S15 ドリームランド 2月22日
――アルカディア王国 アルカディア紅葉ギルド――
▶紅葉でいつものように駄弁っていると、川雪が渋い顔をして切り出します
川雪「俺としてもゴブリンしばいて生活するのは問題ないんだが……、一度上げた生活水準を戻してちゃんと生活できるやつってそもそも真面目なやつだと思う」
Yoloしく「上げるより下げるほうが難しいからねえ」
川雪「風俗するやつもいねえし……、俺としてはもう白銀とか花崗みたいなアホ共に奢るの嫌なんだが?」
白銀「ぴすぴす」
銀河高原「そう言われてもねえ……。今どこも薬物薬物オブ薬物だし、闇バイトに加担するやつくらいしか仕事もないでしょ」
川雪「それもそうだよな……。ま、一応タテワキさんとこ行ってくるわ」
白銀「行ってらっしゃいませ」
▶暫くして、川雪が首を捻りながら戻ってきます
川雪「なんかうちご指名で来てるわ。ぼっちdeロックってうちのことだよな?」
白銀「……?」
ドラレア「ほう、指名か。自分でいうのもなんだが殊勝なやつもいたものだな」
銀河高原「成果も上げてないのに……?ラウンドは着拒してるんだよね?」
Yoloしく「最近見ないと思ったらいつの間に……」
川雪「それは当然。宛名が……
銀河高原「あー……。あー……、そうね。うん、受けといたほうがいいんだろうね」
銀河高原「うーん。まあ4人か……。4人なら、まあ、まあ……」
川雪「なんだ?歯切れわりいな。じゃあこれ受けとくからな」
川雪「集合場所が……ドリームランドか。ギルド組んでからは初だな。ドリームランドにある紅葉らしい」
ドラレア「なんだ?相手のことを知ってたりするのか?」
銀河高原「いや、特別知ってるわけじゃないけど……。ドリームランドか、ドリームランドかあ……」
白銀「夢の国ですね。一度は行ってみたいと思っていたのです」
ドラレア「確かに行ったことは無いな……どんな場所なんだ?」
川雪「あー、うーん。これは俺がどうこうって話ではないんだが……。お前ら全員俺の女って顔をするのがいい」
白銀「は?」
銀河高原「まあ、そうね……。男アバターがいるってこういう時は便利か。いい?ドリームランドはこのカス男にメロメロ、みたいな顔しときなさい」
川雪「言い過ぎでは?」
ドラレア「――我はそういうのは苦手だぞ……」
白銀「マスターじゃだめですか……?」
銀河高原「男女両方いける奴ばっかだから、見た目に関わらず信用しないこと。あんたらは世間知らずばっかなんだから、奴隷にされたけど川雪のおかげでハッピーです!みたいな顔しときなさい」
Yoloしく「夢見てる人が多いからドリームランドなんだね」
白銀「マスターじゃだめですか……そうですか……」
川雪「よろーもいつもみたいにふらふら単独行動したらあっという間に奴隷落ちだからな?」
川雪「人攫いもいっぱいいるからなあそこ」
Yoloしく「夢をつかめるのは一握りなんだね。気をつけるよ」
ドラレア「ぬぅ……我だけ隠密術を使って着いていくとか出来ないか……?」
銀河高原「自分より実力が格上の奴の奴隷になってもいいなら、止めないけどね。大人しく演じときなさいな」
白銀「夢の国に夢はないということですね……」
――白灰のちはゆき――
▶インフェルノから東に進んだ街道です。雪景色のような光景で神秘的ですが、実際に降っているのは灰のようですね。マスクをつけないと呼吸も苦しいくらいです。
ギルドハウスが大量に立ち並んでいます。ですが、窃盗狙いのような浮浪者も多く、治安がいいとはあまり言えなさそうですね
▶暫く歩いていると、ギルドハウスが燃えています。ギルドハウスのセキュリティを破壊し、PTメンバーを襲撃して襲っているようですね。小さくですが嬌声も聞こえます
