3-4・美穂vs紅葉~雨降って地固まる
-山頭野川の西側河川敷(優麗高の東)-
喧嘩慣れした美穂が相手では、勝負にならない。紅葉が頭に血を上らせて突っ掛かっても、美穂が足を掛けて転ばせたり、軽く回避して背中を突き飛ばして転ばせる。 動きのレベルが違いすぎる。美穂自身、紅葉が身構えた時の隙だらけな格好を見て、「楽勝」「本気になるまでもない」と考えていた。そうでなくても、先日のゲンジの戦いぶりを見れば、戦闘はド素人と解る。案の定、紅葉は一方的に何度も転倒させられて泥だらけ&掠り傷だらけ&アザだらけ、美穂はそのままショッピングに行けるくらい傷一つ、泥一つ付いていない。
「いい加減、諦めな!
いくらノータリンでも、もう、あたしとの実力差くらい解るだろうに!」
「ぃやだぁぁっっっ!!ミホが、アホ毛、謝るまで、諦めなぃもんっ!!」
「もうっ!しつこいっ!!」
美穂はちょっと力の差を見せつけて、「喧嘩では美穂が上」と解らせれば、それで良かった。紅葉が痣だらけに成るまで痛め付けるつもりなど無かった。だが、紅葉は美穂の温情(?)には全く気付かず、何度倒されても掴みかかってくる。
これじゃキリが無いと感じた美穂は、紅葉の頬を1発引っぱたく。思わず手が出てしまった。その辺のヤンキー女子に絡まれた時は、ビンタで黙らせるのだが、友達になりかけている紅葉に、ビンタなどしたくはなかった。頬を叩かれた紅葉は、フラフラとバランスを崩すが、転ばずに踏みとどまり、また掴みかかってくる。
「いい加減にしろっ!まだ諦めないなら、ビンタ1発じゃ済まね~ぞ!
その顔が、不細工に腫れちゃっても知らね~からな!」
「ふぬぅぅぅぅっっっっっっっ!!!!」
美穂は、掴みかかってくる紅葉を回避しつつ、胸ぐらを掴んで力任せに引き寄せ、3発ほどビンタをする。紅葉は体勢を制御しきれず、今度は転倒。たいていの場合、相手が女ならば、いくら喧嘩好きでも、これで決着が付く。しかし、紅葉は、また立ち上がってくる。
「・・・な、何だ、コイツ、ふざけるなっ!!
アホ毛なんて、どうだって良いだろうに!!」
「ふ、ふざけてなんて・・・ぃなぃもんっ!
ミホが腹を割ろぅって言ったんだもん!そう言ってもらって嬉しかったもん!
だから、中途ハンパしないで、全力で戦ぅんだもんっ!」
「アホかっ!そういう意味じゃ無い!!」
「ァタシゎそういう意味で良いんだもんっ!!」
「意味がわかんね~よっ!!」
美穂は、圧倒的に勝っているはずの自分の方が、怖じ気づいている気持ちになってくる。正確には、最初に紅葉の頬を叩いた時点で、紅葉のことが怖くなって、手を出さずにはいられなかった。
今までの喧嘩相手は、掴みかかってくる姿勢を崩してやっても、何度も無様に転んだりはしない。突進とは言っても、相手が腰抜けなら、美穂の懐に飛び込む2歩手前くらいで、突進にブレーキを掛けて、間合いを詰めるフリしかしない。喧嘩慣れした相手でも、美穂の懐までしか踏み込まない。
紅葉のように、美穂の懐より、更に2歩ほど全力で踏み込む奴なんていなかった。懐の奥まで飛び込まれるのは驚異だが、全くブレーキを掛けないから、軽く受け流したり、姿勢を崩させるだけで、紅葉は容易に転ばされる。直線的すぎるので、容易く動きが読めるのだが、紅葉の怪我を恐れない闘争心を美穂は恐れていた。
「いい加減にしろっ!」
「いい加減ぢゃなくて真剣だもんっ!」
何度目になるか?、掴みかかってくる紅葉を回避する美穂。しかし、次の瞬間、それまで直線的にしか動かなかった紅葉が、急に視界から消え、次の瞬間には、タックルをされて、足を取られ土の上に倒される。
「し、しまった!」
美穂自身が同じ動きばかりをしていたので、回避を読まれた?違う、美穂は常に紅葉の動きを把握して、紅葉が進路変更できない方向に回避していた。今は、美穂がミスったのではなく、瞬発的に紅葉の動きが変わった。突然、美穂には読めない動きをされた。
「はなれろ!こんにゃろう!!」
倒されたところまでは驚いたが、喧嘩を知らない紅葉は、美穂のマウントを取るわけでもなく、拳を顔面に叩き付けるわけでもなく、のし掛かるのみ。逆転可能な絶好のポジションなのに、相変わらず隙だらけだ。
「ぅわっ!!」
紅葉は、美穂に思い切り蹴飛ばされ、2mほど宙を舞って川に落ちる。美穂は、「溺れても助けてやるから、もう立ち上がってくるな!」と願うが、紅葉はずぶ濡れになって立ち上がる。
「やれやれ・・・こりゃ、決定的な勝敗を見せ付けなきゃ終わんないな。」
生半可な喧嘩をしていても、紅葉は絶対に諦めない。今までの一連で、それがよく解った。ならば、全力で叩き伏せるしかない。
「腹を割るんだろ?だったら、お互いに、持ってる力、全部使うしか無いよな!?
