S19 巫女 5月3日
――アルカディア王国 アルカディア紅葉ギルド――
銀河高原「暇だわ。プリム、なんかいい感じの手頃な依頼がないか探してきなさい」
プリム「はい。危険度が低く、配信に適したクエストですね。了解しました」
カトライン「めちゃめちゃ優しい」
白銀「何かあってもカトライン様が面白おかしくしてくださいます。気軽に取ってきてください」
川雪「にしても、ガチで従者ってなるとこれくらい優秀なんだな。ポンコツとガチの差を感じる」
花崗「最近のAIって凄いですよね」
白銀「染ちゃん様もかわいそうですね。酷い言われようです……」
一斤染「いえ……。私共は従者ではなく今は愛玩になっているので。白銀のダメさを暗に指摘されてるのかと」
白銀「!?」
オルター「プリティーガールは可愛いからそれでいいじゃないか?」
川雪「そういうこったな。さて、出来る方の従者様が帰ってきたぞ」
白銀(しくしく……)
花崗「冷やしておいたバケツ杏仁豆腐食べます?」
白銀「マンゴーがないとやです」
▶泣き真似をしている白銀を無視して、プリムが戻ってきます
プリム「現状の依頼ですと、カゾルミアの村長の依頼、湖の水がなくなったとか。後は真紅の夜宵に奴隷が大量に運び込まれているとか、それにコイバナネトラレで奴隷斡旋が行われているとか、そこにNPCがいて解放させたいとか、そういう感じのものが難易度が低く、バズを感じるものですね」
銀河高原「まあ……凶悪なモンスター退治とかではないけど……。新大陸が関係するかあ……」
花崗「殴ったらスッキリしそうなのはどれです?」
オルター「PCがストレスも解放させたいようだな」
白銀「……いえ。私、これ以上いわれのない誹謗中傷は回避したいところです。マスターにも飛び火します故」
カトライン「せっかくなら一番バズを感じるものに行ってもいいかもですね」
川雪「そりゃあコイバナネトラレだろうよ。正義は我にありじゃないか?」
銀河高原「安心に行くなら真紅の夜宵か……。ただ海路がなあ」
ドラレア「我の威厳を高められるような依頼があればな」
プリム「バズを求めるならば、カゾルミアに行くことをおすすめします。現在ユーザーで新大陸で身銭を稼げるのは1割にも満たしていません」
カトライン「カゾルミアですか。いいですね!」
銀河高原「偉そうなこと言ってるけど中身のない幼女はどこ行きたいんだ?一応聞いてやるぞ」
ドラレア「解放が我の威厳を高めるにはいいだろうが、湖の件もまぁ普通に不可思議な事件で気になりはするな」
銀河高原「結局中身ないじゃない……」
カトライン「プリムさん、実はカゾルミアになにかゆかりがあったり、とかします?」
プリム「わかりません……。イージスの周りだとカゾルミアという土地は聞いたことがなかったので」
川雪「こっちでも調べてみてんだけど、イージスなんて土地はこの辺にはなかった。マジでどっから運ばれてきたんだろうな」
白銀「運ばれてきたのですか?」
川雪「奴隷は輸送品だからな……」
銀河高原「ごまプリンオルタにも聞いてきたんだろ?オルター、そっちは?」
オルター「どっからなら新大陸の可能性しかないんじゃないか? 俺は……まぁ新しい場所に行く方が好きだな」
花崗「まあ、私はストレス発散ができるならどこでもいいですけど」
カトライン「そうだったんですね。イージスって新大陸のどこかだろうなって思ってましたから……。もっと遠いところにあるのかもですね」
オルター「こっちの大陸では聞かない名前の場所なら新大陸のどこかなんじゃないのか?」
川雪「もっと遠いとなると未開の地もいいとこすぎるがな……。誰が取ってきたんだよすぎる」
オルター「やっぱり開拓者の方がロマンがあるだろう、真っ先に足を踏み入れたいとは無謀でも思うさ」
白銀「では湖の水の件でも調査に行きますか?配信映えもしそうということですしね」
銀河高原「白銀が仕切ってんの面白いな。まあ、それでいいか。プリム、依頼受諾してきな」
プリム「はい」
オルター「湖か、そういえば今はGWだったな……ゴールデンビキ……よし!」
▶オルターはゴールデンビキニアーマーを大量に買い占めました
――カゾルミア――
