第70話 この世界の種族達

漁でお金を得て数日後、天狐はお金を得ることが出来たのでいつ行こうか迷っている。出来ればアースランドさんやヤマタドナ、サクヒノラも連れていきたい。


しかしどうしよう、ヤマタドナはともかくアースランドさんとサクヒノラは仕事や勉強がある。


2人で行くのはなぁ、どうしようかな。

とりあえず皆に声をかけて考えよう。


「アースランドさん、一緒にエルフの里に行きませんか?」


「ごめんね、天狐ちゃん!行きたいけど今は特訓したいかな。あ、でも夜は帰って来てもいいからね?寂しかったら何時でも帰ってきてもいいよ?」


「…そう、ですか。」


「うん、それと今回はサクヒノラと一緒に行ってきなよ!仲を深めるいい機会だし、全く構ってあげてないでしょ?」


「あー、確かにそうですね、もっとサクヒノラと仲良くしないと。僕のお嫁さんだし。」


「そーゆーこと!じゃあサクヒノラと仲良くしておいでね!」


「はい。」


アースランドと暫くイチャイチャした後はヤマタドナに聞きに行った。


「ヤマタドナはエルフの里に行く?」


「私はアースランドと一緒に特訓する、天狐はサクヒノラと2人で行ってくるといい。親交を深めるいい機会だ、私とアースランドがいたらサクヒノラが可哀想だからな。」


「そっか、やっぱりそうだよね。」


「アースランドに言われて気づいたか。まぁ、そういうことだ。サクヒノラと仲良くしろよ。」


「うん、」


「なんだ、少しいじけてるのか?」


「いや、別に。」


「ほら、来い。」


ヤマタドナが両手を広げて天狐が胸に飛び込む。


「ん。」


「全く、甘えん坊め。寂しくなったら何時でも帰ってこい、時空間移動できるだろ?」


「そうだね、でも今回はサクヒノラと行くから帰って来ないかも?」


「それでもいい、私は永遠の時間があるんだ。気にするな。」


「そっか。」


ヤマタドナとも暫くイチャイチャした後、天狐は気になっていることを聞いた。


「ねぇ、気になったことがあるんだけど。」


「なんだ?」


「エルフってどんな見た目なの?この前言ったように獣族以外は見た事ないからわかんない。」


「そうか、知らないのか。エルフは人の耳の部分の先端が尖っている感じだ、髪の色は薄目な色で水色や緑が多い。」


「おとぎ話に出てきそうな見た目だね。」


「それと髪の毛の色が濃ゆいほど強いぞ。戦う際は気をつけろよ。」


「髪の色が濃ゆいほど?」


「エルフは髪の色が濃ゆいほど魔力量が違う、藍那フレアの髪の色は真っ赤だぞ。」


「さっき言ってた髪色とは違うんだね。」


「赤髪のエルフなんてそうそういないからな、珍しいだけだ。」


「そうなんだ?」


「…とりあえず、この国の種族について教えておくか。」


「よろしく、先生。」


「まず、この世界の種族は大まかにわけて5族。人間族、精霊族、龍族、獣族、力族がいる。」


「力族?なにそれ。」


ヤマタドナは続けて種族について教えてくれる。


「精霊族はハイエルフ、ダークエルフ、エルフ、マーメイド。龍族は龍とワイバーン、リザードマン。獣族は猫、犬、狼、兎、狐。力族はオーガ、オーク、ドワーフ、ゴブリン。それと族ではないが魔獣もいる、時期に消え去るだろうがな。」


「基本族から別れるんだ、そうすると結構いるんだね。」


「見たことない種族が沢山いるだろうからエルフの里以外も楽しむといい。それと天狐は獣族になるな。」


「へぇ、そうだったんだ。でも尻尾がないから見分けがつくかな?」


「さぁな、そもそもこの世界の狐は尻尾は1本だけだけどな。天狐の存在はイレギュラーだ。それに尻尾は何時でも出せるようになったんだろ?」


「確かにそうだね。」


天狐は尻尾を出すが特に威圧感などは感じない。


「話を戻すが精霊族は髪の色が濃ゆいほうが強くなる傾向にある。」


「なんか色々あるんだね、複雑だよ。」


「とにかく髪の色が濃ゆいエルフには気をつけておけよ。交戦的な者もいる。」


「はーい、気をつけるよ。」


「じゃあサクヒノラの所に行ってくるよ。」


「そうするといい。」


天狐はサクヒノラの元へ向かった。

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