第23話 手相占い

「どれ手相を見てしんぜよう」


 僕は占い師に手のひらをみせた。

 初老の占い師は、拡大鏡で僕の手のひらを見る。


「ふむふむ。生命線が長いのう。長生きできそうじゃよ」

「ほんとに? 病気とかは?」

「健康で、生活もまじめで活気がある長命相」

「へえ、そうなんだ」


このインチキ占い師! 僕はユーレイだ!


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