▶現在カゾルミアでは祭りの準備中のようです。中央に無駄にでかい木組みが置かれています。これを燃やすんだろうなあと感じます
銀河高原「祭りの時期かあ……。これで祀ってんのが彩音ってのがな」
ドラレア「ド派手なキャンプファイヤーか?」
花崗「外でお祭りに行ったことないんですよね。外もこんな感じなんですか?」
川雪「外だと屋台が増えてるくらいか。じゃあ村長に話聞きに行くぞ」
一斤染「今の時期は生誕祭ですから。彩音様がお務めを担えるようにお祈りをするんです」
一斤染「本祭は秋、彼岸の時期に前夜祭をして、11月に本番なんです」
花崗「へぇ……楽しいんでしょうね、きっと」
――カゾルミア 村長の家――
▶やはりNPCの中年の小太りの男性が出迎えてくれます
村長「こちらにも連絡が来ています。依頼の件ですね?」
花崗「ええ、湖の件と聞いていますが……」
村長「早速ですが、うちカゾルミアと真紅の夜宵は共存提携を行っております。これは、安定した水源地を確保するために、血を血で洗わないようにする政策です」
オルター「結構重要な水源なんだな」
村長「風の話によると真紅の夜宵は壊滅したようですが、お偉方はまだ残っているようで、この水源地の約定は現在でも生きています。ですので、約定の内容としてカゾルミアと今は真紅の夜宵でお互いに人員を出して泉の周りに小さい街を作って中立地帯としたんです」
村長「ですが、君達もご存知ですが、真紅の水銀カゾルミア泉の街は滅びました。真紅の夜宵と同じと思われる怪物に襲われ、私共は巫女を失ったのです」
村長「――こちらへ」
▶村長は鞄族の背負籠をどかして、壁に埋まっているレバーを引きます。そうすると、地下への階段が現れます。石製のようですね。村長は先に降りていってしまいました
一斤染「カゾルミアでは、巫女の話は禁忌となっています。私が巫女であったことを知るのは、村でも村長と一部だけです……」
川雪「きな臭えな……。外部に話を漏らさないといけないようなものってことか」
カトライン「な、なるほど……?」
白銀「配信……大丈夫そうですか?」
銀河高原「止めるのが無難でしょうね」
ドラレア「ふむ、大事そうだな……バズとやらはともかく、低難度な依頼ではなさそうだな」
プリム「泉の水がなくなったって話で、巫女の話をするのは不自然です。関係があるのでしょう」
銀河高原「まあ、カゾルミアから信用を取れているのだと前向きに受け取りましょう」
オルター「もしかしたらレアイベントかもな」
川雪「行かないなら行かないで面倒になりそうだしなあ……。覚悟きめっか」
――カゾルミア 村長の家:地下――
▶石造りの階段を下り、石壁で作られた通路を3分程歩いた先に木製の扉があります。そこを開くと、村長が待っていました
オルター「結構歩いてきたな?」
村長「申し訳ありません。カゾルミアで、巫女の話をすることは門外不出でして。人払いが必要だったのです」
村長「真紅の夜宵……、いえ真紅の水銀燈だった頃。真紅の水銀カゾルミア泉に私共は巫女姉妹を派遣しました」
村長「目的は明白でした。彩音様の御心を癒やすためでした」
村長「この辺りに伝わる御伽噺で、星天を覆い尽くす闇風の悪魔というものがありまして」
村長「厳密に言えば彩音様を信仰している訳ではなく、彩音様が守護している宝石、ひいては守護獣様を信仰しているのです。この守護獣様が、星天を覆い尽くす闇風の悪魔への脅威から守ってくださっているのです」
オルター「星天を覆い尽くす闇風の悪魔……なんかラスボスの異名みたいな感じだな?」
ドラレア「我もそのようなかっこい……強大さを感じるような二つ名が欲しいものだな……」
村長「その為に、守護獣様の血筋を引く私、ひいては巫女姉妹の血族を使って彩音様にお願いをしているのがカゾルミアの役割なのです」
村長「一時期、星天を覆い尽くす闇風の悪魔が暴れまわった時代があったのです。理由はわかりませんが、守護獣様の力をも宿し、真紅の水銀燈を破壊し、巫女姉妹の命運も断ちました」
白銀「守護獣様の力を宿した闇風の悪魔……ですか……」
オルター「悪魔なのかもうわからんくなっているな?」
花崗「それを倒しに行けばいいんですか?」