サッサと変身しろ!ただし、その先は、掠り傷じゃ済まないからな!」
「・・・うん!」
少しくらい動揺するかと思ったが、紅葉はアッサリと応じてきた。美穂自身、「ビビって欲しい」と思いながらも、心の底では、そんな甘いハッタリが通用する相手ではないと覚悟はしていた。
「げ~んそうっっ!!」
「変身っ!!」
妖幻ファイターゲンジ&異獣サマナーネメシス変身完了!
ネメシスは考える。ゲンジの戦闘能力は未知数だが、武器の扱いは素人。しかし、かなりタフで、ジワジワとゲンジの体力を削っても、決して降参はしないだろう。
「だったら!初手から大技で黙らせる!!」
ネメシスは、ゲンジに対して間合いを開けながら、川面に向けて、白鳥型モンスターが描かれたカードを翳す!全身が発光して、更に川面から、同じように発光したキグナスターが飛び出してくる!奥義・ノーザンクロススラッシュ発動!キグナスターが、ゲンジの周りを旋回して、死角から飛び込み、何度も体当たりをしながら空へ押し上げていく!
「わぁっっ!1対2はズルいっ!」
「フン!ソイツ(キグナスター)も、あたしの標準装備なんだよ!
どうよ!これで、オマエの敗北は確定!
降参するなら、キツい一発をかますのだけは、中止してやるよ!」
「降参なんて・・・絶対にしない!」
ゲンジは、空中で蹲って、キグナスターの体当たりを凌ごうとする!どうやら、ネメシスの降伏勧告を受け入れる気は無さそうだ!
「あっ・・・そう!」
ネメシスは、ネメシスハルバードを構えてゲンジを睨み付け、頃合いを見計らって、ゲンジ目掛けて飛び上がった!一時的にネメシスの背に羽が出現して、跳躍を加速させる!
「いつまでも負けを認めないオマエが悪いんだ!
20~30分落ちる(失神)だろうけど、我慢しなっ!!」
「んあぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっ!!まけるもんかぁぁっっっっ!!!!!」
ゲンジは、空中に押し上げられながら、左手甲のYスマホの画面を指でなぞって、ネメシスに向かって左掌を翳す!Yスマホから飛び出した八卦先天図が、ゲンジとネメシスの間の空中で静止!
「・・・・・・・・・へ?」
あの一連の動作は数日前に見たばかり。雲外鏡をオーバーキルしたウルティマバスターって奥義だ。八卦先天図を通過して、神鳥に変化をしたゲンジが、ネメシスに向かって、急降下をしてくる!
回避運動中なら、直撃コースを避けることくらいは出来るかもしれないが、今はゲンジに向かって飛び上がってる最中・・・要は回避不可能。ほんの数秒前まで、負ける要素は一欠片も無かった。どう勝つのが良い落とし処になるかと思案していた。手心は加えていたが、侮らず、隙を見せずに戦っていた。ミスは、さっさとトドメを刺さずに、降伏勧告に時間を割いたこと。その僅かな時間が、ゲンジの逆転の糸口になり、一瞬でネメシスの方が詰んだ。
「んな・・・バカな!」
ゲンジの前で、ノーザンクロススラッシュを発動したことはない。戦闘経験値が大幅に不足しているゲンジが、初見の奥義から脱出するなんて想定していなかった。だが、ゲンジの闘争本能は、ゲンジの体を無意識に動かし、勝つ為の最善を選択した。
美穂が紅葉に対して、ずっと警戒していたものは、経験不足を補う闘争本能と潜在的な格闘センスだったのだ。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!」
「まさか・・・あたしが負ける?・・・・・・・・・・つ~か、死ぬんじゃね?」
友情を深めようとして口論になって、ちょっとした喧嘩に発展して、無駄に意地を張り合った結果死亡・・・間抜けすぎる。
「くっ!キグナスター!!あたしを弾き飛ばせっっ!!」
襲いかかってくるウルティマバスター!直前で、ネメシスの指示を受けたキグナスターが飛び込んできて、ネメシスを弾き飛ばした!
「げげげっっ!!!」
神鳥の翼がキグナスターの背を掠る!ダメージを負ったキグナスターは、失速しながら川面に飛び込んでインバージョンワールドに逃げていく!弾き飛ばされたネメシスは地面に墜落!標的を見失った神鳥は、真っ逆さまに地面に激突!衝突時の衝撃波が河川敷に吹き荒れ、ネメシスを弾き飛ばす!
・
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十数秒後・・・熱気が冷めた河川敷で、変身が強制解除された美穂がプカプカと水面に浮かび、同じく変身が強制解除された紅葉が地面にメリ込んでいた。川から這い上がってくるズブ濡れの美穂と、全身泥だらけで起き上がる紅葉。目と目が合って身構えるが、互いに、お粗末な格好になった対戦相手を確認して、同時に「ぷぷっ」っと笑い声を噴き出す。
-数分後-
喧嘩の仲裁に来た亜美や麻由率いる生徒会役員達、野次馬根性で集まってきた生徒達が河川敷に到着した時には、喧嘩の当事者と思われた紅葉と美穂は、川岸に腰を降ろして談笑をしていた。野次馬達は、「なんだよ、喧嘩なんてしねて~じゃん」とガッカリして去って行く。麻由は、しばらく状況を眺めた後、取り巻きの生徒会役員に指示を出す。
「全校生徒を騒がせた罰として、反省文、原稿用紙1枚。提出は1週間以内。
明日の朝にでも、あの2人に伝えなさい。」
「これほどの騒ぎを起こして、たったそれだけですか?罰が甘いのでは?」
「私は、喧嘩そのものは見ていません。
見たのは、ズブ濡れになったお馬鹿さん2人・・・。
全くもう・・・高校生にもなって、川遊びをして、流されたのでしょうかね?
優麗高の生徒として、もう少し自覚を持って欲しいわ。」
麻由が命じた『紅葉と美穂への処罰』は、驚くほど甘いものだった。だが、これは、温情から発せられた指示ではない。昼休みに、美穂が‘真奈の噂’を一喝した話は、2-Cの評議委員から聞いている。真奈を庇ったつもりは無いのだろうけど、美穂の一喝以降、「無責任な噂は良くない」という空気が流れて、噂が沈静化をしたのは事実だった。今回の甘い罰は、麻由が処理できなかった噂を、美穂が押さえ付けてくれたことに対する感謝だった。
「これで、貸し借り無しよ・・・桐藤さん」
指示を終えた麻由は、「部活動がある」と言って足早に立ち去ろうとするが、振り返って不満そうな表情で、紅葉と美穂を眺める。
「桐藤さん・・・あんな表情が出来るのね。」
麻由は、美穂が自然体で笑う表情を始めて見た。麻由が生徒会長になった当初、自分の力で美穂を更生させようとして何度か接触をしたが、全く聞く耳を持ってくれず、徐々に相手にしなくなった。だが、紅葉は、麻由が‘腫れ物’と敬遠をしていた美穂を抱き込んだのだ。容易く、それをやってしまう源川紅葉の存在が腹立たしく思える。
「クレハっ!桐藤さんっ!」
一方、亜美は安堵の表情を浮かべ、堤防斜面を駆け下りて、紅葉と美穂に合流をする。
「んぁっ!アミっっ!!」
「おう、平山かっ!」
「クレハはビショ濡れで泥だらけ、桐藤さんはビショ濡れ・・・
まさか、ホントに喧嘩してたの?」
「ケンカ?」 「喧嘩?」
「チガウチガウ!ケンカぢゃなくて真撲壊(しんぼくかい)だょっ!」
「おいおい、その当て字はマズいだろ。
まぁ・・・チョットどぎつい親睦会ってヤツ・・・な。」
「うんうん!」
紅葉と美穂は互いの眼を見てケラケラと笑い、察した亜美は溜息をついた。
3人が堤防に上がると、既に野次馬や生徒会の連中は捌けていたが、真奈だけが残っていて、寄ってきて頭を下げる。
「ありがとうございました。桐藤さんが‘変な噂’を一喝してくれたんですよね。」
「あぁ、それか。気にすんな。別にアンタの為にやったわけじゃない。
ホントに‘校長と付き合ってる’ってオチなら勘弁して欲しいけどな。」
「無い無い!さすがにお爺ちゃん先生は有り得ないよ。
もっと若くて格好良い先生なら、仲良くしたい気持ちはあるけど。」
「なんで壊れてる校舎になんて入っちゃったのぉ?」
「それはね、チョット変な噂があって、確かめようとしたの。」
「噂!?」×3
真奈曰わく、先日の学校火災の当時、避難中の生徒数名が、1階や中庭で鎧武者・白騎士・タヌキの幽霊を見たらしく、真奈は真相を確かめる為に立入禁止の校舎に潜入しようとして、校長先生に見付かってしまったのだ。ちなみに、タヌキはともかく、鎧武者&白騎士は、つい十分前まで、この河川敷にいた。要は、噂の発端は紅葉と美穂。
紅葉と美穂は表情を引き攣らて顔を見合わせ、亜美は「私は何も知らない」って表情で明後日の方向に視線を向ける。
「まぁ・・・・・・・礼は必要無い(というか、感謝されると罪悪感が)。」
拒む美穂に対して、真奈は2回ほど感謝の言葉を追加してから、学校に戻っていく。真奈を見送りながら、紅葉と美穂は、なんだか自分達のマヌケっぷりが愉快になって笑った。
「よ~し!これからは、親睦会の2次会だ!
ドリンクバーくらいおごるからさ!ファミレスにでも行こう!
それで良いだろ、紅葉、亜美!」
紅葉と亜美が、ポカンとした表情で美穂を見る。『雨降って地固まる』。国語のことわざの授業で習ったけど、ホントにそんな事ってあるんだな。直前まで、紅葉と美穂は土砂降りの大喧嘩をしていた。でも、今、美穂の晴れた笑顔を見て、上手く固まった気がする。
「お~~~~~~!!ミホが、チビぢゃなくて、名前言った!
ァタシ達の名前を覚える知能があったんだねぇ!」
「クレハ!また喧嘩になるよ!」
「よぉ~し!おなか減ったし、ミホのおごりで、ケーキセット食べよぉ~~!」
「オマエ、あたしの話、聞いてたか!?
おごるのは、ドリンクバーだけ!他は自腹だ!」
美穂は、紅葉には壁を作らず、ありのままで付き合っていこうと考えていた。2年前、留年になった時、自分の身近に、紅葉のような「ガンガンと踏み込んでくる」仲間がいたら、他人に対して心の壁を作らずに済んだのかもしれない。2年間も足踏みをしたが、「これまでとは違うタイプの新しい友達が出来たのだから良いか!」と前向きに考える。
昼食については、少しは自分のペースを守りたいから、紅葉が押し掛けてくるのではなく、自分の方から押し掛けていこう。「いつ来るか?」待つより、相手を待たせる方が自分らしくて良い。
「ミホんち、DOCOSOの近くなんだっけ?着替え貸してっ!」
「了解!ジャージやスエットで良ければ貸してやるよ。」
「臭ぃのと、カビが生ぇたのゎィヤだょ!」
「クレハ!臭くても我慢しなさいっ!」
「注意するならちゃんと注意しろ!
オメー等、あたしをどう見てんだ!?臭いのなんて無いっ!」
2人ともズブ濡れだが、勢いは大切。いったん家に帰ったりはせず、美穂の家で着替えを借りて、髪の毛だけ乾かし、本当の親睦会をする為に、ファミレスに行くことにする。
山頭野川の中・・・竹筒が一本、ニョッキリと生えていて、すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~と呼吸音が聞こえる。竹筒は、3人が立ち去ったのを確認して、波しぶきを上げて浮上・・・ウェットスーツ姿の源川有紀が出現する。肩に、桶を持って白目を剥いたジジイ(妖怪・小豆洗い)を担いでいる。
さすが先代妖幻ファイター。喧嘩の一連をずっと見ていたが、気配の消し方が見事なので、紅葉にも、美穂にも、全く気付かれていない。
「新しいお友達は、きっと、これからの人生で、大切な宝物になるわよ。
でも、まだ未熟ね・・・
変身の強制解除が少し遅かったら、野次馬全員に正体がバレるところだったわよ。
紅葉も、白鳥のお友達も、あまりカッカせず、今後はもう少し慎重にね。」
先輩として、そして母として。紅葉に友達が寄ってきてくれるのは、嬉しく思う。これからも、悩んだり傷付いたりしながらも、少しずつ仲間を増やしていくのだろうと、期待と心配が絡み合う。だけど、あえて助けない。助言もしない。ゲンジの力は、教わる物ではない。経験する事により、自分で掴み取るのだ。
・・・あと、まぁ、ついでに言うと、2人の喧嘩中に、妖怪・小豆洗いが、川に潜んでいたが、熱い拳の語り合いに横やりを入れると困るので、余計なことされる前に退治しておいた。
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