第6話名古屋市千種区今池「鶏のちから」

さて、今回は今池の「鶏のちから」と言う居酒屋。

しょっちゅう、僕のエッセイに出てくる居酒屋なので、ご存知の方も多いはず。

ここは、旬のモノの料理を出すが、名古屋コーチンの焼き鳥が美味しい。友達はここの薬味ヤッコと手羽先の大ファンである。

僕は黒ビール目的で飲みに行く。

一杯目は、黒ビールで後は赤星。

赤星とは、サッポロクラシックラガーの事である。

赤星の大ファンで、ここ数年、赤星がある店は絶対に赤星を飲む。

若旦那曰く、赤星が出るようになったのはここ5年位前かららしい。

僕はこの前、若旦那に、

「僕がこの店に通い出したの、2年位前からだよね?」

と、問うと、

「いいえ、お兄さん、もう10年位前からいらっしゃってます」

と言われた。そうだ、最近は女の子とばかり行っていたが、昔、男友達と良くここで飲んだ事を思い出した。

薬味ヤッコは、絹ごし豆腐と小皿にミョウガ、大葉、しょうがの千切り、ねぎの小口切りが入っていて、醤油が掛かっている。

先ずは薬味を箸で混ぜてから一気に豆腐に乗せて食べる。

この食べ方は、大将に教えてもらった。

「大将、この豆腐どうやって食べれば良いの?」

「皿でかき混ぜてから、豆腐に掛けて食べたらカッコいいよね」

と、やり取りがあり以来そうしている。

草書で、寿き焼きと書いてあった。

「そのスキヤキって、すき焼きの事?」

と尋ねると

「良く読めましたね」

と、言われた。僕を誰だと思ってんの?と冗談で言った。大将は僕があるシナリオライターの仕事の面接帰りにここに寄り、話しして、話しでは採用だったのだが、ちょっと怪しい会社だったから、ビール飲んでから辞退した事を知っている。

1人で飲む時は、大学ノートを開き、プロットを練っているので、僕が物書きであると理解している。

さて、この店では、鶏の刺し身も置いてある。砂ずりの刺し身なんか、美味しいね。

でも、僕は鹿児島の人間だから、刺し身は鹿児島のモノしか食べないから、珍しいと言う友達にはおすすめしている。

水炊き、すき焼きは要予約。日曜日、祝日は休み。

昼の2時から20時までの営業。

今池に来たら、このお店おすすめです。

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