勇者視点 第2話
※第三者視点でお送りします
勇者、と称される男ヒーロは
女騎士で勇者の仲間であり幼なじみのユイ
とゴブリンの群れの討伐という依頼を受けて西の森で絶賛戦闘中だった。
突撃してきたゴブリンの棍棒を軽々と躱し、
隙だらけのゴブリン達を纏めて薙ぎ払うように切り払う。
そして後ろから飛びかかるゴブリンにも瞬時に反応し棍棒を剣で受け止め、宙に浮いたゴブリンの着地を狩る。
そんな美しいまるで舞のような戦いにユイは見惚れていた。
ここだけの話だが、コイツらは腹ただしい事に両片思いなのだ。
幼なじみで両片思いとかあるある設定すぎだろふざけんな!と思った方もいるだろうが全く持ってその通りである。
こほん、こうしてユイがヒーロに見惚れている間にヒーロは順調にゴブリンを殲滅していき、残るはゴブリンの長とほんの数体だけ。少しヒーロとゴブリンの長の間にピリついた空気が流れ、いざ戦いの火蓋が切られようとした時──────
ドゴォォォォォォォ
と轟音が森中に響きわたり、遠方に火柱が立つ。ライジェルフがドラゴンをぶっ飛ばしたアレである。
「!?」
「な、なに!?」
その異景に呆気にとられているヒーロは長の攻撃に反応が遅れ、ユイが長の攻撃からヒーロを庇い、勢いよく吹っ飛ばされる。
「くっ...!ユイ!無事か!?」
ヒーロがユイに安否を確認するために叫ぶが、ユイの声は愚か、ユイの姿すら見えない。
「な...!よ、よくもユイをぉぉ!!」
そうしてヒーロは怒号を上げてゴブリンの長達に斬りかかるのであった。
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