オルター「おっと、こっちにも破壊の衝動を宿したプリティーガールがいたぞ?」
川雪「2人共ちょっと黙っとけ……」
村長「ですが、姉はその場で死亡が確認されたのですが、妹は瀕死ですが無事でした。長きの療養の後、妹は役割を果たすためファブリー草をかき集め、犯罪者を見つけ、清めの儀式に出かけたのです」
村長「申し訳ありません……。昔話が過ぎましたね。巫女の儀式には清めの泉が必要なのです。貴方方が解放していただいたので恐らく儀式は完遂したのだと私共は思っていたのですが、真紅の水銀カゾルミア泉の水が枯れてしまったのです」
村長「これは儀式の失敗に他なりません。真紅の水銀カゾルミア泉に行って頂き、枯れた湖の地下にある通路から神殿に行ってほしいのです。そこで、何が起きているのかを教えていただきたい……」
オルター「おっと、てっきり湖の上流、水源付近で何か起こっているのかと思ったが」
カトライン「神殿の状況をお伝えすればよいのですか? 何か目的の品物を探す必要などはあります?」
村長「いえ、蟲を始末してほしいのです。儀式が失敗したということは蟲が大量に湧いています。この蟲は特殊な鉱石を生成します。これが魔物を呼び起こすのです」
花崗「う、虫の類はどうも苦手なんですよね……足が多くて……」
カトライン「なるほど蟲……見た目に抵抗がなければいいんですがいろいろ。スポーンは阻止したいですね……」
ドラレア「湖が枯れた、のはどのようにだ?徐々にか……それとも一夜、一瞬にしてなのか」
村長「ある日突然枯れた、と報告が来ています。巫女が完遂出来なかったのでしょう。やむを得ません。彼女はまだ齢15にも満たなかったのですから……」
オルター「虫にも因るが……大量発生しているなら多少は任せてもらっていいぞ。俺のジェニファーにな!」
白銀「蟲……ですか……。その……、魔物を討伐したら水が流れるとか……そういう話なのでしょうか」
白銀「あっ、すみません。水源が……と聞いていたもので」
村長「その通りでございます。ご存知かは知りませんが、守護獣様は珠雀といい、再生の力を持っているのです。そうして、土地の力を再生させ、水源地を再生させて水を手に入れているのです」
村長「この辺りだと夢鳥と呼び、世界の均衡を守ってくださっているのです。巫女が失敗したということは、夢鳥の力も失われたこと他なりません」
オルター「ん?『蟲は特殊な鉱石を生成します。これが魔物を呼び起こす』だって? 蟲以外にも魔物がいると考えた方がいいのか」
カトライン「湧き出すところですからね、当然山程いるんでしょうね……」
ドラレア「神殿……の構造等は分かるか?」
村長「その通りです。異形の化物が湧くと書かれております。――構造も長きの間、神殿に入ったものは誰もいませんで……」
オルター「割とヤバそうな難易度だな?」
白銀「特殊な鉱石とはどういうものなのでしょう。」
村長「聞くところによると、赤黒い鉱石のようで。この鉱石が触れると魔物が活性化し、暴れ始めるのです。この間もドラゴンの死体に誰かが鉱石を当てたようで……」
川雪「ああ……。マデュライトか……。それならば確かにやべー代物だな」
オルター「よくある暴走アイテムだな」
銀河高原「どこが簡単な依頼なんだおい」
プリム「申し訳ありません……」
白銀「プリム後輩もまだまだですねぇ」
花崗「……まあ、やりがいはありそうではありますね」
川雪「なんもしてねえけどイキってんのがいるぞ。で?どうする?今日行っても着いたら夜だぞ」
銀河高原「今日は宿を取って朝行くしかないわね……。ちょっと聞きたいこともあるし」
オルター「まあまあ、地震かなんかでたまたま水源埋まっただけかもしれんし、もしかしたら簡単な穴掘りかもしれんぞ?」
川雪「穴掘りのほうが終わってるだろうが。単純労働は心の死だぞ」
花崗「そうですよ。やりがいは大事です。殴ってストレスが発散できそうな相手かも大事です」
川雪「そういう同意されると俺まで野蛮なやつみたいだからやめろや」
カトライン「プリムさんの感性を信じて、蟲と魔物の神殿を攻略……配信は間違いなく映えるんでしょうね、うまくいけば」
