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自分でも気があるのかないのかわからなくなってきた。


こういう時はさきおと話すに限る。


この間の話とかまた繰り返しになるけどおさらいみたいにさきおに聞いてもらう。

さきおは初めて聞くように熱心に聞いてくれる。


「でね。自分でもわからくなってきたの。林君のことどう思ってるか。」

「結論が必要?」

「ううんそうじゃないけど。どっちつかずの気持ちは気持ち悪いじゃない?」

「急に会えなくなったから?」

「たぶんそう、それでなんか、えっ!?って感じになっちゃった。」

「インフルエンザじゃなかったりして。」

「えー?さきお言うじゃん。そんなことするかなあ。」

にこっと笑ってる。

営業に行って確かめてみればわかるけど。まさかそんなことしないでしょ。

でも急に気になりだした。

「もう、変なこと言わないでよ。気になっちゃうじゃない。」


「連絡入れてみたらどう?」

「連絡?調子はどう的なやつ?」

うなずくさきお。

「まあね。でも気があるみたいじゃんそれじゃあ。」

さきおは首をかしげている。

「気があるって思われたくないんだね。」

「うーん、まーねー。」「ほんとに気があるだったら別にいいけど、そこがさ、今わからないわけだから。」


「大変ね。」とちゃかすさきお。

「そう、大変なの!」

と返し、ふたりで笑った。


気持ちに整理がついたわけじゃないけど、話しているうちに気が晴れてきた。


まあなるようになるだけのことか。

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