第19話

 「えぇー!!?ここまで威力があるのかよ!!」  


 あまりの威力に驚きを隠せない。今も粒子状の聖気がばら撒かれており、その聖気を受けているアンデットモンスターの内、瘴気を纏っていないレベル2までのアンデットモンスターは最高でも即死、大半は重傷から中傷ほどの傷を受けている。


 もちろんかなり離れている個体はレベル1でも聖気に触れていないからダメージを受けてはいないようだが。


 「凄いな。ここまで威力があるなんて……。」


 『弱点を突く攻撃だもの。さ、もう1体のレベル4のアンデットも倒してしまいましょう。』


 「そうだな。狙いは付けるから頼んだぞ、エリーゼ。」


 魔力銃を聖気を浴びたこでダメージを受けているレベル4のロトンビーストへと照準を合わせる。


 そしてエリーゼが聖気を魔力銃の魔力弾へと持っていくのを待ちながら、俺は確実に命中させられるように意識を集中していく。


 『準備できたわ。』


 「ああ!!」


 エリーゼが聖気を魔力弾へと追加したのを認識した俺は魔力銃の引き金を引いた。


 放たれた聖気の弾丸はロトンビーストへと向かって飛んで行き命中する。そうして命中した聖気の弾丸が破裂すると、辺りに聖気が撒き散らされる。


 至近距離からの聖気の爆発の直撃を受けたロトンビーストの腐肉はそれだけで溶けるようにして消滅し、その身体の大半は聖気の力によって失うことで俺はこの場に集まったレベル4のアンデットモンスターを全て倒すのだった。


 そしてレベルがアップする。こんな早くレベル2になったプレイヤーは多分だが俺だけだろう。


 レベルアップの実感をすぐに感じることは出来ないが、初のレベルアップに顔の表情がニヤリとニヤけてしまっている気がする。


 聖なる結界の周りは聖気の爆発に寄って生じた浄化もあって、聖なる結界の周りに居たアンデットモンスターの大半を倒すことが出来ている。


 まだアンデットモンスターが接近していない間に、俺はレベルアップしたステータスの確認を行なった。


名前 アカメ

種族 ハーフエルフ(ヒューマン)

レベル2 49/10000

筋力2

敏捷4

魔力8

魔武具 魔力銃

アクティブスキル

魔力操作

パッシブスキル

銃術 軽業

魔導具装備一覧

聖なる腕輪オルゴー(結界の首飾り、魔力増幅の盾、消費魔力軽減のイヤリング) 自然回復速度上昇の指輪 二重発動のベルト


 ステータスを確認した結果、能力値の方はレベルアップ分で魔力以外は通常状態で増えているが、魔力がレベルアップまでの間に1番使っていたこともあって魔力が成長したようだ。


 この短時間の間で思い出すだけで1番使用したのは魔力なのは納得するし、これからの俺に取っても魔力を使うことは多くなるのだからありがたい。


 そして新しくスキルを1つ取得することが可能になっており、このスキルの取得は何にしたら良いのかのアドバイスをエリーゼから聞いた方が良さそうだ。


 「エリーゼ。新しくスキルを得られるんだけど、どんなスキルを覚えた方が良いと思う?」


 『そうね。オルゴーを使い熟すには必須のスキルがあるわ。覚えるのなら魔力感知のスキルが良いわね。魔力感知を覚えれば、自分自身の魔力だけじゃなくて、魔導具や外部の魔力を感じられるようになるからね。魔力操作も使えるアカメなら魔導具から魔力を引っ張って来れるようになるはずよ。』


 「なら、魔力感知が良いな。俺よりも魔力を蓄えている魔導具から魔力を持って来れれば、それだけ魔力銃に使える魔力も増えるし。」


 そうして俺はエリーゼのアドバイスを受けて魔力感知のスキルを取得するのだった。



名前 アカメ

種族 ハーフエルフ(ヒューマン)

レベル2 49/10000

筋力2

敏捷4

魔力8

魔武具 魔力銃

アクティブスキル

魔力操作 魔力感知

パッシブスキル

銃術 軽業

魔導具装備一覧

聖なる腕輪オルゴー(結界の首飾り、魔力増幅の盾、消費魔力軽減のイヤリング) 自然回復速度上昇の指輪 二重発動のベルト


魔力感知 アクティブスキル

体内だけではなく外部の魔力を感知するスキル レベル分の魔力の感知範囲が広くなり、より詳しく魔力を感知可能になる

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