19:20:※省略

※全年齢で公開する関係上、19と20はほぼ全面カットとなります。



 ついに五百年の約束を果たすことになった二人。

 童貞彼女なし二十歳鈴木葵…の設定のはずなのに、帰って来た魔王アオイは可愛いピンクのパジャマをずらし、(元)訶室樹里の●●に顔をうずめる。

 悪いな。実は経験豊富だったんだ。



(ほぼすべて略)



 自慢じゃないが、俺は聖剣が錆び付かないよう手入れを欠かさなかった。あ、嘘だ。

 今より背が低かったけど、だいたい目の前と同じ見た目の幼なじみの超絶美女と、一緒に仲良く講義を受けていたんだ。手入れしなくとも、机の下で聖剣はいつでもスタンバイしていた…って。



「アオイは…、ボクを抱いたこと後悔してない?」

「何の後悔だよ。俺は抱きたいから抱いたんだ」


 何にも考えてない今も、出る量は変わらないんだな。

 それとも、樹里なら妊娠してもいいってことだろうか。


「ボクは独占欲が強いし、しつこいんだ」

「知ってる」

「ついでに性欲もあるし、体力もあるよ」

「……知ってる」


 ベッドの上に横たわると、樹里は俺の唇にぴったりくっつけて、そのまま話す。

 他愛のない話。

 何もかも、今さらだ。


「アオイには伝えてなかったけど、この部屋は三日間借りてるんだ」

「そうなのか」

「食事は不要、部屋に立ち入らないよう伝えてあるよ」

「…………え?」


 慌てて唇を離す。

 そこにいるのは、初体験を終えて少し満足げな女の子…ではない。

 どう見ても、悪いことを企む奴の目だ。


「ボクはアオイと、五百年分の欲求を埋めていくんだ」

「いや、な、何を言い出すんだ? 樹里…って、か、かじるな!」


 本能的に逃げ出そうとした俺の聖剣は、がっちり掴まれてしまった。


「アオイもボクも普通じゃないから、三日程度の徹夜は余裕だよ。さあ、長い夜の始まりだね!」

「いや、だから歯はやめてくれ!」



(ほぼすべて略)



「陛下。この度はご結婚、誠におめでとうございます」

「おめでとうございます」

「ありがとねー、みんなもいずれ側室にしてあげるから」

「…………あのな。それは俺が決めることだろ」


 三人が加わって、さんざんに乱れまくった。

 終わってみれば、約十時間経過。

 ようやく全員が着替えて、部屋を元に戻したら、何事もなかったかのようにお祝いの言葉だ。

 樹里も勝手に約束しやがって。

 まぁ……、いつかはそうするけどさ。

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