ドラレア「うむ、情報は多ければ多いほど良い。……何かしらが残っていれば回収ぐらいは出来るかもしれんしな」
――カゾルミア 宿屋:個室――
白銀「落ち込まなくていいのですよ。プリム後輩。先輩の膝の上で落ち込んで明日、やる気をしっかり出すのです」
プリム「まだ負けておりません!バズはまだ撮れるはずですので!」
白銀「こらこら、マスターがすり替わっています……」
花崗「配信映えする殺し方ってどんな感じなんでしょうか」
カトライン「配信中ですから全滅でもバズは撮れるでしょうけど……」
銀河高原「まあ今は当然切ってるし、内緒話するには最適ってことよ」
銀河高原「さて、一斤染。聞いてたわね?あなた、姉なんでしょう?妹について教えなさい」
一斤染「覚えてらっしゃいましたか……。私、
一斤染「ある時、一族の補助をしようと思ったら、見覚えのない場所への入口が開いておりまして。そこがカゾルミアだったのです。そこからは一族で偵察も兼ねて監視のために移り住んでいるのです。鞄族の人達も私の村の人です」
花崗「…………一斤染さん、姉だったんですね」
一斤染「恐らく、妹が行っているのは罪穢れ祓いの儀式なのでしょう。新大陸の辺りは羅刹……穢れが何故か非常に湧きやすいのです。蟲と呼ばれるものはその穢れの塊でして、放置していると土地空間を溶かすのです」
一斤染「私共には力がありません。ですので、ファブリー草を全身に身に纏い、飢餓まで追い込み、蟲を口に含み、その御身を穢れに浸します。その蟲の穢れを背負籠に背負った犯罪者に口移しで分け与え、犯罪者がその穢れで異形化し変質した時に敢えて食われるのです」
一斤染「食われた後に身体の主導権を奪い返し、清めの泉で水浴びすると、もとの身体に戻すことが出来るのです。これで少しだけではありますが、私共でも羅刹を始末することが出来るのです」
一斤染「その為にお力添えをしていただいているのが、彩音様と、再生の朱雀様なのです」
白銀「なんと……ただの蟲ではなかったのですね」
花崗「……羅刹というのは?」
一斤染「私共の中で呼んでいるこの世界を壊す為のエネルギー体、でしょうか?このエネルギーに支配されると人間でも異形化して欲望の赴くまま暴れまわるのです」
花崗「世界を壊すエネルギー……」
一斤染「失敗したということは、妹はもうこの世にいないのでしょう……。1人で行えるほど楽な儀式だとわかっていたと思うのですが、責任感が強い子でしたから……」
ドラレア「何やらすごい話になってきたな……」
銀河高原「あー?ちょっと待て。今記憶を掘り起こすから」
▶カトライン 記憶力[ググる]
成功
▶冒険者「おう。お前らも新大陸組か?この辺のサンダータートルも倒せないならカゾルミアより奥は行くのはやめといたほうがいいぜ。カゾルミアもちょっと怪しいから俺は泊まりたくねえけどな」
▶冒険者「あ?知らないのか?ここ最近この辺をうろついてる化物がいるんだよ。竜餐って言われてる。まあエルデンリングと違って蟲を啜って生きてる。こいつらがカゾルミアには近づかねえんだよ」
カトライン 「カゾルミアの近くにはサンダータートルがいる。その近くにも竜餐という蟲を啜って生きてる化け物も居るけれど、カゾルミアには近づかない──っていう冒険者の話がありましたね」
銀河高原「ああ、竜餐。そりゃ儀式してる巫女本人なら帰れんわな……」
プリム「カゾルミアが犯罪者は必ず生かして捕らえるのがルールなのもこれが原因なのでしょうね」
銀河高原「なるほど。日本人っぽいのは一旦置いといて、神殿で知ってることも吐きなさい」
白銀「叩けばいっぱい出てくるんですねぇ染ちゃん様は……」
一斤染「はい……。神殿は守護獣様の宝石を奉納している場所です。それ以上のことは、すいません……」
銀河高原「神殿って言うけど聞く感じだと神社に近そうね……。なんかパルテノン神殿っぽいのイメージしてたわ」
カトライン「まあ、確かに神社の本殿は神殿ですね……」
銀河高原「白銀。検索で、芦原 宝石 でググりなさい」
▶白銀 ネットサーフィン[啓示][ググる]
成功
▶調べると、光然寺の国宝の早緑月の涙が盗まれるという昔のニュースが出てきます。中身を読むと光然寺は長野県の通称四季華族の豪族、柊家と関係があり、柊家は代々宝石を使った特殊な精霊信仰を行っていたというような内容です
