生徒会戦挙

第17話 契約姉妹

　『お待たせ。今どこ？』『校門の前。』すぐに二人で向かった。

「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん！」力尽（ちからず）くで引き留めている。

「…何とかしてって言ったよね？」お気に召さないのも無理はない。

「とりあえずね。この子も生徒会枠として入れる。」

「何で！？まさか、アタシがさっき言ったのそのまま伝えたの？」

「そう。持ちつ持たれつなんでしょ？この関係。それに、これが

嫌ってのは言わせない。二人とも私の計画に入らなきゃこの

捕まえてる妹ちゃん離すから、後はお好きにどうぞ。」

「このっ…。信用したアタシが馬鹿だったかも。」

「『友達』って関係なら信用は通るけど、そういう関係じゃないから、私達。

舞ちゃんもだよ？この学校では大人しくしてないと、お姉ちゃんと

行くところまで行っちゃうから。そのつもりで。」

「えっ何でそんなの聞いてない。やっぱり鬼だこいつ！人でなし！」

「ちょっと！アタシもそんな関係までは無し！馬鹿じゃないの！？」

「ふふん、これは約束じゃなくて、契約。私もなるから、生徒会長。

だから、そういう関係でね？」我ながら良くまとめられた気がする。

今回は他人の事情に無理矢理入れられたし、強引に終えないと気が済まない。

候補は、あと二人。