第25話:好きなTSシュチュ発表ドラゴン
メン限ノートにて、
SS『オルターとアスナ』
SS『カズトの憂鬱』
アスナとオルターに関する『限定設定集』
を公開中! 過去の2人の関係を見たいという人は是非サポーターになろう(乞食)!!
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「以上です」
「なるほど、ご苦労であった」
今回の出動で起こった出来事をオルターに報告し、反応を待つ。
「まさかアスナが敵対したとは……いや、違うな」
「…‥違うとは?」
「いや、気にせんで良い。バーナテヴィルは逝ったか?」
「おそらくはまだ生きていると思います。あれだけ強力な力、何かしらの制限があると考えられる」
「そうか。もう下がっていい、ゆっくり休め。私には野暮用があるのでな、この後の案内は秘書が行う」
オルターがそう言うと、隣の影からいつの間にか人が姿を表していた。
「……お名前を聞いても?」
「……アンドゥだ」
◇◇◇◇◇
Reader-オルター
「ごめん、待った?」
「遅いわ、30分の遅れじゃぞ」
ようやくアスナが訪れ、彼女の方を見る。
「……お主、なんじゃその格好は」
あらぬことか、ブカブカのTシャツと部屋着と間違えてしまいそうな短パンに身を包み、メイクのカケラもしていない。それでも一線を画すほどの美少女であり、他のLicaシリーズと比べてもずば抜けた顔立ちをしている。
「にはは。悪いな、これしか持ってないんだ」
「まぁ当たり前と言う他ないか。まず服を買いに行くぞ」
「俺が長居しててもいいのか? 楽園の裏切り者かもしれないんだぞ?」
「構わぬ。わしはお主の人となりは知らぬが、何十年一緒にいたと思っておる。お前はいつも通り、わしの判断が間違ってなかったと証明するだけじゃ」
「いいね! それでこそオルターだ。んじゃ、いこーぜ〜」
「アスナ、そんな喋り方だったんじゃな……」
「服なんて適当でいいよ!」
「馬鹿たれ。いわば貝における殻に当たるのじゃぞ? それがなかったら人々は海に何を拾いに行くのじゃ」
「んじゃ、これとこれ」
「見事に男物ばかりではないか! もう少し乙女を楽しめ!」
「別にいいよ、恥ずかしいから!」
「わしにはないプロポーションで何を言い出す! その身長を分けろ!」
「ミニスカートを投げてくるな! ほぼパンツ見えるじゃねえか!」
「女子が軽々とパンツと叫ぶでないわ!」
「……………着替えたけど」
「……………いいではないか」
最終的に、ノースリーブのヒートテックセーターにカーゴパンツ、薄手のパーカーに落ち着いた。可憐さの中に、年がものを言う余裕があり、初めての経験のいじらしさがより可愛らしいものに引き立てている。
わし、悟った。これは大衆の中に出したらいけない。
「帽子も追加で買うぞ」
「もういいや、任せる……」
◇◇◇◇◇
「ふぅはー!! …‥苦い!」
「その苦味がいいんじゃ」
行きつけの居酒屋を貸し切り、人工肉のそぼろを肴にビールを流し込む。大豆オンリーなのに豆臭さを一切感じず、昔とは大違いだなと改めて感じる。
「流石に酔いは来ないなぁ」
「アルコールも毒じゃからな、幻想少女の耐性で急速分解されるわ」
「今度ラビアに教えてもらうかな、耐性器官の壊し方」
「やめい、あれはあやつが異常なんじゃ」
ラビアとは耐性器官研究部に所属している幻想少女で、加入した理由が『アルコールで酔いたいから』だった。最初は器官を物理的に壊して耐性を弱らせるという、地上に出ることがあればとても危険な方法をとっていた。何度もリコールを繰り返していたが、研究自体は優秀なので上層部も指を咥えていた。
アルコールだけを分解し難い壊し方を考えた日にはわしとアスナでともに呆れたものだ(アスナはその時何を考えていたのかはわからないが)。
「すんませーん、フライドポテトガーリックペッパー一丁とソーダ水ください!」
「はいよ!」
「……本題に入るが、お主どうやって量産型幻想少女の呪縛を解いたのじゃ?」
「頭吹っ飛ばされたところを再生しているときにリコールがかかった。エラーごと初期化入ったんだと思う」
「ずいぶん素直に答えるのう」
「俺とオルターの仲だからな」
「そうか。次に、その力、どこで手に入れた?」
「はいよ、フライドポテトと炭酸水!」
「ありがとう」
口の中の油分を炭酸で流し込んだあと、アスナは話し始めた。
「信じられないような話になるぞ」
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