川雪「おーおー。夜襲だ。ギルドハウス建てたはいいけど、実力が足らないとああやって財産根こそぎ奪われて良くて性奴隷、悪くて売り飛ばされて人生破滅コースだな」
銀河高原「一応今なら火事場泥棒で少しなら財産貰えそうだけど……」
Yoloしく「この近辺にいるだけでリスクなのでは?」
ドラレア「世紀末だな……」
川雪「アルカディア王国が平和すぎんだよ。このゲームはこれがデフォなんだよ」
Yoloしく「シロコダイルくん達には足向けて眠れないかもねこれは」
ドラレア「まぁこのまま燃え尽きてしまうのも惜しいか」
▶単身、火事場泥棒に入ったドラレアはものの数十秒で元々のPTに襲われ、ボロカスに衣類を剥かれて裸土下座させられていますね
銀河高原「見捨てる?」
川雪「あいつの独断だしなあ……。クソガキの所業だし、ちょっと交渉してくるわ。悪い条件だったら見捨てるってことで」
▶川雪が見事に交渉して、食材40個で許してもらうことに成功しました
川雪「いやあすいません。こいつ本当アホなんで俺の女が迷惑かけたみたいで……。重ね重ねありがとうございます」
白銀「(≧∇≦)キャー川雪様流石です!」
ドラレア「我としたことが……隠密術を使い忘れていたようだ……」
銀河高原「いや使ってたわよ。格上には意味ないって言ったでしょうが」
ドラレア「うぅ……あまりにも気乗りしないから気を紛らわそうとしたのに……余計ダメになった……」
――10分歩いてから
川雪「お前さあ……、あの人達がいい奴隷商人だから良かったけどさ。お前普通だったらあのまま淫紋ぶち込まれてそのまま金持ちのペットだからな?現実生活もそのままペットにされるんだぞ。てめえ未成年だからマジで気をつけろよ」
銀河高原「白銀もよろーくんも。迂闊なことするとああだから。大人しく川雪にメロメロってことにしときなさい」
白銀「(・∇・)キャー川雪様流石です!」
ドラレア「だから未成年じゃないって言ってるでしょ……言ってるだろう……」
川雪「酒飲める成人があんなアホな特攻するわけねえだろ」
ドラレア「うぅ……。逆に言えばこの見た目ならばそういうアピールをあまりせずともそう見られやすいと思うしかないか……」
Yoloしく「いい奴隷商人わるい奴隷商人がいるっていうことは、交易として成り立ってるんだ」
銀河高原「昔はこのはちゃんを取引してたんだけどね。奴隷側にも利益があるのよ。風俗でも稼げないけどお金はほしい人って多いから」
Yoloしく「最初のうちは理性があったんだね。いや最初から人身売買してるから無いんだけれども」
▶更に歩いていると、かなりでかい城郭が見えてきます。アルカディア王国よりかなり大きい城郭です。また、城郭の外にはオンボロの小屋が立ち並んでおり、人の気配がしますね
川雪「この辺からもうドリームランドだ。この辺は貧民街って呼ばれてる場所だな。迂闊なことするとあっという間に奴隷だから気引き締めとけよ」
――ドリームランド 大通り――
▶なろうなどで見そうな感じのレンガで出来た道に、中世っぽい建物が立ち並んでいます。ただ、建物と建物の間にピンクのネオンが暗がりに怪しく光っており、路地に一本でも入ると立ちんぼや怪しい身なりの男が息を潜めていたりします。大通りもネグリジェより過激な格好をしたキャッチが風俗の看板を持っていたりします
川雪「この酒と独特の煙草というかIQOSで香水作ったみたいな匂いは慣れんな……。俺の近くでひっつくくらいの位置でいとけよ」
銀河高原「怖いですわ~守ってくださいませ~」
ドラレア「何故依頼者はこんなところを指定したのだ……?」
川雪「ドリームランドが人口一番多いからな。不思議ではないよ」
白銀「博識でありますね、流石でございます~」