白銀「長野県では四季華族の豪族と言われる光然寺ですが、国宝である早緑月の涙が盗まれるという事件があったそうです。代々宝石を使った特殊な精霊信仰を行っていた柊家と関係があるそうです」
白銀「だそうです」
銀河高原「使えねえわねえ。まあでも四季華族ってことは朱鷺森か。なるほどねえ」
銀河高原「なら手の取りようもあるか。じゃあ朝4時集合ね」
――
川雪「ところで……ずっと思ってたんだが、その紐みたいなやつはなんだ?」
オルター「湖だろ? GWなんだ、日本じゃコレしかないだろ」
▶ゴールデンビキニアーマーを取り出します
川雪「あー……?誰が着るんだよんなもん」
オルター「もちろん、全員分用意しておいた。仲間外れは悲しいもんな!」
川雪「ああそうか……。着てくれるといいな……水ないけどな……」
オルター「湖の水を取り戻してみんなで湖水浴だぜ!」
――真紅の水銀カゾルミア泉――
▶誰かが来て管理していったのか、廃墟は廃墟ですが、なにもないだけの場所になっています。綺麗な泉だった場所には何もなく、言われた通り確かに奥に続く道があるようですね
408ダメージ
[花崗:無限の板[アリスノーリ]][白銀:無限の板[アリスノーリ]]
[ドラレア:無限の板][オルター:もこたんの羽]
白銀「蟲とかいませんねぇ……」
オルター「そうだな……気をつけていこうぜ」
銀河高原「流石にサンダータートル2匹は応えるわねえ……」
カトライン「突撃癖はなくなってきたはずなんですけどね……」
川雪「まあ、新大陸の魔物は強いからしゃーない。それより、ちゃんと奥へ続く道があるぞ」
プリム「付近に魔物の反応はありませんね。少しなら休めそうです」
▶ドラレア サンクチュアリ[龍姫の加護(柳浪、落椿、裂帛、シズフラット、イチゴーシス、レタブリスマン)]
55回復
オルター「フェニックスフェザーがなくなっちまったな……」
白銀「人体は痛みがあって大変そうですねぇ」
プリム「貴方も人体では?」
白銀「プリム後輩、先輩はロボット体なので痛みのフィードバックが薄いのです」
プリム「ならば最新型は私のようですね。控えなさい劣等種」
白銀「んんん……!」
銀河高原「じゃれてないで行くわよ。さて、何が出るやら……」
▶白銀はプリムに指差して半泣きになっていますが、プリムは誇らしげですね
カトライン「すごく微笑ましい……。ドラレアさんもありがとう」
ドラレア「ぅむ……この先を考えるとまだあまり魔力は使えぬな……。応急手当しかくらい出来ぬ、すまぬな」
――真紅の水銀カゾルミア泉 神社――
▶通路を通ると灯籠が建ち並ぶ石畳になります。どうやら水に埋まっていたようですが、水没していたような気配は感じられず、寧ろ荘厳さを感じます
白銀「ここ、入っても大丈夫なのでしょうか……。少しためらってしまいますね」
オルター「神殿……というかこれはジンジャか?」
オルター「てっきりパルテノンみたいのを想像してたぜ」
銀河高原「それはもうやったわ」
カトライン「無意識に神社と神殿は別だと思い込んでましたねぇ……」
銀河高原「白銀、ここは見たことあるでしょう?これは、朱鷺森狐火宮神社よ」
白銀 「?…………あ。そういえば見覚えがあります。え。ゲームならありなものなのですか……」
銀河高原「禁足地があったはずよ。本殿を無視して祠のある場所の奥。何かあるならそこでしょうね」
川雪「最近は現実とゲームの区別がどんどんつかなくなってきてんな……」
オルター「そうだな……」
花崗「私なんて最近は3日に一度くらいしか戻ってないですからね」
カトライン「私みたいな存在もいますからね」
川雪「廃人共がよぉ……」
▶オルター 見切り
成功
▶カトライン 瞬発力[特定厨]
成功
▶よく見ると、周りに黒い靄のようなものが見えます。目を凝らして見ると、人によって変わる不快に感じるものに変質していきます
川雪「確かに周りにGみたいなやつ湧いてんな……。あれが蟲か……」
オルター「……まったく、グロいのは苦手だって言っているだろう?」
