lady

「………は?」


「は?じゃないよ!これから2人で暮らしていくんだよ。」


「暮らして………お前……いつまで人間界にいるつもり?」


「え?上からの指令が無くなったらかな?」


「それはいつ?」


「分かんない。1ヶ月かもしれないし1年かもしれないし………それは分かんない……」


「………マジかよ………」


「だ、だからね。ちゃんと線引きはしないとさ!」


「線引き?」


「男女だからさ。不純異性行為はナシでさ。」


「するか。」


「そんなの分かんないじゃん!これから色々あるよ?洗濯機の中見たら私のブラがあったり」


「ブラつけるんだ。吸血鬼も」


「ブラつけるよ!ノーブラとかハレンチじゃん!」


「吸血鬼の姿って大体ハレンチじゃね?」


「それにお風呂あがりの私の姿も見る訳だから。性欲たっぷりのナギは苦行………」


「俺は性欲とかより睡眠欲とかのほうがあるから大丈夫。」


「いやいや、1個くらいあるでしょ?エロ本とかDVDとか………」


「ないから。安心しろ。」


「ナギ……生きてて楽しい?」


「そのマントビリビリに破るぞ?」


なんで吸血鬼に人生説かれないといけないんだよ。


「わかった!私がナギの性欲を甦らせるよ!」


「勝手にしろ。」


「よし。頑張ろう!」


何に頑張りを見いだしてんだよ。


「あ、あと私のことは吸血鬼って言わないでね?」


「言わないよ。痛いヤツだと思われるからヤダよ。」


「どういう意味だよ!!」


「そのままの意味だよ。バーカ。」

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