――ドリームランド 紅葉酒場――
▶なろうとかでよく見る風景そのままの酒場ですね。アルカディア王国より明らかに活気もあり、殴り合いの喧嘩なども定期的に起きているようで、あまり周りも気にもとめていません。机の下に女性がいることもしばしばで、酒の匂いに紛れて淫臭もしますね
川雪「あんま見るなよ。因縁つけられたら負けるのはこっちだぞ。俺はタテワキさんに聞いてくるから、お願いだから大人しくしてくれよ」
Yoloしく「そこまで警戒するならもうずっと全員で固まっておくべきなのでは?」
銀河高原「固まりすぎても、世間知らずの餌に見えるから。こういうのも大事なのよ」
Yoloしく「塩梅かあ」
▶眺めていると、別の場所で喧嘩が始まったようですね。少年アバターと、おっさんアバターの殴り合いをしているようです。周りはどっちが勝つか賭けをしているようですね
冒険者「おう姉ちゃんたちも賭けるか?あいつら、どうやら負けたら奴隷落ちみたいでスリルあんぜ」
白銀「塩梅のうんちく教えてくださいな」
Yoloしく「梅干しを作るときに水分を適度に抜く過程で塩を使ってたんだけど、室町時代まで梅干し用の秤と基準が定まってなかったから、塩を入れすぎてしょっぱくなることが多々あったらしいんだ。完璧な配分で作れる人はそれは重宝されていい塩梅をつくる人、当時それを生業にしてた安倍さんから取って塩梅というようになったらしい」
冒険者「おっおう……。大丈夫なのか?あの嬢ちゃんは」
Yoloしく「気にしないでおくれ」
白銀「ためになりますねぇ」
銀河高原「あんま大丈夫じゃないけど、私達御主人様からお金貰ってないのよ。だから出来なくてね」
冒険者「そりゃ残念。喧嘩の見物はただでも出来るから楽しんでってくれ」
▶おじさんが少年剣士の剣を弾き飛ばし、涙目の少年剣士の喉に奴隷印を焼入れられ競りが始まった頃、川雪が戻ってきます
川雪「ああ、見世物か。依頼人は奥の部屋のVIPルームにいるらしいぞ。今からでもいけるらしい」
白銀「疲れて歩けません~。連れて行ってくださ~い」
川雪「はぁ……。花崗といい面倒になったらおぶってもらおうとするのやめろよな……」
――ドリームランド 紅葉酒場:奥の部屋――
白銀「人目もなくなったのでそろそろ降ろしてください。一人で歩けます」
川雪「我儘だなあ……はいはい」
白銀「ありがとうございました」
ドラレア「そこまでイチャつけるならここでも大丈夫だろうな」
▶部屋の奥に、黒髪単発の目の鋭いだけの特徴のない少年が、資料を読んでいます。君達に気づいても、資料から目を離さず話しかけてきます
伊良原「"はじめまして"俺は伊良原孝允。紅葉では執行役員をしている。また、ゲームの開発業務も請け負っている」
伊良原「おっと、そちらの自己紹介は結構だ。早速本題に入ろう。君達はオリジンクリスタルに詳しいんだったな?どこまで知っているか教えてもらえるか?」
ドラレア「ふむ……どこまで、というのがどれくらいの範囲になるか分からぬが、基本的なことは知っている……と言っていいのだろうか」
伊良原「ふむ……。確かに素性は明かしたが情報をすぐ出す気はないと……。流石によく鍛えられてるか」
伊良原「では、議題を変えよう。俺は、オリジンクリスタルを分解することが出来る。っと言えばどうだ?ちゃんと話してくれる気になったか?」
ドラレア「ほう……分解、ときたか。なるほど、それは興味深いな」
白銀「分解というと……成分を分けることですが……。どのように分解なさるのでしょう。例えば私の知るところですと属性があったようですが」
伊良原「娘の教育くらいはしてほしいものだが……。まあいい。では、結論から言おう」