カトライン「予期はしていましたが、配信画面的にあまりよろしくない見た目」
銀河高原「まあ黒いやつがあるわね。でも、こういうのは大抵、親玉がいるものよ」
ドラレア「して、どうする?祠の奥とやらまでまで駆け抜けるのか?」
銀河高原「そうね。狙われてるみたいだし、誘き寄せる意味でもそれがいいわ」
カトライン「神社の近くで全部爆散させるわけにはいかないですしね……」
――真紅の水銀カゾルミア泉 朱鷺森狐火宮神社:奥――
▶禁足地を示すような形ばかりのロープを踏み潰し、先に進むと木製の建物がありました。物はなく、裏に滝と思われるものがチョロチョロと流れています。建物は能楽の舞台だなと感じました。その中央、能面をくっつけた異形の化物が立っています
カトライン「……………………すごく、荘厳」
一斤染「燕……。こうなると、もう、ダメか……」
銀河高原「全員戦闘準備!気抜くと魂取られるわよ!」
オルター「――OK!」
▶戦闘前行動 花崗 スタンド発現(葉長、ホープファインド、ドライブチェック、ハニリイト、お前それサバンナでも同じ事言えんの?、イスティドラール)
▶戦闘前行動 カトライン レベルインストール 魔術習熟 現代術習熟 マーレライ ヴェルターブーホ 恋草 心妻 バロッツァ ベッラーレ 達人の帯 エレメントボム うさみみべるの 光あふれる愛を ダマスカスカス ダマスカスダスト ハルデルタスピカ ソルアコート メドレンノ 瑠々色のグリモア ツインサキガスキ チー牛魔法使い
▶戦闘前行動 白銀 旦明 陸上部の元エース 陸上部の現エース ムーブメント 辰砂 紋章のカティ パラケルス覆滅 羅宇 サイバーゴーストセラフ ナーサリーウィルス 窓辺サイレントタイム 潮騒のシーショア
▶戦闘前行動 ドラレア レベルインストール クロースト マディエ 神術習熟 呪術習熟 蒼星 聖なる光 癒しの風 コイノーニア
▶戦闘前行動 オルター レベルインストール
▶戦闘前行動 異形の巫女 ファイナル分身
[わた、春香さん]
失敗
[ハニリイト:逝ってよし]
[お前それサバンナでも同じ事言えんの?:荒巻スカルチノフ]
[バーストヒール[龍姫の加護]]白銀
1690回復
[ガチレウスオービス:魔のアリス:レスバマウント:月曜が近いよ、黄昏の腐女子]
[ペトリのアカシア:クレイ苛辣事象の地平線:ファラリスの雄牛]
[チー牛魔法使い:レーザーサイト]
[グローアップこのは:冥府熱風夏清:エレメントトラップ:ラブラブハート[アエラキ、LOVERS(瀬戸、Lovers-MOD-MK2(ターイナ、パラノマル、コンバッテレ、Lovers-MOD-M(昏鐘、鏗然、焙焼、仮晶、轟、音吐、瀬枕、やいばくだき)))]]
[あの青空を目指して:孤独だった記憶:祭儀雀双星:祭儀巧婦双星:共鳴者のシナスタジア:雪のウインティア]
▶蟲の巫女 サックスブルーアミュレット ライトニングニードル
[都市のフライングフォックス:スミレの砂袋]
『黒の嵐(砂嵐の書き換え不可。砂嵐のダメージ+500)』
[ミスチヴァスミサイル:想いを刻んで]
[チャリンコユマ]
『ユニゾン』
▶サックスブルーアミュレット
17ダメージ
▶蟲の巫女 メテオ・フォール 白銀
計3300ダメージ
[白銀:無限の板[アリスノーリ]3個]
▶影の巫女 換石のダーナ
▶チャリンコユマ[LOVERS]
973ダメージ
[エレメントトラップ]
[エレメントボム]
[スノーシナモン(エレメントトラップ)]
[スノーミューレン(エレメントトラップ)]
[スノーハディーヤ(エレメントトラップ)]
計15040ダメージ
[ペトリのアカシア:魔のアリス:レスバマウント:ファラリスの雄牛、パイオニア・アノマリー]
[ラプラスの悪魔:ブリムオブリーチェー]
[シグニセトミツ:二重の虹]ドラレア
[漆黒の冥闇へようこそ:サモン獣]
[ボルティングステーク:駆け巡る願い]
▶ジェニファー メギドラオン
2326ダメージ
[アベンジャーバイト:魔力流れ星[LOVERS]、ラブラブハート[LOVERS]]
3063ダメージ
1359ダメージ
