ep5-4 全部見せます! 魔法少女の恥ずかしいところ!!
あたしはさっきからずーっと持っていたナメジックーをブリスの前に突き出すと、どこか優しい口調で語り掛ける。もちろん、悪意はたっぷり込めてるけど。
「このナメジックーはね、その体から腐食性の粘液を分泌しているの。この意味が分かる?」
「そ、そんなの、わからないっ、わかりたくもないっ!!」
ブリスは涙目になりながらも必死に首を横に振る。
おそらく察してはいるのだろうが、否定したくて仕方ないのだろう。
「わからないなら、教えてあげる。これをこう、あなたの身体に張り付けると……」
あたしがブリスの肩の部分にナメジックーを張り付けると、ジュウウウっと音がして彼女の服に穴が開き、そこから煙が上がり始めた。
「こ、こんなの……」
「ふふ、怖がらなくてもいいわ、こいつの粘液は人の皮膚には影響を与えないの。ただ、服は溶かすけどね」
「よくもそんな、えっちなモンスターを……!」
あたしの言葉通り、ブリスの服のあちこちが穴だらけになり始める。
ああ、いいわぁその絶望に満ちた表情! もう最高ね!!
「さあ、ギャラリーのみなさん、世にも珍しいリアル魔法少女のストリップショーでーす、是非足を止めご鑑賞を、スマホなどをお手持ちの方は撮影もOKです」
あたしはギャラリーの男たちに呼びかける。すると、彼らは我先にとブリスに向かってスマホを向け始める。
「や……やめて……これ以上は……わたし……」
涙ながらに訴えるブリスだったが、もちろんそんな願いを聞き届けるつもりはない。むしろもっと絶望してもらわないとね!
「いい加減にするピティ!!」
呆然と事の成り行きを見ていたピティーが怒鳴りつけてくるが、あたしは耳に小指を入れクルクルとかき回すと、それを引き抜き小指の先に息を吹きかける。
「無力な妖精は黙ってなさい。あんたがさっきから動こうとしないのは怖いからでしょ、このあたしが。あたしは妖精相手には容赦はしないわよ? 特にあんたクリッターに姿似てるし、あたしの
「うう、なんでピティーがクリッターに対する怒りの矛先にされなきゃいけないピティ……」
愚痴るピティーだったがやはり動けないようで、ブリスの方へ視線をやり、ただオロオロとしている。
それを確認すると、あたしはナメジックーをブリスの胸に張り付ける。
「ダメえええええええっ!!」
それがもたらす結果を察してか、より激しい悲鳴を上げて身体をよじるブリスだったが、拘束は解けない。まあ当たり前よね? レベルアップしたあたしの魔力から生まれたグモモーンの糸だもの。
でも……ふふん♪ いいじゃない! この反応!! ああもう最高ね!! もうあたし大満足だわ!! いや~ほんと生きててよかったぁ~!
あたしが悦に入っている間にも、粘液はブリスの服を腐食させていく……。
そしてついに、神秘のヴェールに隠されていたブリスの胸部が露わになった!
「あ……ああ……」
ブリスはあまりのショックに言葉を失い、ただ呆然と外気に晒された自らの胸を見つめるだけになっている。
しかし、ブリスってばやっぱりかなり控えめね……。たぶんブリスはあたしと同じ15歳の中三だと思うんだけど、発育悪いんじゃないかしら?
ちょっと心配になってきちゃう。って、前に更衣室で美幸の胸を見た時も全く同じ感想を抱いた気がするわ。
ただ、形はなかなか……。肌や先端部の色も実に綺麗……。そんな趣味のないあたしですら思わずじゅるっと涎が出てきてしまいそう。
あたしがそんなどうでもいいことを考えている間も、ブリスのショックは継続中だ、まあ無理もないわね。こんな大衆の面前で下着姿になるだけでも屈辱なのに、さらに胸まで晒されるなんて、魔法少女だろうが何だろうが、女の子なら耐えられるわけがない。よほど特殊な趣味でもあれば別だが、ブリスはその辺いたって普通の感性の持ち主のようだ。
これで彼女は、恐ろしいほどに露出度が高いとはいえ大事な部分はしっかりと隠されているあたし以上の恥辱を味わったことになる。
「あら? どうしたのブリス、そんなに震えて……寒いの?」
あたしはわざとらしく問いかけるが、もちろん寒さで震えているわけではないことは百も承知だ。でもまあこの反応は想定通りね!