伊良原「オリジンクリスタルの根源はゲームデータの破片だ。アイリスオンラインにおいて、ゲームデータそのものが、そもそも夢のような場所だ。だから、概念適用の変更が出来る。概念適用の変更が出来るのであれば、妖怪のように上から概念適用を変更することで効果を上書きすることが出来る」
伊良原「ああ、忘れていた。ところで、青暗のお嬢さん。煎餅でもいかがかな?NFT加工もしてあるし、安全性も保証するよ」
▶伊良原は見た目は普通の焼煎餅を差し出してきます
ドラレア「なるほど、それが加工と呼ばれていたものか」
白銀「まぁ、いただいてよろしいものならありがたく……」
銀河高原「待て待て。青暗のお嬢さんは少なくとも私等ではない。ステイ!」
白銀「出したこの手と踏み出した脚はどうしましょう……」
銀河高原「はしたないから引っ込めなさい。そして大人しくしておくように」
ドラレア「む、我のことか……?これは……煎餅か、頂こう……。一応先の話があるから確認するが、これがオリジンクリスタルの加工品……などではないよな?」
伊良原「まさかまさか。騙し討ちは身内にも止められていてね。それに、入っているのはオリジンクリスタルの加工品などではなく真性の真祖の血さ。君の力もこれで覚醒出来るだろう。こういう譲渡品で俺の信用度を上げないとな」
ドラレア「な……!?真祖の血だと……!?そんなものが……有り難く頂きはする、が……」
伊良原「さて、議題に戻ろう。俺が研究しているのはヤシャロイドと呼ばれるアンドロイドでね。これがゲームの違法データで、通常業務でも撲滅を行っていてね。そのヤシャロイドの真祖がどうやら君達の血族であることがわかったんだよ」
伊良原「良ければ君の血がほしい。その代わり、恒久的な支援を約束しよう」
ドラレア「何?我の血族……だと?それは聞き捨てならんな……。我の血……。ふむ……、どれくらい抜かれるか……。――我への影響度合いにもよるな」
川雪「あいつ、厨二病必死すぎて開発者に気に入られてるぞ。設定使わせてやったらどうなんだ?封印も解除する時期なんじゃね?」
伊良原「なあに、定期的に注射1つでいいのだよ。当然、PTメンバーにもゲーム、実生活の両面で補助をしよう」
伊良原「なんなら髪の毛でもいいんだ」
ドラレア「それだけいいのか?――あまりにも旨すぎる話だが……。我の真実を見抜いている、となると……いいだろう、持っていくがよい」
伊良原「ありがたい。では後日お邪魔しよう。――さて、オリジンクリスタルが発掘できる遺跡があるのだ。ラウンドへの義理もお互い果たしたいだろう?場所を教えるので、それを違法な奴らより高値で買い取ろう。一部をラウンドに渡してやればギルドの地位も安泰だ。いい提案だろう?」
伊良原「それがこのドリームランドにあってな。地図を渡すからこの地図のとおりに進み、雑居ビルにある白い空間の裂け目に飛び込むと良い。帰りはまた裂け目を通るだけで戻れるだろう」
伊良原「じゃあ、また後日。――フェリステラ」
▶伊良原の後ろから金髪の少女が出てきて、伊良原と一緒に影に沈んで消えていきました
銀河高原「――あっ……」
川雪「運営の人ってなるともうだいぶ人間辞める感じになるんだな。あの紺野とかいうやつもああいう無法が出来るんだろうな」
銀河高原「取り敢えず、オリジンクリスタルの採掘の為に地図の場所に向かいましょうか……。ただ、雑居ビルがある辺りは治安が良くないのよねえ」
Yoloしく「これ以上悪くなることあるんだ」
▶ドラレアは貰った煎餅を食べず、アイテム袋に放り込みました
――ドリームランド 路地――
▶1本路地に入ると、正義感を持っていたと思われる少女が身ぐるみを剥がされていますね
少女「う、うぅ……。なんでこんなそのへんのこそ泥がこんな強いのよ……」
冒険者「ヒーハハァ!正義のミカタごっこはおウチでやるんだったなァ!」
少女「くっ……」
Yoloしく「ふむ。お困りかい?」
冒険者「アァ~ン?なんだァテメェら!?オレらは今からお楽しみの時間でなァ……邪魔すんならちと痛ェ目に遭ってもらうぜェ……?」
冒険者2「俺らこれでもオークとか倒せるんだが?4人に勝てるわけ無いだろ!」
▶一撃で冒険者をぶちのめし、ウサメリが飛び始めます。少女から、「2軸ヒンジ式携帯電話」1個と、150ポキをもらいました
冒険者「グヘェッ!?……な、なんでこんなトコにこんなレベルの奴らが……ゲフッ」
少女「あ、ありがとう……」
Yoloしく「あんまり見ていて気持ちの良いものじゃなかったからね。気をつけるんだよ」
川雪「人助けをする善良なPTメンバーで良かったな。俺は見捨ててたよ」
銀河高原「さいてーって言いたいけど、ここじゃこんなのいつもだもんね」
――ドリームランド 路地:奥――
▶怪しい売人が薬を売っていますね。ニタニタと笑いながら君達に近づいてきます
売人「ヘッ、ヘヘッ……ア、アンタ……良いモンがあんだが……興味ねぇか?」
白銀「どのようないいものがあるのでしょう。最近手袋が破れてしまったので新調したかったのですが……」
売人「ちと気分が良くなって仕事もはかどるってシロモノがあってなぁ……アンタは気分良く仕事できてハッピー、オレも懐が温まってハッピーっつー……良い取引と思わねぇか?」
白銀「? ――いえ、手袋です。それ以外は別に……」
売人「手袋……手袋かぁ……そんならコイツとかどうだ?付けてるだけで疲労もバッチリ取れるスグレモノでなぁ……ま、ちょっと外すのが大変だったりするが……」
白銀「ほうほう……。外すのが大変……戦闘にも使えるとかでしょうか。いったいどのような……」
銀河高原「バカ!1人で勝手に先歩くなつったでしょ!」
▶銀河高原が売人の顎を杖で振り抜き、ウサメリが飛び始めます。
――ドリームランド 路地:奥2――
▶奴隷の首輪をつけられて泣いている少女と、それをこれから襲おうとする3人組を見かけます
少女「ちょっと1人で外出ただけなのに……。ごめんねリュー……」
冒険者「うっへへ……な、泣いても助けなんて来ないんだな!オ、オデ達に捕まったのが運の尽きってヤツだど!」
冒険者2「俺らにもついに運が回って来たよなあ!最初の味見はお前にやるよ」
冒険者「へへっ、や、やったど!ほ、ほれ!泣いてないで立つんだど!これからオメェの仕事になんだがらちゃんと覚えるんだど!」
ドラレア「む、あれは……今こそ隠密術の出番か」
冒険者「へ、へへ……な、なかなか良いカラダしてるど……たまんねぇど……」
▶魔法でぶち殺しました。ウサメリが飛び始め、少女から厚い薄い本1個と150ポキをくれました
ドラレア「回復……反転!不浄なる者どもに裁きを……」
冒険者「げぼっ……い、いいどごだっだのに……な、なんでオデがごんな目にぃ……」
川雪「あーあー。いいからとっとと行きな。首輪は俺らじゃ取れねえけど隠しとけよ」
少女「あ、ありがとうございます……」
ドラレア「これくらいの者ならば……。不意打ちではあるが……倒せはするが、ここに来る道中のような……やはり我は更なる力を……」
――ドリームランド 路地:奥3――
▶更に奥に進んでいくと、売人が寄ってきますがこれみよがしに横からやってきた笑顔がうざい男がしばいてくれます。君達は気づいていますが、物陰に2人程潜んでいるようですね
冒険者「ンン~ッ!キミ達ィ~ッ!実に危なかったねェ~ッ!だが!安心したまえ!この僕が来たからにはこの程度あっという間さァ~ッ!」
Yoloしく「ふむ、助かったよ」