[元素法典マイン]『スカルウォーカー』『アイスプリースト』『ダークプリースト』[水穿[ICE-PACK(川門、Lovers-MOD-MK2)]
1519ダメージ
『砂嵐』510ダメージ
『ランブル』
▶影の巫女 ファイア
15ダメージ
▶蟲の巫女 メテオ・フォール 白銀
計3120ダメージ
▶花崗 放棄
▶白銀 放棄
『白銀:もこたんの羽』
▶影の巫女 アクアスーパーランブルブースト(自分のランブル限定追加ダメージ+500)
[ミスチヴァスミサイル:真空への扉]
▶花崗 スキップ
▶オルター 牛乳瓶G2 高速回復薬G2
[ディエネルエル:サンクチュアリ『龍姫の加護]]
2258回復
[リプス:スタートヒール]
1382回復
『砂嵐』510ダメージ
▶ドラレア 二重の虹 オーシャンプロテクション 白銀ドラレア
[いたずら手袋:星合(二重の虹)]花崗
[あの青空を目指して:孤独だった記憶:祭儀雀双星:祭儀巧婦双星:共鳴者のシナスタジア:雪のウインティア]
[勇気のチョップ([黒魔導サラマンダー][開拓のフォス][アウトサンダー][炎熱キャノン:宵ノ辻][閃光月破][忘れ得ぬ人に:狐炎剣])]
467ダメージ
398ダメージ
481ダメージ
[炎舞天璣:もいっちょキック(ムーブアサルト[闃然、砂錫、鏗鏘、鉱滓、アグレス、アサーダ])]
[ミシェールミク:神速キャンセル攻撃:もいっちょキック]
[レイジングトマホーク:もいっちょキック]
[追撃のテイルガンナー:もいっちょキック]
[戦慄のドリフトダンサー:もいっちょキック]
[プルートホーン(もいっちょキック)]
計6619ダメージ
[レンクルール]白銀
353回復
[夢幻の筆運び:サモン獣]
[アドヴェント・エターナル:メギドラオン]
2465ダメージ
[オルター:団扇]
成功
[ドラレア、白銀、花崗:二重の虹]
2465ダメージ
[カトライン:窓の板2個、薄い本2個]
384回復
『ユニゾンランブル』
▶蟲の巫女 通常攻撃
502ダメージ
▶影の巫女 通常攻撃
756ダメージ
▶カトライン 手投げ爆弾
1014ダメージ
▶ドラレア 通常攻撃
66ダメージ
『砂嵐』510ダメージ
▶ドラレア 回避判定[天運]
成功
白銀「これが禁足地……神の逆鱗に触れましたか……」
花崗「随分面倒な……」
オルター「もう一度だ……ジェニファー!I'm puttin'
ジェニファー「
▶カトライン コントローラー レーザーライト
過去ログ倉庫[ファラリスの雄牛]恋愛の御札[LOVERS]恋の御札[LOVERS]ブレイブソード メギド[LOVERS]オルター白銀
[冥奥のティス:サモン獣]
2673ダメージ
[エレメントトラップ][エレメントボム]
[スノーシナモン(エレメントトラップ)]
[スノーミューレン(エレメントトラップ)]
[スノーハディーヤ(エレメントトラップ)]
計30810ダメージ
181ダメージ
2111ダメージ
『砂嵐』510ダメージ
▶カトライン 回避判定
成功
[わた、春香さん]
116ダメージ
[お前それサバンナでも同じ事言えんの?:引くこと覚えろカス]
『ビスマルクシジーマル』『[応援ください] (応援するよ!!)』『逆打ち混沌MIX』
失敗
[ハニリイト:ピネトレイン[デッドマン・ウォーキング(洋銀、雷汞、アーンヴァル、フェリーレ、ペガル、ヴェテロク、細流)、三点バースト、悠久の幻影]]
計796ダメージ
[メギンタービュ:通常攻撃[デッドマン・ウォーキング、三点バースト、悠久の幻影]]
成功『京極』
計15444ダメージ
[ストリングワルキューレ:回復薬G:機電心]
[眠れる夜につかまえて:通常攻撃[デッドマン・ウォーキング、三点バースト、ベルメランエリー]]
成功
計5700ダメージ
[ベルメランエリー:通常攻撃[デッドマン・ウォーキング、三点バースト]]
成功
計111128ダメージ
白銀「これが勇気のチョップです!」
花崗「憑け、『デッドマン・ウォーキング:黒』!貫け、打ち砕く程重く!『黒風双腕』!」
花崗「『デッドマン・ウォーキング:白』!砕け、輝く程鋭く!『白虹双脚』!」
花崗「『デッドマン・ウォーキング』……『死刑執行(エグゼキューション)』!」
