第53話
これで戦闘可能なアンデットモンスターの残りはジェネラルゾンビとジェネラルグールだけになる。
まだ動いているアンデットモンスターもいるにはいるが、それらはこのまま浄化されて消えていくだろう。
俺が集中して相手にするのは今も連携しながら攻撃して来ているジェネラルゾンビとジェネラルグールたちだけだ。
振るわれたジェネラルグールの伸びた爪を躱して反撃に魔力銃から放たれた聖気の弾丸がジェネラルグールを貫いていく。
呻き声を出しながら怯んだジェネラルグールに追撃をしようとすれば、俺に向かって残りのジェネラルゾンビとジェネラルグールが連携しながら妨害だ。
障壁の様な結界で腕や足の動きを妨害する様に結界を張り、ジェネラルゾンビとジェネラルグールの動きを阻害する。
そうして動きを止めたジェネラルゾンビの右足を撃ち抜けば、ジェネラルゾンビは「うごぉお。」と声を出して地面に倒れ伏す。
そのまま倒れたジェネラルゾンビの頭部を狙って引き金を引こうとする。
だが、その前に先ほど撃ち抜いたジェネラルグールと、力任せに動きを阻害していた結界を破壊したジェネラルグールが左右からほぼ同時に襲い掛かって来た。
優先順位をジェネラルゾンビを倒すことからジェネラルグールたちの攻撃を回避することに変える。
左右から長い爪が交互に振るわれ、俺は回避だけに精一杯になりながらも、いつでも魔力銃から聖気の弾丸を放てる様にしておく。
『アタシが止めるわ。その間に仕留めなさい。』
「頼んだ、エリーゼ。」
上から飛び掛かってくるジェネラルグールと下から飛び上がってくるジェネラルグールが俺に襲い掛かった瞬間に、エリーゼが聖気を使って作り出した聖なる結界の障壁がジェネラルグールたちの動きを阻害して止めてしまう。
聖なる結界の障壁で身体の動きを止められたジェネラルグールたちは、触れている聖なる結界の力で浄化されながらジェネラルグールたちは身悶えしている。
目が血走り口から覗く歯は鋭く黄ばんだジェネラルグールの1体の頭部に魔力銃の銃口を向けて残りの聖気の弾丸をすべて放つ。
3発の聖気の弾丸がジェネラルグールの頭部に命中し、皮膚を破り、肉を裂き、その下の頭蓋骨にひび割れを起こす。
1発目で頭蓋骨にひび割れが起き、2発目で頭蓋骨の一部が破壊され、3発目がジェネラルグールの脳内に入り込んで浄化していく。
関節が曲がらない方向へと曲がったりしながら大暴れしながら身悶えるジェネラルグールに向けて、俺は更に追撃に6発の聖気の弾丸を頭部に向けて放った。
ジェネラルグールの頭部は追加の6発の聖気の弾丸に寄って完全に浄化され、そのままジェネラルグールの頭部は弾け飛んだ。
残された首から下は未だに動いているが、それも時間の問題だろう。あと数分で動きを止めるはずだ。
残りは右足を失ったジェネラルゾンビと、身動きの取れないジェネラルグールの2体だけになる。
だが、右足を失ったジェネラルゾンビは失った足を再生して既に右膝から下が生えていた。
一方のジェネラルグールも身動きが取れない様に関節の動きを聖なる結界で止められているジェネラルグールも結界にひび割れを起こして抜け出そうとしている。
すぐにエリーゼが用意してくれた聖気を使った弾丸を動きを完全に止めているジェネラルグールではなく、俺は足を再生途中の這いつくばって移動するジェネラルゾンビを倒すのに聖気の弾丸を使用した。
狙った通りにジェネラルゾンビの頭部に聖気の弾丸が命中して行き、ジェネラルゾンビの頭部が浄化されて首から下だけになる。
これで残りはジェネラルグールだけになったのだが、この時にはジェネラルグールも聖なる結界を破壊して全身から浄化されて出た煙を出しながら俺に襲い掛かって来た。
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