第25話 『025 ベッドを増やす』

『025 ベッドを増やす』


「イノシシの肉がこんなに美味しいとは!」


「あははは、私の肉の料理にエルフ族も降参したか」


「悔しいが美味しいわ」


「でも火はエルナのスキルです。オガーナのスキルではない」


「つまりはオガーナとエルナの共同料理だ。エルフ族とオーガ族が力を合わせたら、こうなるわけだ」


「俺は嬉しいよ。オガーナとエルフ族が仲良くしてくれると嬉しい」


 オガーナとエルフ族は敵対していたが、イノシシの料理を食べてから、お互いに打ち解けあっていた。


「トマトはそのまま食べられる。キャベツはマヨネーズが欲しいな」


「マヨネーズ?」


「なにそれ?」


「俺のいた日本では野菜につけて食べる。美味しいんだけどな」


 キャベツはそのまま食べても美味しいが、味つけは変えたくなるかもな。


 森に来てそれを望むのは贅沢かな。


 ご飯を食べて、家に入る。


 エルフ族の5人は初めて家に入ったから、これが魔物だとして驚いた。


「ハウスイーターの魔物を家に使っている。エル達もここに寝泊まりだよ」


「これがハウスイーターなの! 直ぐに出ないと危険です!」


「ハウスイーターに食べられるわ!」


「あははは、エル、怖がるなよ。安心だよ」


「何を言っているのだオガーナ。狂ったか!」


「ハウスイーターはユウタのドライフードで牧場の住人だ」


「住人なの。信じられないですが」


「オガーナの言った通りだ。昨日もオガーナと寝たから。心配ない。エル達はここに泊まれる」


「しかしベッドが足りませんよ」


「足りないな。急激に増えたからな」


「ハウスイーターに言えばいい、ユウタが」


「通じるかな、ハウスイーターさ、ベッドを追加で増やしてくれ」


「いやいや、ベッドを増やすのは無理ですよ。増えたらオドロきですが」


 エオガーナから増やしたらと。


 ハウスイーターが急激に増やせるかと思うが。



「増えたあ!」


「ベッドが2つになったわ!」


「ありがとうハウスイーター」


 増えました。


 言ってみるものです。


 もちろんベッドを増やしたので、ドライフードをあげよう。


 お礼の意味を込めて。


 ドライフードを床に置いたら、吸収されていった。


「ドライフードが消えたわ。食べたみたい」


「ハウスイーターは俺を信頼してくれていて、俺はペットフードをあげているんだ」


「嘘みたい。ユウタのドライフードは奇跡です」


「さあ、ベッドが増えたし、寝ようか」


 その日はオガーナとエル達に囲まれて寝ました。


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