▶黒い靄が解けながら、能面をつけた巫女が後ろによろめきます。そして、能面の舞台の手すりに当たり、滝壺の下に落ちていきました
ジェニファー「Megidola... huh? Yo, Alter, w
オルター「ンンー……」
ドラレア「うむ……強敵だったな……」
カトライン「………………とても強かったですね、途中何も動けなかった。それだけ力があったということでしょうね」
一斤染「燕……」
▶暫くすると、チョロチョロとしか出ていなかった滝の水量が増え、波濤のような音を出して大量に水が出てきます。足首に水が染み出してきますね
ジェニファー「Wow! オルター!水浴び!気持ちイイ!」
川雪「まずい!このままだと溺れるぞ!あんな長い参道泳げねえぞ」
花崗「ふむ……私の手足、重いからまず間違いなく沈みますよ」
ドラレア「ぬぅ……。薄々思っていたがやはりか……!」
白銀「お腹が痛いです……。禁足地怖いです……。神様、私何か悪いことしましたか…?うぅぅ………」
プリム「後5分でこの場所は水没します。撤退をおすすめします」
オルター「おいおいマジかよ! ジェニファー、逃げるぞ!」
白銀「うわあああああああん!!私もう禁足地なんて来たくありません!!!帰りますーーー!!!!」
カトライン「ほんとかわいいですね! 速く逃げましょう」
――真紅の水銀カゾルミア泉――
▶戻ってきた頃には綺麗な泉がなみなみと注がれています。神聖な空気があるのか、周りに蔓延っていた黒い靄も一切見当たりませんね
花崗「ふー……色々ありましたがこういう風景を見ていると心が洗われるようですね」
銀河高原「意外となんとかなったな……。アイオンに神社あるのはちょっと意外だったけど。それも新大陸になんであるんだ……?最近湧いたはずだろ……?」
川雪「その辺考えたって仕方ないだろ。ただでさえこないだみたいに身体透けることもあるし、データが固まってないんだろ」
銀河高原「データが固まってないか……。まあ、そうかもね……」
プリム「粗悪品の先輩が号泣で面倒ですマスター。廃棄をおすすめします」
白銀「すんすん……」
銀河高原「放っておきなさい。置いて帰って2日くらい苗床にされて死にもしたら脳も落ち着くでしょ」
銀河高原「帰るわよ。カゾルミアの依頼とかもう二度と受けたくないわね」
花崗「あのサイズを殴るのは楽しかったですけどね」
カトライン「反響がすごくありそうな一日でした」
オルター「水死体にならなくてよかったぜ……」
ドラレア「散々濡れたが改めて水浴びがしたくなるな」
花崗「水遊びするつもりですか?さすがに水着なんて持ってきてないですよ」
オルター「おっと、水浴びか……プリティーガールズよ、ここにこんないいものがあるぞ!」
▶喜色満面でゴールデンビキニアーマーを取り出します
銀河高原「うわ……。もっとこう、なんかあるでしょ」
カトライン「布面積が5倍になれば着るのもいいなって思いますが」
ドラレア「ぅむ……残念だったな、我のガードが硬すぎてサイズの目測が出来なかったようだな」
花崗「……………」
花崗「これは……多少のお仕置きは許されますよね?」
オルター「GWはこれを着るのが日本じゃ流行っているとXでみたぞ?」
花崗「大体、どこで着替えるんですか……」
プリム「それは誤解です。虚飾です」
白銀「ぐす……そうなのですか?誤解ですか……後輩」
銀河高原「うわ面倒くせえ……。オルター寄越しなさい。2つ」
オルター「おお、ただでいいぞ! Come on, Jennifer! さあ、自慢のダイナマイトバディを魅せつけてやるんだ!」
ジェニファー「Yes! これを着ればいいノカ?」
銀河高原「白銀、そこの廃屋に行くわよ。早く立て」
白銀「はい、行きます……」
プリム「マスターが着るなら虚飾でも着ます!」
川雪「一番着なさそうな銀河高原が着てるぞ……珍しいな」
オルター「みんなも遠慮するな!旅の恥は掻き捨てっていうだろ?」
花崗「まあそれはそれとして……」
オルター「どわあああああああああああぁぁぁぁぁ」
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