「うう……」
彼女はただ呻くことしか出来ないようだ。しかしギャラリーたちはそんな彼女に容赦なくスマホを向けるとシャッターを切りまくるのだ。
全くどうしようもないわね……仮にも正義の魔法少女が悪の女幹部に甚振られている状況だというのに誰も助けようとしないどころか、涎を垂らしてスマホで撮影しているなんて。
まあ、無理もないか……こんなシチュエーションそうそうお目にかかれるものじゃないものね?
「さてさて、おっぱいポロンだけで終わったら、流石にみんな物足りないわよね?」
あたしはブリスのスカートを捲り上げると、彼女のパンツに手をかける。
すると、ブリスは先ほどまでとは比べ物にならないほど顔面を蒼白にし、必死に足を閉じようとする。
「や……やめ……お願い……だから!」
さらに涙ながらに訴える彼女を無視してあたしは一気にずり下ろす!!
「いやああああああああああああああ!!」
それはもうあっさりと、ほんとに拍子抜けするほどにあっさりと、彼女のパンツは膝まで下ろされた。
「見ないでええええええええええええええええ!!!」
「おおおおおおっ!」
喉が張り裂けんばかりの絶叫を上げるブリスを余所にギャラリーからは歓声が上がり、さらにスマホのシャッター音が激しくなる。
「人間とは愚かな生き物クリね~。しかし、だからこそ愛おしい、マリスもきっと今頃アジトでほくそ笑んでるクリ」
クリッターが皮肉気に言って笑う、その手にはあたしの指示通りにしっかりとカメラが握られていた。しかもスマホのカメラ機能なんかとは比べ物にならない超高性能の奴で静止画、動画共に超ハイクオリティなものを撮影できるのだ。
そのカメラには今、ブリスの全てが詳細に記録されていることだろう。
ふふ、これはE作戦――『
後でこの動画や画像をあらゆる場所にばら撒く予定なのだ。
「んんん~? 股をすぼめてるせいで中身が上手く撮れないクリ。オプファー、足をもっと広げさせるクリ」
こいつもあたし以上に残酷ねぇ、まあいいや、ここまで来たらあたしもとことんやっちゃおう。
「無力でも、何も出来なくても、ピティーはブリスを見捨てな……」
「うるさい」
何やら叫び突進してきたピティーを言葉の最後すら言わせず、あたしは無慈悲にも平手でバチンと地面に叩きつける。
「そこで這いつくばってなさい」
相棒が一瞬で沈黙させられてしまったという事実、そしてさらなる屈辱の予感に、声もなく目を見開き顔を青ざめさせるブリス、そのまま彼女はこちらに懇願するような瞳を向けてくる。
『やめて、もうこれ以上は! もう満足でしょ? お願い、あなたも女の子ならわかるでしょ!? これ以上はやめてぇ!!』
そんな声が聞こえてきそうな彼女の表情は、むしろあたしの
あたしはすでに狂っているのかもしれない、あるいはまた状況に流されてるのかもしれない。
いくらブリスへの憎しみがあるとはいえ、普通ならここまではやらないと思う。
だけど、この光景を目の当たりにした瞬間からあたしの中の何かが弾けてしまったのかもしれない……。
にっこりと、微笑んだあたしにブリスは一瞬希望に満ちた表情を見せるが、
「ふふ、ブリス……正義の魔法少女が暗黒魔女に助けを乞うてはダメよ。それにそれは逆効果なの、そんな顔されると……ますますやりたくなるじゃない!」
絶望のどん底に叩き落とすセリフを浴びせてやったうえで、あたしは彼女の両足に手を掛けると、そのまま一気に開脚させる。
「いやああああああっ!!」
ブリスの絶叫が響く中、ギャラリーの男たちからは一際大きな歓声が上がり、おびただしい数のシャッターが切られる。
「おまけよっ!」
さらにとどめとばかりに、二本の指で彼女の大事な部分をくぱぁと開いてやった。
「見ないでええ! いやああ!! お願いだから、もう許してぇ!!」
もうブリスには抗う気力も残っていないのだろう、彼女はただただ泣き叫ぶだけだ。
ああ……いいわぁ……最高に気分爽快よ!
これであたしの目的はすべて達成された、ブリスに恐怖を与えること、恥辱を味わわせること、絶望させること。
そして……魔法少女マジカルブリスという存在を消し去る事。
大衆の面前で大事な部分を曝け出してしまったどころか、それが永遠に晒され続けるのだ。
もはやブリスは人前に顔を出すことなんて出来ないだろう、もちろん正体が暴かれたわけじゃないから変身前の女の子には社会的ダメージはない。
しかし、変身すれば後ろ指を指される。そんな状況が出来上がった今、この戦いが終わり変身を解除した後は、彼女は二度と変身する気にはならないだろう。
魔法少女マジカルブリスは実質死んだのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます