新夢見ヶ丘学園戦記【序章〜プロローグ】

タカシ・セイヒ

敗戦より

第1話籠城戦

此処は夢見ヶ丘学園内の西方にある廃校きょてんである、非常事態万が一の時の為に脱出用の巨大探査戦艦【ノア】が格納されていた

「クミンの【アンゴルモア】は無事に脱出出来たでしょうか…」

それはかつての恩師にして同胞のクミンの乗艦の事である、夢見ヶ丘イレギュラーハンター最強の最新鋭艦の【アンゴルモア】が簡単にやられるとは思っていなかったが、それでも心配は尽きない

「それでクリス、シホ、ノアの発進準備はどんな塩梅ですか?」

夢見ヶ丘イレギュラーハンター機能技師システムエンジニアのクリスと夢見ヶ丘イレギュラーハンターエネルギー工学者のシホの二体の生徒ハンターは脱出の為の最終工程ラストチェックを現在している真っ最中である

「急ピッチで進めていますが、発進の為のエネルギーがまだ貯まっていません!」

敵の攻撃による混乱もあって発進準備に大きな遅れが発生していた、そこに戦術通信員タクティカルオペレーターのノエルから通信オペレートが入る

「大総統、浦安みつりん機甲師団が大部隊を率いて接近中です!」

浦安みつりん機甲師団とは敵の技術参謀であるハルオお抱えの最精鋭部隊スエサイドチームであり、浦安みつりん地区にて暴れ回った悪名高い者達である


「ヌフフ、では諸君、ヤマザキ殿は件の艦アンゴルモアを追っていて手が離せないらしいので、拙者達が夢見ヶ丘イレギュラーハンター共を叩き潰す事になったでゴザルよ」

食蟻獣アリクイ特性シルエットを宿すダークアクシズ技術参謀ハルオ率いる浦安みつりん機甲師団が陸空の両方に別れての二面作戦ダブルミッション開始スタートしようとしていた

「ユリ君達飛行部隊ジェットチームはエネルギー資源クリスタルが備蓄されている倉庫エリアを攻撃して欲しいでゴザルよ?」

「了解しました!」

長い紫色パープルカラーの髪を掻き上げながら不敵な微笑みと共に大きな返事を返すのは浦安みつりん機甲師団の空戦専門エアレイダー部隊チームである飛行部隊ジェットチーム隊長リーダーにして飛行参謀ユリである、彼女は名前の通り百合の特性シルエット月光ムーンライトエナジーを身に宿す実力者だ

浦安みつりん以外でも大暴れしちゃうもんね♪」

水色アクアマリン長髪ロングヘアーを振り乱して元気よく拳を突き上げるのは冷凍狙撃兵のエリカである、彼女は蛞蝓ナメクジ特性シルエットを身に宿す強力な冷凍コールドエネルギーの使い手なのだ

「では作戦行動ミッション開始スタートしましょう」

ピンクのポニーテールの生徒せんしであるツボミはすぐさま作戦ミッションに赴こうとする、彼女もまた蛞蝓ナメクジ特性シルエットを持つ空戦副兵である

「おっと、イツキ君は別通路ルートから突入アタックして欲しいでゴザルよ?」

「別通路ルートですか?」

不思議そうに頭を傾げる黄色のツインテールの生徒せんしこそ向日葵ヒマワリ特性シルエットの灼熱飛行兵であるイツキである、彼女は熱エネルギーを光線ビームに変えて放つ能力アビリティを持つ

「きゃつ等頑強な要塞に籠城しておるので生中な手では墜とせぬでゴザルよ、故に別通路ルートから揺さぶりを掛ける作戦ミッションでゴザルとも!」

自分達の指揮官の命令オーダに頷き四体の生徒せんしは自慢の飛行能力で飛び立つ(ナメクジや百合にヒマワリがどうして飛行出来るのかはこの際深く考えてはいけない、精神生命体である彼女達からすれば些末な事である)

「フ〜ム、なんとか発進は阻止したいところでゴザルが…」

そして籠城する夢見ヶ丘イレギュラーハンターに対するダークアクシズ軍の攻城戦が開始スタートする

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