冒険者「ところでキミ達ィ!これからこの僕と!一緒にィ!ちょっ~と……お・た・の・し・み……していく気はないかなァ~!?」
Yoloしく「ないよ。先約がいるんだ。申し訳ないけどね」
冒険者「ふゥ~ン、そうかいそうかい……キミ達はこの僕の!……誘いを断るって言うんだねェ……ならば!少し乱暴な手段になってしまうケド……一緒に来て貰うよッ!」
Yoloしく「ごめんね」
▶川雪が後ろから弓で頭をぶち抜き、慌てて出てきた路地裏の奴らも脳天を破裂させました。ウサメリが飛び始めます。
冒険者「グッ……この僕がまさか……ふ、ふっ、キミ達の美しさに少し油断してしまったみたいだなァ……だが……次、こそは……ぐふっ」
Yoloしく「可憐だよね、ジブンもそう思う」
川雪「お前何もしてないけどな」
▶戦利品を漁って、「2軸ヒンジ式携帯電話」を1個、100ポキを手に入れました
――ドリームランド 路地:奥4――
▶道を歩いていると、ドラレアは上から吐瀉物をかけられます。雑居ビルの上の方でリンチされてる女性がいるようですね
精神17ダメージ
ドラレア「うっ……!?ぬぅ……今日はなんて日だ、浄化魔法を掛けておこう……」
――ドリームランド 路地:奥5――
▶路地を歩いていると、奴隷の首輪をしている男が裸足で逃げてきます。これみよがしに「助けてくれ~」などと言っていますが、君達には掌に針のようなものがあるのが見えます
奴隷「へっ、へへっ……あ、姐さん方、オ、オイラわけもわからねえままとっ捕まっちまって……オイラのことを哀れに思うんならどうか助けてくんねぇですかねぇ……?」
Yoloしく「ふぅむ。念の為どこから来たのかと、そうだなあ。手に持ってるものを仕舞ってくれたらいいよ」
奴隷「い、いやいや、何を……おっとっと足が……滑っちまったなぁっ!」
188ダメージ
[Yoloしく:2軸ヒンジ式携帯電話]
奴隷「へ、へへ……並の魔物なら一撃たぁ聞いてたが……」
Yoloしく「そんなもの刺すんじゃあないよ!!もはやそれ殺すのが目的だよね!?!?」
奴隷「ひぃっ!ば、化け物っ!か、勘弁してくれぇっ!」
▶逃げようとする奴隷を川雪が弓で撃ち抜き、ウサメリが飛び始めます。
Yoloしく「これドリームランドが特別わるいのかい?流石に他の街はこんなに無法地帯じゃないよね?」
川雪「大体こんなんだよ。よろーはシロコダイルに特別感謝するべきだな」
Yoloしく「まったくだよ。今度お酒でも奢ろうかな。あんまり柄でもないけども」
――ドリームランド 路地:奥6――
▶奥に歩くと、死体が大量に転がっています。遺体の損傷が激しいですが、戦利品はそのままですね。ウサメリが大量に飛んでいるので、先程死んだのだなと感じました
ドラレア「うっ、これは……何事だ?争い事でもあったのか……?」
銀河高原「まあ私らも殺してきた死体漁ってないしね。漁る?」
ドラレア「まぁ……先のは我一人だった故のアレだが……銀河がそう言うのならば漁ろうか。やはり勿体なくはあるしな」
▶雑貨5個、400ポキを手に入れました
ドラレア「思っていたより結構残っていたな。物取りの犯行ではないのは確かか」
銀河高原「実力がないとハイエナに襲われるからゆっくりも出来ないのよ」
――ドリームランド 雑貨ビル:個室――
▶入り組んだ道を迷子になった末にようやく辿り着きました。生活感のある部屋の中央に、言われた通り、白い裂け目が出来ていますね
川雪「いやあ、今日だけで殺人経験大量に積めたな。2桁は殺ったんじゃねえか?」
ドラレア「あまりいい経験ではないが……ここでなら仕方のないことだな」
白銀「これ、どうなっているのでしょう」
銀河高原「白かあ、白……?わかんないわ」
銀河高原「まあ黃とか赤じゃないならなんとかなるんじゃない?」
ドラレア「む?何か知っているのか、銀河よ」
銀河高原「青い裂け目ならアイオンでも見たことあるしね。大体中に魔物が詰まってんのよ」
川雪「でもまあ、採掘してるやつは少なくともいるだろうしな」
Yoloしく「まあそうか、でなきゃ流通しないだろうしね」
ドラレア「ふむ、そういうことか。何にせよ何かと相対する覚悟をしておくべきという事だな」
川雪「戦闘準備か。退路の確保は俺がやっとくわ」
銀河高原「いつも退路確保要員するわね。ありがたいけど」
川雪「そりゃ、いるだろ?」
銀河高原「まあ、そういうこと言いたいわけじゃないけど……。ありがとね」
ドラレア「皆、準備はいいか?……突入するぞ」
――研究所――
▶入ると、古い病院のような場所です。薄暗いですが、奥で懐中電灯の光が漏れてるので、誰かいるのがわかります
銀河高原「確かに遺跡か……。現代っぽすぎるもんね」
銀河高原「見つからないうちに奇襲してぶち殺すわよ。明かりがあるならちゃんと照らしておくのが大事ね」
ドラレア「遺跡と言われればまぁ色々と遺物がありそうな場所ではあるな」
▶戦闘前行動 Yoloしく メイキングレイナ マジックスクロール
▶戦闘前行動 白銀 旦明 陸上部の元エース 陸上部の現エース ムーブメント 辰砂 紋章のカティ パラケルス覆滅 羅宇 サイバーゴーストセラフ ナーサリーウィルス 窓辺サイレントタイム 潮騒のシーショア
▶戦闘前行動 ドラレア レベルインストール クロースト マディエ 神術習熟 呪術習熟 蒼星 聖なる光 癒しの風 コイノーニア
――暗い場所を適用――
[スピードドレイン]
[暗い場所により中断処理]
[メイキングキタレン:夜明けに珈琲を]
[メイキングレイナ:リオンの革命は赤い冬まで]
[マジックスクロール:エリの革命は運命回路まで]
[メイキングキタレン:夜明けに珈琲を]
[メイキングレイナ:リオンの革命は赤い冬まで]
[マジックスクロール:エリの革命は運命回路まで]
▶ドラレア ミスティリオン:ヒール[龍姫の加護(柳浪、落椿、裂帛、シズフラット、イチゴーシス、レタブリスマン)]ドラレア
マジックコート
473回復
[メイキングキタレン:リオンの革命は赤い冬まで]
[メイキングレイナ:戦場を照らすカンテラ]
[マジックスクロール:回復は火力支援の後で]
[ガーディング]
[サンクチュアリ]
479回復
[バーストヒール[龍姫の加護]]白銀
精神878回復
[天に仕うはすべて音:夜明けに珈琲を]
▶白銀 スピードドレイン 通常攻撃
[もいっちょキック(ムーブアサルト[闃然、砂錫、鏗鏘、鉱滓、アグレス、アサーダ])]
193ダメージ
[レイジングトマホーク:もいっちょキック]
255ダメージ
[プルートホーン:もいっちょキック]
305ダメージ
[追撃のテイルガンナー:もいっちょキック]
425ダメージ
[戦慄のドリフトダンサー:もいっちょキック[諸刃の刃]]
1423ダメージ
[涼やかなる夢想の可能性]白銀
[メイキングレイナ:リオンの革命は赤い冬まで]
[マジックスクロール:機械たちは旅立ちの夢を見るか?:オーシャンティア]
[天に仕うはすべて音:夜明けに珈琲を]
[もいっちょキック][イドンプ]
計1852ダメージ
[レイジングトマホーク:もいっちょキック]
751ダメージ
[プルートホーン:もいっちょキック]
1075ダメージ
[追撃のテイルガンナー:もいっちょキック]
1211ダメージ
[戦慄のドリフトダンサー:もいっちょキック[諸刃の刃]]
2070ダメージ
[反応センス:補助割り込み。自分の自然反応攻撃判定限定追加ダメージ+600。その後、敵全体にイドンプ3個付与。自然反応攻撃判定起爆)]
