第71話 一緒に行こう。
「ねぇ、サクヒノラ。」
「なんでしょうか、兄様。」
「えっと、一緒にエルフの里に行かない?」
「はい、是非。」
エルフの里への旅行を意外とあっさり了承してくれて天狐は安堵した。
「え、よかった〜。断られたらどうしようかと思ったよ。」
「兄様からのお誘いですし、それに普段は構ってくれませんから。」
「そ、それはごめん。アースランドさん達にも言われたよ、もっと構ってあげろって。」
「ふふ、それはそうですよ。一緒に寝てくださらないですし。」
「じゃ、じゃあ向こうで一緒に寝れるね。行くのは2人きりだし。」
「アースランド様やヤマタドナ様は一緒じゃないんですか?」
「そうだね、今回は2人だよ。特訓してるって。」
「そうですか。ふふ、楽しみです。」
「それならよかったよ。行くのは明日になるけどいい?」
「はい、なら今から準備しないとですね。」
「エルフの里へは国王から連絡がいってるみたいだし大丈夫だと思う。場所はあんまり把握してないからエルフの人にこちらに来てもらうよ。」
「エルフの里へはどうやって行くのですか?」
「魔力探知して時空間移動かな、そうすれば何時でも帰られるし。」
「その方が早くて安心ですね。」
「そうだね。ごめんね、急にこんなこと言い出して。」
「いえ、元々エルフの里へ行くことは知ってましたので。」
「そっか、じゃあ準備しないとね。」
「はい、それで今日の夜はお暇ですか?」
「うん、暇だけど。」
「今日は私と一緒に寝てくださいませんか?」
「あっちでも寝れるのに?」
「はい、今日がいいです。」
「わかった、夜10時になったら来るよ。」
「わかりました、楽しみにしております。」
天狐とサクヒノラは準備をして、夜になるのを待った。
「サクヒノラ、入るよ?」
「はい、大丈夫ですよ。」
ノックをして返事を得るとドアを開けてサクヒノラの元へ向かった。
サクヒノラの衣服は少しはだけていて顔が赤く、色っぽかった。
「サクヒノラ、どうしたの?」
「いえ、特に何もありません。兄様、今日はわがままを聞いてありがとうございます。」
「ううん、こっちこそ今まで放って置いてごめんね。」
「いえ、謝られることではありません。けれど兄様、膝枕してもらってもいいですか?」
「膝枕?いいけど。」
太ももに頭を乗せられすこし変な感じがする。
「なんかムズムズする。」
「膝枕するのは初めてですか?」
「そうだね、少し変な感じがするよ。いつもはしてもらってばっかりだったし。」
「でしたら代わりましょうか?」
「いいよ、変わらなくて。たまにはしてあげるほうも悪くは無いよ。」
「それはよかったです、いつかしてもらいたいって思いましたから。」
「そっか、でも顔こっちに向けなくていいの?」
「兄様はいつもそうしてるんですか?」
「?そうだけど、普通じゃないの?」
「普通はこっちなんですよ。」
「そうだったんだ、知らなかった。」
「でも気にしないからこっち向いてもいいよ、そっちの方が顔も見えるし。」
「そうですか、えい!」
ぽふっとこっちに顔と体を向けて可愛い顔が良く見える。やっぱりよく見ると年相応だと感じてしまう、最初は年上かと思ったけど。
そのまま頭を撫でてあげてしばらく時間が経つとサクヒノラの頭がさっきよりお腹の近くにきている。
「サクヒノラ、さっきより顔が近くない?」
「ふふ、そうですよ。少しずつ近いてますよ。それに…。」
「それに?」
腰の下辺りをトントンされたり、撫でられたりすると天狐の顔が少しずつ赤くなっていく。
「サクヒノラ…?あの、ちょっと。」
「…。」
無言で撫で続け、天狐も下半身が熱くなってくる。
「兄様、少し固くなってますよ?」
サクヒノラにそれを見られ触られてしまう。
そのせいで完全に息子が起床してしまう。
「意外と大きいですね、でも可愛いです。」
そのまま触られ続ける。
「…サクヒノラがわざとやったでしょ?」
「私がしたいと思ったからですよ。」
「まだ成人してないでしょ、そういうのはダメだよ。」
「でも、他種族との子どもはそう簡単に出来ませんよ。」
「でもじゃない、できる可能性もあるじゃんか。」
「それに全く抵抗しないじゃないですか。」
服の中に手を入れられ直接に触られる。
「うっ。それを言われると、そうだけど。」
「私が弱いから触ると怪我を負わせてしまうからですか?」
「そういう訳じゃないよ。ただ気持ちいいから、抵抗出来ないだけ…。」
「体と心は素直ですね。そういう兄様の所、好きですよ。それに、本番なしなら問題ないですよね?」
はむぅ。
サクヒノラが天狐の服を脱がして咥える。
「んっ。…今回だけだよ?」
無言で頷くと少しずつ激しくなり、天狐も服を脱がせ、ギリギリを楽しんだ。
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