第二十五話『血みどろ』
ほうほう、これはこれは…最近、余の予知が反応しておると思ったらこんなのが生まれておったとはな。
種族:混沌亜竜Lv.63
名前:⬛︎⬛︎⬛︎・⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
【特性】
不朽
【異能】
命の光Ⅲ
慈悲
憤怒
暴虐
【スキル】
鑑定Lv.Max
家事Lv.7
算術Lv.Max
指導Lv.7
俊敏Lv.3
持久Lv.3
操躯Lv.1
魔剣術Lv.3
魔槍術Lv.1
逆鱗Lv.8
混沌の魔角Lv.8
呪言Lv.2
応急処置Lv.4
危機感知Lv.Max
精密射撃Lv.Max
万能糸Lv.5
薬物精製Lv.Max
偽装Lv.Max
隠密Lv.Max
看破Lv.4
飛翔Lv.Max
天駆Lv.Max
発光Lv.3
水棲Lv.3
浮遊Lv.5
透過Lv.Max
超音波Lv.9
外骨格Lv.8
拡大Lv.3
衝撃Lv.2
採掘Lv.3
影化Lv.Max
衝撃吸収Lv.8
捕食Lv.6
吸収Lv.Max
連撃Lv.Max
詠唱破棄Lv.Max
錬金術Lv.Max
影魔法Lv.Max
闇魔法Lv.Max
暗黒魔法Lv.1
火魔法Lv.Max
火炎魔法Lv.7
水魔法Lv.Max
激流魔法Lv.2
氷魔法Lv.Max
氷雪魔法Lv.1
雷魔法Lv.Max
迅雷魔法Lv.3
風魔法Lv.Max
暴風魔法Lv.3
土魔法Lv.9
死霊魔法Lv.7
精神魔法Lv.Max
幻影魔法Lv.4
空間魔法Lv.Max
回復魔法Lv.Max
闇耐性Lv.Max
毒耐性Lv.5
痛覚無効
恐怖無効
【称号】
忌み子
元奴隷
魔物殺し
慈悲の心
憤怒の呪縛
呪詛吐き
暴虐の呪縛
とんでもないスキルの数じゃの。まあ、遊んでやるとするか。
⬛︎⬛︎⬛︎
「『目を覚ませ!』」
さすがにこの数の人がここまでバラけていたのでは守りにくい。拘束を解き、呪言と精神魔法を最大出力でブチ込む。
「--っあぁ⁈何事だ⁈」
「やっっっと起きた!ダウトとか言う名前の異能持ちの零獣が現れた。全員、早急に避難させろ!」
「はぁ⁈名前と異能持ちって…
「久方ぶりの馳走だぞ?そう簡単に逃すと思うか?『天蓋』」
「なんだこれ…見えない壁?」
「おいやばいって!これじゃ逃げられな--ガヒュっ」
ダウトの尻尾が唸り、もたついていた勇者の1人の頭を打ち据える。
「お、おい!帷!」
「え、これ死んで-」
「だ、大丈夫だ!カフカさんが蘇生出来るって…」
〈聞こえているだろうか?緊急事態だ〉
⬜︎⬜︎⬜︎
「あ…ヴリトラが動いた。あの子は封印が比較的弱めだったとは言え、なんか最近色々と情勢動きすぎじゃなーい?…ねぇ、ロウズ」
「はぁ…まったくだな」
「残り6体の動向も不安だ。ここいらで締め付けを強化するべきだろう」
「本当にやるの?私は今のままでも十分だと思うのよ。ほら、今までも何もなかったし」
「僕はどっちでもいいよ、闇も光も今のところ大した動きはしていないし…」
「君が決めなよ、ロウズ。こーゆーのは君の担当だろ?」
「…決めた、『聖別』」
「あ、やるんだ。急に発動するじゃん、びっくりしたー」
-筮懶ク寂ャ懶ク寂ャ懶ク-
「あー…ルシア、大丈夫かなー」
「まだ言っているのか?今回彼女らが向かったのは難易度の低い魔境だと伝えただろう」
「万一ってことがあるでしょー?あの子は私たちが待ち望んだ後継だよ?何かあったらまた数千年待たなきゃいけないんだし」
「それもそうだな…」
「今後はどうするの?予定通り吸収させて--あ?もしかしてやべ」
不意にレイヴンが目の前から消える。直後、何が起きたのかを悟った。
「ちっ…忌々しき円卓どもが…!」
レイヴンは封印の強化によって元の場所に戻されたのだろう。ワタシに科された束縛が強まったのを感じる。
ワタシはこれまで通りあいつに比べると弱い封印だが、問題なく使えていた『救恤』が使えなくなっているようだ。
だがその程度なら特に問題も--
「まずいな。1人死んだ」
ルシアに念話を繋ぐとしよう。彼女は蘇生が出来たはずだ。
⬛︎⬛︎⬛︎
「はぁ⁈保険が消えた⁈」
どうやら勇者が持っていたカフカとの繋がりが消えたらしい。
蘇生の方法が1つ消えた訳だけど、幸いなことにわたしには『慈悲』がある。死んでもまとめて蘇生出来る。
だけど、蘇生出来るからと言ってこのまま危険に晒しておくわけにはいかない。
わたしの頭を狙った尻尾の一撃を透過で透かし、地面を蹴ると同時に隠密と偽装を発動して姿を眩ます。
「小癪な…『看破』。おったぞ、右だな!」
ダウトの尻尾が唸り、彼女の右側の木々が衝撃で抉れる。
「残念、上だよっ!」
「なっ⁈」
ダウトが上から聞こえたわたしの声に驚き、咄嗟に上を警戒する。
「なーんてね!下でしたっ!」
思いっきり顎を打ち上げる。
『衝撃』を込めてあったためダウトのが揺れ、一時的に動きが止まる。
「チャーンス!『黎明』!」
『命の光』を発動して『ヴリトラ』の因子を吸収する。
さっき発動していた謎の透明な壁の正体、『天蓋』もバッチリ奪れた。これで幾分か楽に…
「うわぁぁぁぁあぁ!」
「あぁ!雁!鳴島!」
「なっ⁈」
いつの間にか周りにはさっき倒したブラッド・スネークの大群、さらに2人殺られた。
「ルシア!こっちはボク達に任せて!君はそっちのボス個体を!」
「このくらい、私たちが本気を出せば楽勝なんだから!」
「--ありがとう!」
さっきもあの3人で楽勝だったし、勇者もある程度は戦力になると思えば持ち堪えられるはずだ。
「『天蓋』」
そう思ってダウトを睨みつけ、私とダウトを囲ってバリアを出現させる。
そっちは任せた。そう伝えるつもりでルークさんがいた方を振り向くと、わたしの目には地面から生えた血赤色の槍に全身を貫かれるルークさんだったモノが映った。
★★★
こんばんはー…作者です。
最近模試やらなんやらで忙しいので更新が滞るかもしれません。
申し訳ないっ!
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