[花火ストーム(自分の自然反応攻撃判定限定追加ダメージ+400。その後、敵全体に自然反応攻撃判定で10d10)]
[置時計][イドンプ]
計120ダメージ
[白銀:夏彩フレア]
▶白銀 導引
失敗
[白銀:シルクの薄い本[アリスノーリ]4個]
クリティカル 11ダメージ 8ダメージ
[メイキングキタレン:回復は火力支援の後で]
[エレメンタルガーデン]
[サンクチュアリ]
133回復
[メイキングレイナ:サポートは一過性にあらず]
[スタートヒール]
432回復
[もいっちょキック]
1568ダメージ
[レイジングトマホーク:もいっちょキック]
1776ダメージ
[プルートホーン:もいっちょキック]
1933ダメージ
[追撃のテイルガンナー:もいっちょキック]
2160ダメージ
[戦慄のドリフトダンサー:もいっちょキック]
2353ダメージ
白銀「よい子はもう寝る時間です。おやすみなさい」
▶採掘していたと思わしき、猫耳のケモミミの男性は倒れます。ウサメリが飛び始めることないようですね
銀河高原「じゃあこいつがもう採掘してたオリジンクリスタル全部パクって帰るか。わざわざ私等が掘る必要ないでしょ」
白銀「追剝ならぬ刺し剥ですね」
▶男性が採掘していたオリジンクリスタルを70個手に入れました
ドラレア「ふむ、結構掘り出していたようだな。ありがたく頂いていこう」
――アルカディア王国 アルカディア紅葉ギルド――
▶夜、オリジンクリスタルを伊良原とラウンドに納品して酒を飲み始めます。白銀とドラレアは葡萄ジュースのようですね
白銀「ドラレア様は今日は御成長なされたということでよろしかったのでしょうか……」
銀河高原「いや、煎餅大事に持ってたわよ。封印解除のチャンス待ってんでしょ」
川雪「うわ……140万も入ってる……。こないだといい紅葉って金で黙らせてくるよな」
川雪「本職やめれるじゃん……。紅葉怖いわ」
Yoloしく「口止め料みたいなのも含まれてるのかな。恐ろしいね」
ドラレア「あぁ、そういえばまだ食べていなかったな……。依頼をこなしてから喰らおうかと思ってはいたが……」
川雪「せっかくだし食ってみてくれよ。封印解除って設定で、嘘じゃなくするんだったらどうなるかみたいわ」
ドラレア「うむ……いいだろう。しかし……」
ドラレア(よく考えるとここで……IOで食べて意味があるのだろうか?)
ドラレア「……まぁ喰らって見なければ分からんか。――では……」
▶食べると、金髪に赤髪のメッシュがかかり、翼にハリが出るようにぶわっと伸び、更に角が少し巻くようになりました。傍目から見てもうわ、全然違うなってなる程ですね
ドラレア「お……おお!?こ、これは……すごいぞ……力が……!伊良原の話は本当だったか!」
銀河高原「あっ全然違うね。言い分的に元の身体にも影響出るってことだろうし、やばいね」
白銀 「変身ですね……!滾ります……!」
川雪「アバターに直接干渉してくるのやばいな……。実質課金でも再現できないってことか」
銀河高原「赤……?力を統合出来たりするのは吸血鬼って感じか。嘘はつかないってだけあるわ」
ドラレア 「どうだ!?これが我の……いや、完全に封印が解けたとは言わないが……真の姿に近づいた我は!我が封印されているという話も本当だったであろう……!?」
川雪「まあ、何でもいいけど設定がガチなんだったら今後は闇のパワーに期待するわ。無駄に金も入ってくるし、楽出来るな」
銀河高原「楽は出来ないだろうなあ……。はあ……」
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