8話 (配信目線)

「保育園から帰ったばっかりなのに。めちゃくちゃ元気だな。」


ーお兄ちゃんか

ー保育園ってことはやっぱ3-5ぐらいか

ー高校生なのに、大人びてない?w

ーなんかさっきの女の子がまた来たぞ。

ー見よう見よう


「ねえねえ、ゆうにい。」


「ん?どうしたの?」


「…これ、あやかのあげる!」


ーぐはっ。お、おやつを。

ーえ、めちゃくちゃかわいいんだけど

ーあっ、お兄ちゃん胸抑えてる。

ー過呼吸かな?(笑)

ーい、いい子過ぎる


「綾香のお菓子くれるの?」


「うん!ありがとうって」


「ありがとう!お兄ちゃん嬉しいな!」


ー何この幸せ空間は

ー兄弟愛だ。

ー守りたい。この笑顔


ーところで…この二人は誰?カスナちゃんは?

ーカスナちゃんはまだ帰ってきていないんじゃないかな

ー女の子のほうはあやかって言うっぽい

ー男の子のほうはゆうにい?って呼ばれてるね。

ーカスナちゃんの兄弟じゃない?

ーなるほど。


ーあっ、また誰か来た

ーカスナちゃんか?

ガチャ


「たっだいま~。っと」


「おかえり。陽。」


「あれ、ユウ兄何食べてるの?」


「綾香からもらったお菓子。陽も食べたいなら、戸棚からとっておいで」


「え?まじで!速くとってこよ。」


「あっ、その前に手洗い忘れずにね」


ーこのお兄ちゃんなんかお母さんみたいww

ーこのお兄ちゃんのあだ名、おかんでいいんじゃね?

ーナイスアイディア!皆でそのあだ名で呼ぼう

ーおかんww


「あと、陽。お菓子食べ終わったら、洗濯干して畳んでくれない?俺今から夕飯作るから。」


「はーい。ところでユウ兄、今日の夕飯何?」


「今日はね、ちょっと豪華だよ」


「え!なになに?」


「ハンバーグ。」


「やったー!ユウ兄が作ったハンバーグだよね?」


「そうだよ。」


「じゃあ、お腹すかせないと…!ちょっと運動してくる」


「あっ。洗濯物干してからにして!」


「あ、忘れてた。」


ーおかん、女子力高っ

ー女の私よりも女子力が高いんだが

ー弟の興奮度からしてごはんがおいしいことは確定してる

ー弟の名前ようかな?

ー弟も洗濯してて偉い

ーこの3兄弟尊いっ…!_: (´ཀ`」∠) :_




…2時間後


食卓にはご飯、お味噌汁、ハンバーグ、サラダが並べられていた。


「二人ともー。ご飯できたぞ。」


「「はーい」」



「ユウ兄のハンバーグ…久しぶり。今日という日にありがとう。」


「何言ってんだ?早く食べるぞ」


「はーい」


「「「いただきます」」」


「う~ん!ユウ兄が作ったハンバーグ美味しいっ…!噛むたびに肉汁が出てくる」


「よかったよかった。」


「ゆうにい。おいしい。」


「そうかそうか。綾香そのハンバーグ美味しいんだ。また作るね!」


「俺と綾香で全然違うような…」


「気のせい気のせい。」


ー今、猛烈にハンバーグが食べたい。

ー平和だな。

ー心が癒されるな。


ー癒されたけど、カスナちゃんはどこだろう?

ーあっ…。ほのぼのしていて忘れてた。

ー配信部屋がここにあるってことはここに住んでいるっぽいけど。

ー帰ってから、遊んでいるところ見てないんだけど

ー確かに。ずっと家事か世話してるよな。

ーあっ、おかんがこっち来た。























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