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トレッキングは楽しかった。
久しぶりに体を使ったし。
明日は、あっちこっち筋肉痛だろう。
林君?
うん、たのしいんだけど、そこから先に行かないのよ。
なんだろう。友達感覚でしかないっていうのかな。
友達だと思っていたのがいつのまにか、ってのもあるかもしれないけど。
でもそうはならないような気がしてる。
今日も次の約束をして別れたけど、そろそろなにか結論のようなものを
求めてくるのかもしれないと内心ビクビクしていた。
今もし求められたら。
まだ明るいうちに別れたから、その足でさきおのおうちに向かった。
もう歩きたくないって思ったけど。
今もし求められたら、本心を答えられるだろうか。
さきおはどうしたのって顔をしてる。
「今日はもうくたくただから、早めにお開きになったの。」
「進展した?」
「そうね。ある意味進展したし。ある意味停滞してる。」
「複雑ね。」
「ああ、疲れた。横になっていい?」
さきおの部屋におじゃまし、ベッドに横たわる。
気が付いたら寝てた。
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