異世界で起こる本格ミステリー！

　勇者ホイホイ編を読み終えての感想となります。

　まず、何をおいても人物のネーミングセンスがやばい。
　これはもう、あらすじ欄をよく見てください。私はすっ飛ばして本編を読んだので、本編で「えっ」ってなりました。
　全員がカタカナだけの名前だと覚えにくい！　という人でも、あまりにも個性的な名前のおかげでバッチリ記憶されます。

　もちろん、セールスポイントはそれだけではありません。

　異世界で、しかも魔術を使える中でもし殺人事件が発生したらどうなるか？　を前提としたストーリー。
　密室殺人キター！　からの、勇者は探偵然として突然したり顔で推理をやり始め、知らず知らずのうちに完全なる本格ミステリーの世界に突入していきます。

　トリックには異世界の魔術が絡んでいるので、ミステリーが得意な人でも謎を看破するのは難しいかもしれませんが、そもそも、個性的なキャラクターたちのおかげで、謎がわかるかどうかとは別に、めちゃくちゃ楽しめます。
　ちなみに私は、魔法使いの女の子であるマジカ・アリエヘンテの大ファンです。

　昔ミステリーが好きだった自分としては、カクヨムに来てからナンバーワンの読後感。
　久しぶりに、ミステリー読もうかな……。