第9話
時間がまだあるのでもう少し秋葉原の街を歩く事にした。
完全プライベートって、、、どう言う事なんだろう?こんな冴えない男と話して楽しいのだろうか彼女は、、、
死のうとしていた僕を気にかけているだけなのだろうか?
ハニートラップだったら、、、
何も無い僕にしても何のメリットもないからそれは無いだろう
電車に乗り初めて出会った場所に向かう事にした。
目的地まで後、少しの所で後ろから走っている足音が聞こえてくる
その音がドンドン近づいてきていたので歩道の端に寄った。
すると、走っている音が消え
「みーーつけたっ!」
僕は声が聞こえた方に振り向き
あっ!伊藤さん!
「待ったぁ?」
待ってないですよ、まだ目的地じゃないし、、、大丈夫です。
「5回も会ってるのに、素っ気ないなぁ、君は本当に私の事、好きなのぉ?」
はい、、、好きです。
一生、見ていたいです。
「1日に2回も告白してくれるなんて、私は人気者だねぇ!」
人気があるから写真集だせると思うので
人気者ですよ伊藤さんは
「そうかなぁ、下火だし必死だよ維持するのが」
こんなに可愛いのに下火?
「君はいつもストレートに言葉を発するねぇ、恥ずかしいとか感じないのぉ?」
えっ!
恥ずかしい事?なんですか?
でも、伊藤さんにだけですよ
可愛いとか言うの
伊藤さん以外で可愛いと感じる人いないですしこれからも現れないと思います。
「嬉しい事、言ってくれるねぇ!君は嘘を付かないよねぇ、、、だから、、、ちゃんと応えてあげなきゃって、、、いちファンだったら有難うだけしか言わないけどさぁ、君は、なんか違う様な気がして」
違う?
「うん、出会ったきっかけがアレだったし、それから私を見つけてくれて好きになってくれて
真剣な目でいつも好きって言ってくれる、、、セクシー女優って言う所で少し変な目で見てくる人達が沢山いる中で君は違う様な気がしたんだよねぇ」
あっ!
御免なさい、、、
伊藤さんを好きになれば好きになるほど
僕も普通の男なんで嫌ですよ
だから、作品は観れないですし、、、
なんか、変わってしまっていたら御免なさい
「君は変わらないよぉ、あの時も今も、、、」
「じぁー!本題に入ろうかなぁ!」
彼女は深呼吸している
緊張しているのだろうか?
「5回しか会ってないし、ましてや友達では無い君からの真剣な告白は嬉しかったよ、ファンの方から言われても嬉しいんだけど
それは何か違くて、君をほっとけなくて死んだ魚の様な目を見たと思ったら2回目会った時は普通の目だし、、、そして、、、好きって言ってくれて、、、うーん!まとまって無くてごめんねぇ!私も、、、」
「君が大好きだぁ!」
えっ!
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