「誰かを応援することで、自分も救われる!」そんな素晴らしい物語
- ★★★ Excellent!!!
離婚をきっかけに、ひとりの“平凡なおじさん”がアイドル握手会の世界に足を踏み入れる。
最初はただの気分転換だったはずが、気づけば人生そのものがキラキラと光を取り戻していく──そんな“再生の物語”です。
加藤さんの作品は、いつも温かくて楽しくて元気が貰えます。
ここで言うのもなんですが(笑)、本当にいつもありがとうございます。
握手会の描写は臨場感たっぷりで、初参戦のド緊張、推しとの数秒間の会話の尊さ、そして“推しが遠くなっていく寂しさ”までも丁寧に描かれています。
登場する“バツいち男性”は決して特別な人ではありません。
その不器用で真っ直ぐな姿勢に、気づけばこちらまで笑顔になる。
そう、推しの成長を見守る彼の眼差しには、人生の希望が宿っています。
アイドルに興味がなくても大丈夫。
これは、誰かを一生懸命に応援することの素晴らしさを教えてくれる物語です。
読後にはきっと、あなたも笑って、「よし、明日も頑張るか」と思えるはずです♪