そのうち繁殖もあるかな。
別に食べるわけではないから、繁殖をしなければいけないとかはないけど。
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